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国内旅行

松本

<一日目>

 2年前の10月に長野市に行っていますので、今回は松本市に行ってみます。新宿駅でとんだハプニング。列車に乗り込むときに、なんと駅弁を列車とホームの間に落としてしまいました。駅員さんによると、感電の可能性があるので、列車が出て出た後でなければ回収できないとのこと。この列車で行くしかないので、泣く泣く再度駅弁を購入するはめに。さて、松本駅到着後、早速松本城公園に向かいます。途中には、野麦峠で有名な野麦街道(松本~高山)の道標がありました。昔、高山から製糸業に従事するため、若い女性が通った道ですね。公園に到着すると、翌日から3日間行われる「信州・松本そばまつり」に向け、テントが張られていました。城の内堀からは、北アルプスを背景に、松本城が絵はがきのように美しく見えます。

 内堀に架かる橋を渡って高麗門をくぐり、櫓門と枡形からなる黒門を抜け本丸に入ります。天守への入場は事前予約した人としない人の列があり、予約しない人の列は結構長いです。予約しておいて正解です。天守の前には「おもてなし隊」が何人かいて、アトラクションや写真撮影のお手伝いなどをしていました。ここもインバウンドの人が多く、7割くらいに感じられます。

 天守内の展示は、通常の刀剣類では無く、主に鉄砲が展示されていました。急な階段を一階から六階まで登って行きます。最上階の6階からは、周囲に高い建物が無いので、松本市街地や北アルプスがよく見えます。有名な月見櫓は、当日工事中で、残念ながら、中に入ることはできませんでした。

 堀の周囲を回って、国宝の旧開智学校に向かいます。外堀の東側には太鼓門桝形二の門(高麗門)があり、奥の太鼓門との間に防衛のための桝形を作っています。歩きながら気がつきましたが、松本にはあちこちに清水がわいています。多くには水道局の検査済証があり、飲むことができます。昔行ったローマに似ています。

 松本城から10分程歩くと、国宝の旧開智学校に到着します。ここは1876年から90年近く使用された小学校の校舎で、地元の大工の棟梁が、設計・施工しています。和洋折衷の擬洋風の校舎で、市街地からここに移築・復元後、1965年に公開、2019年に国宝に指定されています。煉瓦造りの漆喰に見えますが、木造です。開智学校の側に、旧司祭館があります。これは、1889年にフランス人の神父が、松本城のすぐ北側に建設された西洋館で、100年近く松本カトリック教会の宣教師たちの住居として使用されました。1989年に松本市へ寄付され、これも現在地へ移築・復元されています。

 お昼時となりましたので市街地に戻ります。城のすぐ東側にある市役所の展望室に行ってみます。5階まではエレベーターで上り、そこからは結構長い階段を登ると展望室があります。そこからは先ほど見学した松本城や北アルプスを始め、松本市街が一望できます。

 昼食はそこから5分程歩いたところにある蔵を改装した中にある「蕎麦 日より」で頂きます。「日よりランチ」と地酒の大雪渓(北安曇郡池田町 大雪渓酒造)をお願いしました。柔らかい豚肉と、細めのおそばは、相性が良くとてもおいしかったです。

 昼食後は松本市のメインストリートである「大名通り」の前にある、松本市博物館を見学します。ここは1階が市民交流スペース、2階が博物館(常設展示)となっています。ここで松本市の、自然・文化・産業・暮らしなど全般を紹介展示しています。

 次はバスに乗車し、松本市美術館に向かいます。ここは、松本市出身で、今年の8月に亡くなった草間彌生を全面に打ち出した美術館です。美術館の前面や前庭が既に草間彌生の作品となっていますが、館内にも沢山の作品が展示されています。展示の最後にある黄色のカボチャは撮影可でした。

 美術館から15分ほど歩くと、旧制高等学校記念館があります。この校舎は学制の変更に伴い、1950年、31年の歴史に終止符を打ち新制大学(現信州大学)に変わり、校舎は、文理学部、人文学部の学び舎となっています。1973年の大学移転後は、敷地周辺はあなたの森公園、校舎はあがたの森文化会館となり、市民の交流の場として使われています。

 徒歩で、市街地に戻ります。途中には市の特別史跡「源智の井戸」があります。この井戸は、松本市内の名水の一つで、城下町が形成される以前から、飲用に用いられてたそうです。江戸時代後期、この町の酒造業者はことごとくこの水を使い、歴代の領主は制札を出してこの水を保護したそうです。しばらく行くと女鳥羽川に出ます。この川の、お城側は縄手通り、川の反対側は中町通りという繁華街になっています。縄手通りの入り口にはガマ侍の像が有り、そのそばには四柱神社がありますので立ち寄ってみます。

 縄手通りは「縄のように細い土手」というところに由来しているようです。元々は、四柱神社の参道として発達していたようですが、今はその風情はあまりなく、インバウンド向けの店が多く連なっています。通りの外れで、上土通り(大正ロマンの街)と交差するあたりに、60年以上の歴史を持つという「珈琲茶房 かめのや」が有りましたので、一休みします。外も店の中も、レトロ感満載で、これぞ「純喫茶」という感じです。コーヒーを頂いた後は徒歩でホテルに戻ります。

 今日の夕食は、長野県産食材にこだわった信州居酒屋「あさひ堂」に行ってみます。お店の人に勧められた、小布施ワイナリーのシャルドネ ノン・ボワゼを飲みながら、メニューを見つつ、あれやこれや頼んでみました。どれも、おいしく、大満足です。

 食後は、松本城のライトアップを見学して、ホテルに戻りました。今日は、朝のハプニングから始り、夜のライトアップと、かなり充実した一日と成りました。