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国内旅行

湯村温泉、竹田城、丹波篠山

<三日目>

 朝、窓の外は霧がかかっています。これから行く竹田城も、今なら、雲上の城になっているのでしょうね。春来川沿いに散策してみます。川沿いに桜が、映えます。しばらく行くと、湯気が見え、荒湯(源泉)があります。玉子を茹でている人もいます。ここ湯村温泉は、今からおおよそ1200年前、平安時代初期に「慈覚大師」により発見されたと伝えられている古湯で、その像も荒湯の脇にありました。近くには、ここが舞台となったNHKのドラマ「夢千代日記」の記念碑があります。

 宿からは1時間ほどで、お城の麓にある山城の郷に到着します。ここで車をおり、竹田城まで25分程、坂道を上ります。途中には「落ちない岩」がありますが、受験生がここにお参りに来るとか。料金収受棟で入場券を買い、更に階段を上ります。さすが山城で、どこまでも登ります。

 階段の先に、竹田城の大手門(桝形虎口)があります。まっすぐ進めないように、鍵型になっています。大手門を上ると、北千畳という広い空間があります。そこからは、来るときに通ってきた播但連絡道路のコンクリート橋(虎臥城大橋)が遠くに見えます。この道路の先は、トンネルで、竹田城の真下を貫いています。

 見学通路は、三の丸、二の丸と続きます。竹田城の構造は、山の地形を利用して、北千畳、三の丸、二の丸、本丸・天守、南二の丸、南千畳と直線的に配列されています。天守からの眺望を堪能した後、南二の丸、南千畳を通て、最初の山の郷に戻ります。それにしてもこの高い山に、,石垣をどうやって築いたのでしょう。

 次は竹田城の撮影スポット、対岸の朝来(あさご)山中腹の立雲峡に行くことにします。展望台は上から3ヶ所ありますが、一番下の第三展望台で見学します。ここからでも竹田城の難攻さはよく分かります。残念ですが、今日は黄砂が激しいです。小学生の山桜の植樹が一面にありますが、10年程経過すれば、桜満開の景勝地になりそうです。

 次は、丹波篠山に向かいます。丹波市と丹波篠山市が違うということを、今回初めて知りました。昼食は篠山城近くの、大正ロマン館で、黒豆コロッケバーガーと黒豆コーヒーを頂きました。黒豆はコーヒー豆に似ていないことも無いためか、味は豆っぽい?ですがコーヒーでした。

 早速、篠山城に行ってみます。この城は、笹山という小山を利用し、藤堂高虎により築城された城で、関ヶ原後の豊臣対抗のため、防御に徹底した城です。そのためか、天守は造られず、藩政のための大書院がメインの建物となっています。多くのドラマのロケ地となっているとのことです。

 大書院の裏は、二ノ丸となっています。天守台は、通常の城郭と異なり、城の南東の隅にあります。埋門(うずみもん 非常時に埋めて遮断する門)から出ると、そこは広い三の丸です。三の丸を囲むように大きな外堀、幅は江戸城並では、と思えるような堀があります。

 篠山城の西側には、御徒士町武家屋敷群が整備されていますので、行ってみます。他にも商家群や資料館がありますが、時間もありませんのでこれで終了とします。

 最後は、ここから30分程の所にある丹波焼きの里に行くこととします。四斗谷川(しとだにがわ)沿いに、60以上の窯元がありますが、その真ん中ほどに立杭(たちくい)陶の郷(すえのさと)があり、そこには沢山の窯元の作品が展示されています。陶の郷の窯元横町はリニューアル中(10日後オープン予定!)で、アートギャラリー丹波で臨時に展示販売されていました。ここではお皿を買いました。では時間になりましたので、そろそろ伊丹に戻ります。