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ボルドー、パリ(4)

<6日目>

 今日はボルドーSaint Jean駅9:46発、モンパルナス駅11:55着のTGVで、パリに向かいます。予約は日本でし、QRコードが送られてきます。列車はノンストップで、ほぼ定刻に到着しました。今年から、パリの公共交通機関の料金体系が変更になっていますので、Navigo easyカードの入手は必須です。駅員に聞き、地下鉄モンパルナス駅の改札付近の自販機で、Mobilis(1日乗車券)と併せて購入しました。カードの磁気が弱いためか、当日エラーで地下鉄に入場できないことがありましたので、クレームするためにも領収書は携帯しましょう。

 ホテルにチェックインした後、ボンマルシェに行ってみます。今月23日まで、ブラジル人芸術家Ernesto NetoのLe La Serpent(蛇)の空間展示をしていました。訪問者は、木の下で瞑想し、思いついたことを黒板に書いていくようです。

 街をブラブラした後、夕食はいつものパリ8区、シャンゼリゼ通りをセーヌ川の方に入った、Le Relais de l’Entrecote に行きます。開店は18:30からですが、30分早めには行きましたが、いつもの行列です。但し、ここであれば、開店と同時に入店できます。メニューはステーキだけですので、焼き方を言うだけです。ここには何回か来ていますが、その度に肉の食感が変化しています。だんだん柔らかめになっているような気がします。食後は、シャンゼリゼ大通りを歩いてみますが、ボルドーとは異なり超寒いので早々に退散です。

<7日目>

 今日は、ブローニュの森の敷地内にあるルイヴィトン美術館を見学します。2014年に出来た当初は予約も取れませんでしたが、今は普通に予約できます。帆船をイメージしているそうですが、側面、正面もまさに帆を張った帆船です。今回のテーマはPop Foreverでよく知られているポップ作品が展示されています。特に、村上隆の花のテーマは、現在ルイヴィトンとコラボしているため、屋外の巨大モニュメントやパンフレットに使われていました。

 ホテルの前の通りに、2年前には無かったおにぎりの店が出ています。欧米人は海苔は食べないと思っていましたので意外でした。メニューは、日本と同じですが、店はいつも満員です。

 夕方、ラファイエットを訪れます。ここはいつ来ても華やかですね。買い物をした後、ここのカフェテリアでで軽く夕食を頂くことにします。晴れていますので、食後屋上に上がって、周囲を眺めます。遠くにエッフェル塔や、オペラ座の屋根にある黄金の彫像と並んでモンパルナスタワーも見えます。

 最後のフランスの夜ですので、日が暮れるのを待って、エッフェル塔を見に行きます。よく写真に写るのは、シャイヨー宮からの景色ですが、個人的にはセーヌ川からの方がそれっぽいと感じるのですが。

<8日目>

 帰りのJALは夕方の便ですので、昼にロワシーバスでオペラを出発します。午前中、時間がありますので、徒歩でオペラ周辺をぐるっと一周したいと思います。最初は、マドレーヌ教会です。この教会はナポレオンの指示で、フランス軍の名誉を讃える目的で設計されているため、神殿ギリシャ神殿を思わせる様式になっています。正面のロワイヤル通りを抜けるとコンコルド広場で、ここは、シャンゼリゼ大通りの東の起点です。

 コンコルド広場を抜けるとセーヌ川に突き当たります。ここからは昨日も見た、エッフェル塔が見えます。レオポール・セダール・サンゴール橋で対岸に渡ります。橋の上からは、オルセー美術館が見え、振り返ると、遠くに、パリオリンピックでフェンシング会場となったグランパレが見えます。

 オルセー美術館の入口付近に来ました。オフシーズンですが、長蛇の列です。予約は必須ですね。今度は対岸にルーブル美術館が見えてきます。カルーゼル橋を渡って、ルーブル美術館の入口、ガラスのピラミッド辺りに来ましたが、ここも長蛇の列。並んでいる人は、いつ入館できるのでしょうね。ちょっと前までは、当日来ても入館できたのですが。ルーブル美術館の正面のパレロワイヤル広場に、鏡張りの建物があります。反対側の建物が反射して、一つの建物のように見えます。これは駐輪場でした。さすが芸術の都!

 パレロワイヤルの南側の中庭には、ビュラン作の白黒ストライプの円柱のオブジェが有り、その周りを囲む回廊には、アンティークショップやギャラリーが入っています。北側は庭園となっていますが、今は冬で、緑はありません。公園のベンチをよく見ると、背には、有名な詩の一節が書かれています。オペラ地区に戻ると、ラファイエットが見えてきます。屋上に、多くの人影がありますが、昨日は、そこに居たんですね。これで、予定通り一周しました。これから、バスに乗って、飛行場に行きます。

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ボルドー、パリ(3)

<4日目>

 今日は、ピラ砂丘とアルカションへの個人ツアーを予約しています。天気は幸いなことに、これまでの雨がちの天気から打って変わり、快晴です。ホテルの窓からは、初日に行ったPey Brland塔やSaint-André 教会がよく見えます。

 ピラ砂丘へは車で1時間ほどです。オフシーズンですので道は空いています。ハイシーズンは、大混雑で到着に時間がかかるので、このツアーは実施しないそうです。案内所で地図を頂き、売店・カフェの横を通り過ぎると、目の前にどーんと砂丘があります。高さはヨーロッパで一番、100~120mもありますので、上るのに一苦労。頂上からは、青々とした大西洋が目の前に広がります。海まで行きたかったのですが、戻るのが一苦労で、時間も迫っているので、途中までにしました。砂丘の回りを森林が囲んでいますが、風の影響で毎年1~5m森林を浸食しているそうです。

 次はアルカッションの街に行きます。ここはボルドーのリゾート地で、住宅の様式はVilla Arcachonnaiseとして知られ、カラフルな装飾、木製のバルコニー、中二階(使用人の部屋)などが特徴です。街の全体像を見るため、公共のエレベーターで上に行き、高台の公園に行ってみます。高い建物は無く、オレンジ色の屋根の向こうに、海が見えます。

 公園を下りて少し歩くと、リゾート客や観光客向けのお店が並びます。軽井沢の雰囲気ですね。しばらく行くと海岸に出ます。アルカッションは、カキの産地としても有名で、散策の途中にも何軒かのオイスターバーが有りました。時間があれが入りたい!

 昼食は、ガイドさんの勧めに従い、アルカッションから車で15分程の所にあるる Les Viviersで、カキと白ワイン、メインはタラのソテー、鶏肉とソーセージの煮込みを頂きました。レストランの目の前の漁港にも多数のカキ漁の船が停泊しています。アルカッションのカキは、日本のカキと深いつながりがあります。1970年、アルカション湾のカキが病気で全滅したとき、対応として日本から宮城の真牡蠣を輸入したそうで、今度は逆に東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城や岩手にお返しの支援をしています。

 ボルドーに戻る途中、Grave地区のBouscautというシャトーを見学します。見学者は我々だけでしたので、じっくり案内して頂けました。ここのシャトーは赤ワインが大半ですが、白もロゼも造っています。試飲してみましたが、以外と白がすっきりして飲みやすいと感じました。樽代が結構高いこと、瓶詰はシャトー内で行う必要があることから、瓶詰業者が各シャトーを巡回して行っていることが印象に残りました。今日の観光は、以上です。

<5日目>

 今日がボルドー最終日。快晴です。観光案内所で遊覧船ツアーを予約し、それまでの間、Quinconces広場周辺を散策します。数日前には設置中だった観覧車も、外輪は完成したようで、これからはゴンドラの取り付けです。公園のガロンヌ川の縁には2本のColonnes rostrales(海戦勝利の記念柱)が立っていて、各柱の頂部には貿易 と航海の寓意像が載せられています。今日は日曜日で天気も良いということで、この辺りには、サイクリングや散策する人が大勢居ます。

 出航予定時刻も近くなりましたので、乗船します。入口に、カヌレが置かれていましたので、一つ頂きます。船室に入ると、後ろにバーのカウンターがあります。船は川下に向かって進みます。初日に通ったコースを川側から観光します。最後は、ガロンヌ川の最も河口側の橋であるAquitaine橋の下を通り、ボルドー港まで来たところで、Uターンします。ここまで30分、帰りは倍の1時間かかります。ここでドリンクの時間が始り、ワインが出されます。ボルドーですね。

 船はChartrons地区に発着します。この辺りは、歴史的にワイン貿易の中心地で、ワイン商が住んでいたため、建物には、一階はワイン貯蔵庫、二階以上は住居で細長い窓、鉄製のバルコニーにはアール・ヌーボーなどのデザインが施される等の特徴が有ります。近くで開かれているマーケットもBord’eau Villageも、人でごった返していました。近くの、CAPC現代美術館を見学してみます。ここはかつての羊毛倉庫を改装した美術館で、広大な空間を生かした展示、と言うのが特徴とのことですが、現代芸術なので素人には良く分からないと言うのが感想です。

 今日の最後は、そばにある、葡萄酒とネゴス(仲介業)の博物館を訪れます。試飲付きとのこと。中に入ると、日本語のガイドブックを渡され、地下の昔のワインセラーを活用した展示コーナーに行くように指示されます。ここの名前の通り、ワインとその貿易についての展示がメインです。ワインセラーであったため、湿度が高く少しかび臭いです。1階は売店と試飲コーナーですが、ぶどうの産地や品種について、飲む前にじっくりフランス語?で説明を受ける必要がありあそうなので、試飲は諦め退出しました。

 とうとうボルドー最後の夜を迎えました。思い出にホテルの周囲を散策してみます。春めいた陽気の土曜の夕方と言うことも有り、多くの人が、繰り出しています。どこもテーブルが埋まっています。ガロンヌ川沿いを歩いて戻ります。《翌日はパリに行くのですが、最低気温はマイナスで極寒!!》

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ボルドー、パリ(2)

<ボルドー 3日目>

 今日は、昨日予約したバスツアーが11時30分から有りますので、その間、街を観光します。初めにゴシック建築の傑作といわれているSaint-Michel大聖堂に向かいます。途中、1775年に建設されたメルヘンチックな大鐘楼の下を通りますが、その鐘の重さは7750kgもあります。この鐘は毎年6回の祭日と、毎月第1日曜日の正午しか鳴らないそうです。しばらく歩くと、大聖堂に着きます。その尖塔は高さ114メートルで、ルーアン、ストラスブールに次ぐフランスで3番目の高さです。工事中なので上れません。尖塔の頂上には大天使サン=ミシェルの銅像があるはずですが、高くてよく見えません。この教会は、サンティアゴ・コンポステーラの巡礼路の一つで、教会の中にホタテ貝がシンボルのサン・ジャック(聖ヤコブ)の像があります。ちなみにフランス語でホタテ貝をサンジャックというのはこの聖人からきています。

 バスの出発地のカンコンス広場に戻ります。広場には、高さ43mの自由の女神が翼を広げて立つジロンド記念碑が有ります。ボルドーを拠点としていたジロンド派を称えるためのモニュメントです。ジャコバン派との対立で多くが処刑されています。下にある彫刻群はナチスの金属供出令で溶かされてしまい、1983年に復元されたものです。公園では、移動遊園地の設置工事が本格化しています。公園近くのNotre-Dame教会で、ゴヤの葬儀が行われたそうで、教会の前にはゴヤの銅像があります。そうこうするうちに時間となりましたのでバスに向かいます。

 昨日2階の席を予約していましたので、今日の雨は大丈夫かなと心配しましたが、布製の屋根が付いていて安心しました。バスは、市役所や裁判所などの官庁街を見た後、ガロンヌ川沿いに進み、昨日は靄っていたCité du Vin側のJacques Chaban Delmas橋を渡って川の対岸に渡ります。この橋は2013年に開通したヨーロッパで最も高い垂直昇降橋です。高さ77メートルの4本のパイルで2600トンの中央スパンを53メートルの高さまで持ち上げます。実際の昇降シーンを見たいものですね。ガロンヌ川の対岸は、現在再開発の真っ最中です。今度は旧市街地にPierre橋を渡って戻ります。約1時間のツアーですが、ボルドーの街の構造が良く分かります。

 カンコンス広場でバスを降ります。ボルドーに来ていますので、道の反対側に有るÉcole du Vin(ワイン学校)にあるLe Bar à Vinで、昼食がてらワインの試飲に挑戦してみます。つまみはプレート1人前を頼みましたが、チーズが山盛りです。味は分かるはずも有りませんが、赤を3種類、白を1種注文しました。

 Sainte-Catherine通りのラファイエットの道の反対側に、ボルドーで唯一のパサージュであるGalerie Bordelaiseが有ります。1834年4月に一般公開されています。パリのパサージュと同様に、歩行者専用、ガラスの天井、人工照明、豊かな装飾、多くの小さな店、2つの通りをつなぐ、ですが、ここのパサージュの特徴は、街区を斜めに切り抜けるという珍しい点です。

 ボルドーには3,000種類以上のマスカロン(顔の彫刻)があり、街のファサードや噴水の装飾に貢献しています。特に、ここガンベッタ広場に面した全方向の建物の各窓の上には女性の顔のマスカロンが付いています。理由をツーバスでは説明していましたが、忘れてしまいました。

 今日は、2月14日のバレンタインデーと言うことも有り、夜になると街の賑わいは益々盛り上がってきました。夕食後ホテルを出ると、ホテル前の路地にある飲食店はどこもカップルで一杯です。少し行ったところの広場も同じ状況。今日の夜は2月にしては暖かく、日本の桜の頃の陽気なので、ガロンヌ川沿いを散策してみます。途中、日本の居酒屋風の店が有りましたが、長蛇の列でした。かなりそれっぽいですね。

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ボルドー、パリ(1)

 <ボルドー 1日目>

 今回は、フランスのボルドーに行くこととします。東京~パリ14時間半、パリ~ボルドー約1時間の長丁場です。朝、日本を出て、ボルドーには、19時半(現地時間)到着です。手荷物受取所には、さっそくワインのモニュメントが。この地は、雨が多いとのことですが、当日も小雨です。空港の目の前にあるトラムA線から直接市の中心部に、そこから10分程歩いてホテルに到着しました。空港へのアクセスは抜群です。

<ボルドー 2日目> 

 朝食前にホテル周辺を散策します。まだ霧雨の状態です。ボルドー一賑やかなサン・カトリーヌ通りも人影はまばらです。水鏡で有名なブルス広場に行ってみますが、オフシーズンは水が張られていないので、鏡には見えません。但し、雨のおかげで、それらしい雰囲気はあります。通りを歩くと、ラーメン店が何軒があり、既に仕込みをしている店もありました。

 朝食後、観光案内所に行き、2日有効のCITYPASSを購入します。これには、交通機関のフリーパスとツアーが1つ付いています。その場で、翌日のバスツアーを予約しました。今日は、まずはCité du Vinに、船に乗って行くこととします。向こう岸のStalingradを経由して、Stalingradに到着しました。向こう岸へ行って戻ってくるだけですので、乗っている時間は、正味10分程です。

 桟橋を下りると、ガロンヌ川沿いに、ボルドーヴィラージュBord’eau Villageと呼ばれる、倉庫跡を改装したショッピングセンターがあります。外観は元々の四角い倉庫型を残しつつも、中はレストラン、衣料品や家庭用品店、チョコレート屋など400m程続きます。川沿いを進むと遠くに、霧にかすんだacques Chaban Delmas橋が見えます。霧のロンドンみたいですね。更に進むと目的地Cité du Vinに到着します。受付の天井はぶどうの蔓のイメージなのでしょうか。

 館内には、ワインのテイスティングルームや、ぶどうやワインの歴史、製法、香りの体験コーナや飲み方等ワインに関する多種多様な展示があります。ワインに造詣があればずーっと居られるのでしょうが、只の飲むのが好きなだけの人なので、見学もそこそこに、試飲コーナーのある8階にエレベーターで向かいます。試飲コーナーへは、早めに行ったので、客は我々だけでした。眼下に、霧雨で曇るガロンヌ川を見ながら、試飲しました。帰りがけ、館内の売店をのぞきましたが、さすがワインの殿堂だけあって、ボルドー産を初め、ワインがうずたかく展示販売されていました。

 昼食のためCité du Vinをでて、近くのフードコートに行きました。ベーグル、肉、魚、チーズ等色々なお店がありその場で食べることができます。平日の昼の早い時間でしたが、近くに勤務する人?でかなり賑わっていました。なんとなく落ち着かないので、Cité du VinのレストランLatitude20で頂くこととします。アントレとメインの定食、お任せワイン3杯のセットを頂きました。爽やかな味のムタバル(焼きなすのペースト)もパンにのせて頂けますし、牛肉のカレー風味も以外とあっさりして有りかなと思いました。

 Cité du Vinの近くにはドイツの旧潜水艦基地があり、今は港湾になっています。周囲にはその基地を活用したデジタルアートセンターや美術館があるのですが、オフシーズンで残念ながら休館です。Musée Mer Marine(海洋博物館)は開いていましたので、行ってみます。館内には、軍艦を含めた船舶模型が多数展示され、海運の歴史が解説されています。港湾の上に宇宙船のアートがありますが、ボルドー市はトラム開業に合わせ「街の芸術」事業をし、16作品を展示したそうですが、その内の一つです。

 帰りはトラムで旧市街に戻ります。Saint-André教会は、Palais Rohanというボルドー市庁舎の目の前にあります。その教会の鐘楼であるPey Berlandの塔は、最上階(地上50m)までは229段もの階段を登る必要がありますが、そこからはボルドーの街並みが一望できます。但し、階段は狭く、すれ違いも一苦労で、延々と続きます。

 次はトラムで対岸に渡り、スターリングラード広場で下ります。ここにも、「街の芸術」事業の一環のライオンの作品があります。Pierre橋を渡って旧市街に戻ります。ガロンヌ川に沿ってホテルに向かいますが、川に向かって、いくつかの門がありますが、川から来る敵に備えていたのでしょうか。途中、ボルドー名物のカヌレの店がありましたので、買って帰りました。カヌレは店によって値段はピンキリです。買った店は、比較的安価な店です。今日の観光はこれで終了。