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東尋坊、丸岡城、山中温泉

<三日目>

 今日は、東尋坊を見て、丸岡城、山中温泉経由で小松空港に向かいます。あわら温泉周辺は田園地帯ですが、この美松の前も田んぼです。あわら温泉の中心地で、天皇も宿泊されことのある由緒ある旧角惣の広大な跡地を開発しています。隣地の方に伺うと、星野リゾートが建つようです。最後は、あわら温泉の発祥の地を訪れます。銘文を読むと、1883年に日照り対策で掘った井戸から湯が吹き出たことが始まりとのことです。

 あわら温泉から雄島は車で15分くらいです。島までは、224mの朱塗りの大橋が架かり、歩いて渡ることができます。雄島の周囲は断崖絶壁なので、橋を渡って大湊神社の大きな鳥居をくぐり、78段の石段をのぼります。のぼりきったところが、雄島周遊のスタートです。1周は30分位です。

 時計回りにしばらく歩くと、大湊神社の拝殿が有ります。この神社は海上守護の神様と仰がれ、近くの港へ寄る船舶は必ず参拝するそうです。源義経も奥州へ下降する際、武運と海上の安全を祈願しています。拝殿正面の崖の上に海に向かって鳥居があります。ここからが参道なのでしょうか。しばらく行くと、瓜割の水の看板があります。岩礁に湧く真水小さな泉だそうです。看板の指示の通り進み、周囲の岩礁を探しますがなかなか見つかりません。15分位悪戦苦闘してようやく発見しました。ここのそばに小型の雄島灯台があります。雄島を半周した辺りから、道から樹木が無くなり、海がよく見えます。遊覧船は、東尋坊の遊覧船はこの辺りで引き返すようです。

 東尋坊につき、まず高さ50mの東尋坊タワーにのぼります。360度眼下に景色が見えます。但し、残念ながら東尋坊の崖はここからは見えません。東尋坊に行く途中、東尋坊商店街の外れの「IWABA CAFE」で一休みします。開店一番乗りということも有り、海がよく見え、東尋坊の碑の前の席に座ることが出来ました。

 100m位続く東尋坊商店街を抜けた先に、東尋坊の崖があります。一帯はマグマが冷えて固まった柱状摂理の岩石が、海食で、険しい、垂直の岩壁となっています。これほどの規模を持つものは世界的にも珍しく、地質上極めて貴重とされ、国の天然記念物および名勝に指定されています。20m超の崖を上からのぞくと、吸い込まれそうな高さで、そのため、東尋坊は自殺の名所としても有名です。遊覧船が壁の前にエンジンを止めて停泊していますが、荒波でかなり揺れています。船に弱い人は、地獄では?

 丸岡城に行く途中、坂井市の市街に入ります。三国駅の近くに坂井市龍翔博物館が有りますので見学していきます。1879年に建築された小学校の外観を復元した博物館です。4階の展望バルコニーからは、九頭竜川の河口や上流側が一望出来ます。展示は、坂井市の地理、歴史、産業、文化人等ですが、越前織りとして細い糸で作る「織ネーム」や「美術織物」の緻密さには驚嘆しました。

 昼食は、線路を隔てて反対側に有るそば処 盛安で、温かいごぼう天そばと、きのこそばを頂きました。後から知りましたが、この店は創業100年の老舗で、2021北陸ミシュランプレートに選ばれています。

 昼食後。現存12天守のひとつ、丸岡城に向かいます。この城は、柴田勝家の甥の柴田勝豊が築きました。屋根は二重ですが、内部は三階となっています。こぢんまりとした天守なので、階段は日本一急(65度)といわれ、登山の鎖場のような感覚で、ロープをつたってのぼる必要があります。

 丸岡城の近くには、一筆啓上 日本一短い手紙の館があります。「お仙泣かすな」は、丸岡藩初代藩主の本多成重(幼名お仙)の父・本多作左衛門重次が妻に宛てた手紙で、これに因んで坂井市では、1993年から「一筆啓上賞」として、日本一短い手紙(1~40文字まで)のコンクールを行っています。入賞作品は館に展示されています。

 国道364号で山中温泉を目指します。雪が心配でしたが、道の両側だけに残っています。こおろぎ橋駐車場に車を止め、山中温泉ゆげ街道を散策します。途中には、奥の細道で芭蕉が敦賀に行く前に逗留した、泉屋の址があります。ゆげ街道の突き当たり、菊の湯(女湯)の前に、足湯と飲み湯が有りましたので、温泉を飲み、足湯につかりました。

 大聖寺川沿いの鶴仙渓に行くため、お薬師通りを進み、あやとりはしに向かいます。あやとりはしはその名前のように、くねっています。橋を渡って、川沿いの遊歩道に下りてみます。既に遊歩道には雪は無く、散策できます。川は雪解け水で、かなり水量があります。こおろぎ橋まで歩き、駐車場に戻ります。

 国道364号の山道を抜けると加賀市の市街に入ります。九谷焼美術館に行ってみたところ、なんと、臨時休業!代わりに、「久谷満月」に立ち寄り、九谷焼を品定めしてみます。時間も無かったので、鑑賞のみ。回転寿し処太平で、お寿司と創業260年という加賀市橋本酒造の大日盛りを頂き、今回の旅行を終えました。

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越前海岸、あわら温泉

<二日目>

 今日は越前海岸沿いに北上し、あわら温泉に向かいます。ホテルの部屋からは敦賀駅の構内がよく見えます。朝食前にホテル周辺を歩いてみます。駅前のアーケード商店街から氣比神宮にかけて、松本零士の銀河鉄道777と宇宙戦艦ヤマトのキャラクター像28体が設置されています。スタート地点で銘文を読むと、かつて敦賀~パリ間に欧亜国際連絡列車があったことに因んでだそうです。像は、50mおきくらいにありますので、順に物語を辿ることが出来ます。

 越前海岸、国道305号を車で30分程進むと、河野地区に、かつて盛んで有った北前船の二つの家の船主屋敷を保存・公開している通りが有ります。最初は、右近家の屋敷を見学します。主屋には、かつて所有していた北前船の幟が高い天井に掲げられています。右近家は、増毛や小樽の鰊漁場を経営した他、小樽での倉庫業、炭鉱や農場経営もしていたようです。海運業はリスクも大きいことから、現在の損保ジャパンの前身の日本火災海上保険の設立に貢献し、当主は歴代の社長も務めています。裏の高台には、1935年に建てた西洋館があり、眼下に街道と日本海が一望出来ます。

 次は、中村家の屋敷を見学します。右近家同様こちらも主屋の天井は高いです。右近家同様に北前船の船主ですが、庄屋であったことから藩とのつながりが強く、藩主等視察の際は、ここに立ち寄るそうです。その縁もあって、本座敷には、福井藩主松平春嶽の「冬青(モチノキ)舎」の扁額が有ります。そのモチノキは今でも庭に高く茂っています。

 「越前ガニは、福井県で水揚げされたオスのズワイガニで、漁期は11月6日~3月20日。他方、水ガニは、越前ガニが脱皮したばかりの若ガニで、手で割ることが出来るほどに殻は柔らかく、身出しがしやすい、身はみずみずしくジューシー、但し、漁期は2月19日~3月20日と短い。地産地消型の食材で、県外に出回る事はほぼ無い」と聞いていたので、水ガニを一度は食したいと思っていました。今日は3月13日でギリギリです。途中、まるさんビーチマートに立ち寄ると、越前ガニに並んで水ガニが有りましたが、生です。残念。次に、道の駅越前、うおいちに行ってみると、なんと茹でた水ガニがありました。早速買って外で頂くことに。確かに殻は薄く固くは有りませんが、水ガニだけあって、若干水っぽい感触。試食できて良かったです。

 昼食は道の駅越前のかねいちで海鮮丼を頂くことに。こちらは、越前ガニと地元の漁港で獲れた魚が乗っています。

 道の駅には、隣接して、越前ガニミュージアムがあります。越前ガニの生態や漁の様子、越前ガニ(揚げた漁港を示す黄色のタグが付いています)や越前沖の魚類の水槽などが多数展示されています。魚船の操作シミュレーターや轆轤(ろくろ、回して漁船を浜に引き上げる道具)体験のコーナーも有ります。

 国道を10分程進み、玉川温泉地区に入ると、玉川洞窟観音が有りますので、参拝します。言い伝えでは、玉川の漁師が、漁であげた観音様を捨てたものの、再度網にかかったことから、洞窟に祀ったとあります。元々はその名の通り、天然の洞窟内に鎮座していましたが、1989年に付近の道路が崩落し15人亡くなる事故があり、その一帯立入り禁止となっため、1994年に現在の場所、コンクリート製の人工トンネル内に祀られています。

 しばらく行くと越前岬に到着します。国道を右に折れ、展望台から日本海を眺望したいと思います。途中の丘の斜面は、越前町営の越前岬水仙ランドで、満開時は1500万本の水仙が咲くそうです。盛りは過ぎていますが、まだ若干残っています。ここの灯台にあかりが灯る夕景は「日本の夕陽百選」に選定されています。

 この一帯は山の急斜面が直接日本海に臨む地形で、海食崖が連なり、海蝕洞や奇岩奇石が点在する越前海岸の代表的な景勝地です。それぞれ色々な名前が付けれれており、一つ一つ見ていくと時間がいくら有っても足りません。 

 今日の宿泊先は、美松です。あわら温泉の西のはずれ、駅からは1㎞ほどの位置にあります。近くに喫茶店は無いので、宿泊先のロビーで、美しい庭を見ながら抹茶セットを頂き、一休みしました。玄関には藤井聡太竜王の等身大の看板があります。昨年10月に、この宿で、佐々木勇気八段との竜王戦七番勝負第2局が行われた記念です。ここでは負けましたが、4勝2敗で防衛しています。

 休息した後、街を散策します。ここは大概の人がイメージする温泉街とは異なり、源泉が74本もあり個々に源泉を持っているためか、田園に囲まれた広々としたエリアに、大きなホテル、旅館が点在して建っている感じです。これは1956年の大火で旅館が26軒のうち19軒が焼失した後、碁盤目に区画整理したためです。いまの時間、中心地の湯~わくDoriも、オフシーズンのためか?まだ時間が早いせいか?湯治客はまばらでした。

 ここの旅館は、夜はアルコール類が飲み放題!です。夕食前にここのラウンジでスパークリングワインをガンガン飲んだせいで、夕食の時は、アルコールを飲む気力は弱まりました。但し、地酒が4種類有りましたので、飲み比べはしました。私には、左端の越前岬雪舟(田辺酒造)が合いました。食後もロビーでは酒類が提供されていましたが、疲れましたので部屋に戻ります。

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武生、敦賀

<一日目>

 今回は、昨年の5月に続き、福井を訪問します。小松空港から出発し、最初は、NHKの「光る君へ」で紫式部が使っていた、武生の越前和紙の里に向かいます。初めに、そこの紙祖神である岡太(おかもと)神社を目指します。後ほど気がついたのですが、ここは岡太(おかふと)神社で、全くの別物。紛らわしいですね。しかし、この地は栗田部地区といい、26代継体天皇が潜龍(即位までの長期間在郷)した歴史有る地区で、この神社は、治水事業の安全を祈願し、476年に創建した由緒有る神社です。そのせいもあってか、建物の細工も手が込んでいます。但し、残念ながら、雪囲いで全容は見えません。本殿は高台に有り、一帯の街並みが、よく見えます。

 街の中心部にある「紙の文化博物館」に立ち寄ります。ここでは、越前和紙発祥の伝説や歴史が解説されるとともに、美しい手の込んだ和紙の見本が数多く展示されています(展示は残念ながら撮影禁止)。

 博物館の前から「和紙の里通り」が始りますが、紙すきの実演を見るため、「卯立の工芸館」に入ってみます。ここは、全国で唯一、工程を一つの工房で再現しているそうです。但し、原料の楮(こうぞ)、三椏(みつまた)は、茨城県等から調達しています。工程は、原料の乾燥した木の皮を釜で煮る→漂白しちり等を取った後、棒で1本の繊維まで打解(重い木の棒で長時間叩きます!)→繊維の入ったすき槽に、トロロアオイの根からとった粘液を入れ、すく→均一に力を加え脱水→乾燥、です。担当の方から、実演も混ぜながら、詳細に説明頂きました。

 次は、五箇地区に紙すきの業を伝えた「川上御前」を祀る岡太(おかもと)神社・大瀧神社に向かいます。日本の紙幣は、国立印刷局王子工場から始まり、越前の紙すき職人と用紙開発を進め、世界一の透かし技術を確立したとのこと。そこにはかつて岡太神社の分社もあったそうです。神社の社屋は、拝殿と本殿が一体化し、屋根は独特で、日本一複雑な形状(地元のパンフレットでは)をしています。

 昼食は、地元の武生製麺が、そばの栽培、製粉、つゆ造りまで、全てを一貫して行っている「越前そばの里」で頂くこととします。人気№2のたけふセットにしました。ちなみに№1は、福井セットで、おろしそばの代わりに、ソースカツ丼です。ここは、観光客だけでなく、地元の人も大勢来ています。

 越前には、南北朝の時代、刀匠千代鶴国安が、作刀のかたわら鎌を作ったことに始る「越前打刃物」があります。食事の後、越前打刃物の共同工房である「タケフナイフビレッジ」に立ち寄ります。次は、敦賀に向かいます。

 敦賀港を囲むように金ケ崎緑地が整備され、その周囲に歴史有る建物が並んでいます。ところが、一帯は全て定休日が水曜日。残念ながら、どこにも入れませんでした。調査不足ですね。敦賀赤レンガ倉庫では、翌日から9月2日まで「かいじゅうステップSDGs大作戦 in敦賀赤レンガ倉庫」が開催されるようで、PR動画を作成していました。

 気を取り直し、神社仏閣を巡ります。最初は近くの金崎宮(かねがさきぐう)です。ここは南北朝の戦いで金ケ崎城に籠城し、非業の死をとげた、後醍醐天皇の2人の皇子、尊良親王、恒良親王を祀る神社です。尊良親王が永年思いを寄せた姫とめでたく結ばれたことから、恋の宮として有名です。また、「金ケ崎の退き口」の際、お市の方が、両端をひもで結んだ小豆袋を兄の織田信長に届けたことで、窮地を脱したという逸話に因み、「難関突破守」も置かれています。

 次は、越前国一宮の氣比(けひ)神社です。ここは、古事記や日本書紀にも記述が有り、主祭神の氣比の大神は、2000年以上前に、ここに降臨したと言われています。境内の建物は空襲で焼失したそうですが、火災を免れた朱色の大鳥居は、日本三大木造大鳥居(他は、春日大社と厳島神社)と言われています。境内には、702年に社殿建立の際に湧き出したという神水(名称は長命水、飲んでみました)や、南北朝争乱の1336年に宮司氣比氏治が南朝後醍醐天皇を奉じ氣比大明神の神旗を掲げたと云う旗掲の松(落雷で焼け、旧松根として残る)があります。またこの神社は、奥の細道の最後の方で松尾芭蕉が訪れています。

 宿泊先であるマンテンホテルに行く前に、日本三大松原(他は、美保の松原と虹の松原)である氣比の松原に立ち寄ります。ホテルは駅の直ぐ近くにあります。新幹線が開通したことも有り、駅舎は真新しいです。

 夕食はホテルの方の勧めも有り、まるさん屋に入ります。このお店は、下が魚介系の土産物屋で、2階が昼から夜までずうっと開いていて、寿司から鍋から定食から何でもある居酒屋です。地の物、季節の物を、色々頼んでみました。地元の人も訪れるおいしい店でした。これで1日目は終了です。