カテゴリー
海外旅行

ロンドン その3

<七日目>

 ロンドンもいよいよ今日と明日を残すだけになりました。今日は、最初、サウス・ケンジントン駅で地下鉄を降り、V&A(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)に行きます。エキシビッション・ロード側の入り口から入りますが、入り口左にココ・シャネル展のショップがあるので早速入ります。日本では一人1枚と数の制限があったシャネルのトートバッグを、ここでは白黒1枚づつ買いました。今思うと、もっと買えばよかったかな。

 次は、ロンドン一美しいと言われるティー・ルームに行きます。朝時間も早いので、客はまだあまりいません。眺めの良い席に座って、雰囲気をじっくり味わいます。両側にも、部屋がありますので、それらものぞいてみます。それぞれには、設計した人の名前がついています。シャンデリアも美しいですね。

 様々なコレクションが展示されていますので、一つづつ見ていてはキリがありません。それにしても、これだけよく集めたものです。東洋セクションのの日本ギャラリーには、浮世絵や和服が展示されていました。

 次は、道を隔てて隣りにある自然史博物館に、こちらもエキシビッション・ロード側から入ってみます。地球の成り立ちの解説や化石標本が数多くあります。地震の説明コーナーには、神戸のスーパーマーケットがあり、そこで地震の体験をすることができます。それにしても、どちらの博物館も巨大です。それも無料!

 博物館を出て、近くのハロッズに歩いて行ってみます。とりあえずここは、見学するだけにして、隣の化粧用品店のブーツで、ハンドクリームを10個程お土産用に購入しました。

 ホテルはここから歩ける距離にありますので、徒歩で帰ることとします。ケンジントン・ガーデンズとハイド・パークの間のウエスト・キャリエッジ・ドライブの歩道を抜け、30分程パディントンまで歩いて行きました。

 夕方になりましたので、予約したレストランに向かいます。地下鉄ハイ・ストリートの駅でおりますが、時間がまだありますので、ケンジントン・ガーデンズの西端にあるウイリアム皇太子の宮殿を見てみます。ガイドブックによると普段はいらっしゃらない様です。

 時間になりましたので、予約しているフラット・アイロンに入ります。ここは、店名の通りメニューはステーキのみのお店です。サラダとソース、あとワインをお願いしました。食事の最後に紙を渡されますが、そこには帰る際、アイスクリームが提供されるとありますので、駅までそれを頂きながら帰りました。

<八日目>

 いよいよ最終日です。夕方、飛行機が出ますので、それまでの間、ホテルに荷物を預け、観光します。パディントン駅の近くにリトル・ベニスと呼ばれる運河用の波止場があるそうなので、まずそこに行ってみます。確かにベニスっぽい感じがします。ここから、先日行ったカムデン・ロックまで水上バスが入っている様です。この辺りに青いパディントンベアがあるそうなので暫く探してみましたがありません。諦めて、駅に行く途中見つけました。場所が移動していた様です。

 次は、最後まで取っておいた大英博物館です。あいにく雨が降っています。10時開館ですが、その前にもかかわらず、順番待ちの列が敷地を取り囲んでいます。手荷物検査が時間を要しています。

 20分程でようやく内部に入ることができました。最初はオリエント関連の遺物ですが、よくこれだけの物を、略奪?して来たなと思うくらいのボリュームです。例によってロゼッタ・ストーンをじっくり観察しました。細かい字ですね。その後、ローマ以前イタリア(古代イタリア)の展示をざっと見たところで、軽く食事を摂りました。

 大英博物館の中央は、グレート・コートが出来たおかげでとても明るくなっています。中央の円筒は図書館(開放していません)で、上はレストラン、下はぐるりと売店になっています。売店には、多様なロゼッタ・ストーン・グッズが売っていました。大英博物館の見学は、これくらいにして、最後は、もう一度ナショナル・ギャラリーで名画を鑑賞したいと思います。

 大英博物館を出ると、途中、ソーホーの街を通りますが、イギリスらしい建物が多く連なります。トワイニングの近くに居酒屋横丁がありましたが、表の看板や内装は見た目に日本の横丁と、ほんとそっくりです。

 トラファルガー広場の向こうに、ナショナル・ギャラリーが見えます。中で、名画をじっくり目に焼き付け、数年分の鑑賞をします。

 これでロンドン観光を終了し、最後は二階建てバスの先頭に乗ってホテルに戻ります。バディントン駅から、エリザベス・ラインでヒースロー空港に行き、最後は空港のラウンジで食事。スコーンとクロテッドクリーム、ワインのがぶ飲みで今回の旅行は終了しました。

カテゴリー
海外旅行

ロンドン その2

<五日目>

 今日は、アビー・ロードから始めます。大勢の観光客がいるかもと、予想しましたが、親子連れが1組だけ。それでもやはり、あのポーズを試していました。ここから近くにあるホール・ロードバス停からバスに乗って、オックスフォードストリートに向かいたいと思います。

 バスは、オックスフォード通りの東の端、セルフリッジ(デパート)で下車します。そばの、ベルシュカ(ザラのサブブランド)で、早速パーカーを買いました。今の時期は、冬のセールスの最終局面の様です。

 オックスフォード・ストリートをしばらく歩き、右に曲がると、ボンド・ストリートです。道にはヴィトンの旗がはためいています。ワクワクしますね。ここでは、フェニックでロンドンで流行しているマフラーを買いました。

 道の途中には、チャーチルとルーズベルトの像が載っているベンチがあります。観光客は、その間に座って、写真を撮っています。ピカデリーに突き当たり、左に曲がるとバーリントン・アベニューがありますので、入って行きます。

 その通りの左側には、背広の語源であるサヴィル・ローがありますので、歩いてみます。高そうな仕立屋さんですね。

 このあたりは高級住宅街メンフィスですが、ブルトンストリートは、故エリザベス女王の誕生の地でもあります。

 昼時になりましたので、ピカデリーの面したヘンリーズ・カフェ・バーで昼食をとります。下のカウンターはパブの様です。食事後、100m程歩いて、日本大使館の前まで行ってみます。平日は国旗が掲揚されていますが、今日は休日のせいか、残念ながらありません。

 ソーホーの方に歩いて行くと、王立芸術院があります。中に入っていくと、特別展(有料)で印象派のデッサンを展示しています。無料のエリアにはビュッフェがありましたので、次回来たときは、ここで食事をしようと思います。

 少し歩くと、エロスの像があり、ここからシャフツベリー・アヴェニューになります。この通りは劇場だらけですね。

 通りの右側には、中華街があります。通りには、旧正月の提灯が飾られています。日本のお団子の店や、長蛇の列の蘭州牛肉ラーメン(日本でも流行)の店があります。

 また、オックスフォード通りの戻ります。夕方近くになったせいか、さっきとは異なり、人通りが多いです。今度はジョン・ルイス(百貨店)で、ブーツを買いました(帰国後ニュースで、経営不振によりジョン・ルイス大リストラ、の記事が流れていました。残念)。今日は、これでホテルに帰ります。幸運にも、バスの先頭に座ることができました。

<六日目>

 地球の歩き方の最新ロンドンニュースに、「カムデン・タウン再開発完了」という記事がありましたので、バスに乗って、行ってみることとします。カムデン・タウンには、運河のロック(閘門は、水位の異なる河川や運河の間で船を上下させるための装置)があるようです。若者向けのアクセサリーや古着の店が数多くありますが、そういう趣味も無いのでざっと見るだけにしました。

 日曜日で、天候も良くなさそうなので、地下鉄に乗り換え、王立空軍博物館に行ってみることにします。入り口で、さっそくスピットファイアーがお出迎えです。入場は第一格納庫から入ります。昼時で、お腹もすいたので、売店でパンとコーヒー、それにお土産も買いました。食後第三~六格納庫を回ります。

 ここの博物館は、規模が大きく、これまで見た中で最多の展示物が有ります。パリの同様の博物館の倍の感じです。現代のジェット機から、第一次、第二次世界大戦のプロペラ機までイギリスの飛行機は総てあるようです。なんと五式戦闘機や百式司令部偵察機もあります。二時間ほど見学して、今日は早めにホテルに帰ります。

カテゴリー
海外旅行

ブリストル、オックスフォード

<三日目>

 今日と明日は、郊外へ行くこととします。今日はエイボン川を内陸に10km遡った港湾都市ブリストルに行きます。そこはバンクシーの故郷であり、作品を探してみます。今日の朝はとても冷えた様で、ホテルそばの運河は凍結しています。パディントン駅から日立製の特急に乗って、東に向かい、1時間30分で到着しました。こちらも快晴です。

 ブリストル駅から、川沿いの街を目指します。15分ほど歩き、聖メアリー・レッドクリフ教会を過ぎると、もう川に到着です。港湾都市という事もあり、ロンドンとは街の雰囲気が異なります。

 川沿いは、第二次世界大戦で激しい空襲にあったため、古い建物は残っていません。今は、カラフルで現代的な建物が連なっています。川沿いに港を進むと、とある建物の一角に、バンクシーの絵があります。意外なことに観客はほとんどいません。

 次は、ブリストルのランドマークになっているクリフトン吊り橋に向かいますが、その前に昼食です。川沿いにあるパンプハウスで、イングリッシュ・ブレックファーストとハンバーガーを頂きました。ボリューム満点で、元気が出ます。

 橋は峡谷に架かっていますので、山に向かって約100m坂道をひたすら登って行きます。尾根筋には素敵な街が有り、ブリストルの山手のような感があります。クリフトン大聖堂を見て左に曲がると、いよいよクリフトン吊り橋です。現存する吊り橋では世界最古とのこと。下を見ると怖くなります。自殺者が多いので、柱には、「talk to us」と書かれた看板があります。北側には展望台がありますが、更に登るのは断念!

 次は、坂を下って、ガボット塔に向かいます。ここも池が凍っています。無人の塔を登って行くと、先ほど歩いていた川沿いの港が良く見えます。観覧車も見えますが、この後行ってみます。

 塔から下ると、ダウンタウンとなります。先に進むと、中世の面影が残り、よくロケに使われるというブリストル大聖堂に突き当たります。この辺りに、バンクシーの作品が2つありますので、見学していきます。

 港に隣接して、ミレニアム・スクエアというショッピングセンターがあり、先ほど上から見た観覧車もあります。センターをのぞいてみましたが、全て飲食店でした。駅の方に向かうためペロズ橋を渡りますが、パリのポンデザールの様に鍵が大量にぶら下がっています。

 クーンスクエアーの前を通ってブリストル駅に向かいます。立派な駅舎はかつてのブリストルの繁栄を象徴している様です。今は、ロンドンと異なり、景気が悪いためか、街中、至る所に入居者募集の張り紙があります。

<四日目>

 今日は、大学の街、オックスフォードに行きます。その前にパディントン駅でパディントンベアーを探してみます。運が良い事に、今日も快晴です。

 オックスフォードの街は、駅から歩いて15分程です。High Streetの当たりから、オックスフォードの各カレッジが続いていきます。

 High Streetにある 聖メアリー教会のギャラリーに上って、街を見渡すこととします。他に高い建物が無いので、眺望は抜群です。

 校内を歩きます。ハート・フォルドカレッジの建物と建物をつなぐ廊下は、ため息の橋と言われるそうですが、確かにベネチアの「ため息の橋」と似ていますね。14時からは今日のメインのクライストチャーチに行く必要がありますので、昼食は手軽にPret A Manger(イギリス中にあるチェーン店)でサンドイッチにします。

 まだ時間がありますので、ショッピングモールと地元のマーケットを覗いてみます。昇龍という日本食の店では、チキンカツ・カレーを出していましたが、イギリスで流行っているのでしょうか?

 14時近くなりましたので、クライストチャーチのビジターセンターに向かいます。受付で、オーディオ・ガイドを渡されます。日本語も選択出来ます。

 入場すると、寄宿舎の前を通ります。中で学習しているので、静かにしてくださいとオーディオ・ガイドが注意します。しばらく歩くと、『ハリーポッターと賢者の石』で、ホグワーツでマグコナガル先生がハリーたちを連れてグレート・ホールに入る前の廊下のロケ地があります。その入り口から中に入ると、まさにハリーポッターで観た食堂そのものが目の前にあります。実際にこの食堂でオックスフォード大学の学生が食事をするので、午後の見学は14時からとなっています。食堂のステンドグラスをよく見ると、そのうちの一つにアリスがデザインされています。

 グレート・ホールを抜けると、トム・クワッドという中庭に出ます。トム・タワーの反対側にクライストチャーチ大聖堂があります。ここも、カレッジの中の聖堂とは思えない程に大きく荘厳です。その先には、ペック・ウォーター・クワッドという図書館がありますが、学生のため、AM1時まで空いているそうです。

 クライストチャーチを出て、マートン・フィールドの道を歩きます。フィールドでは、子供たちがラグビーの練習をしています。みんな賢そうに見えますね。しばらくするとHigh Streetに出ます。

 High Streetを駅の方向に向かって歩きます。途中、パブやオックスフォード・キャッスル&プリズンを覗きながら行きます。

 今日の夕食は、フィッシュ&チップスにします。パディントン近くの店で、タラとカレイのフィッシュ&チップスをテイクアウトし、マーク&スペンサーでお酒を買ってホテルに戻ります。

カテゴリー
海外旅行

ロンドン その1

<一日目>

 正月も明け、今回、初めてイギリス、ロンドンに向かいます。ホテルは、パディントン駅近くのワイルドアパートホテルズで、三食外食も飽きるので、ミニキッチン付きにして、色々な食材を試すことにしました。ホテルの近くには観光名所の運河があります。

 最初に、イングランド銀行で旧紙幣の両替をするため、地下鉄でシティ中心に向かいます。銀行の正面にいる警備員に両替する旨伝え、中に入ります。パスポート等見せる必要は無く、行員に旧紙幣を渡すと、新紙幣を返してくれます。両替は思いのほか、あっけなく終了しました。

 次は、徒歩で路地を抜け、チャールズ国王と故ダイアナ妃が結婚式を行ったセント・ポール大聖堂を目指します。この辺りは観光客よりもサラリーマンが多く、雰囲気は東京に似ていると感じました。観光客が少ないので、大聖堂の入口での待ちはありません。

 内部は、荘厳にして華麗。ステンドグラスも圧巻です。結婚式の際には、通路の右側にカミラ婦人がいましたね。通路からは地下の納骨堂が見えます。地下には、礼拝堂やネルソン提督の棺も有ります。

 次は大聖堂のドームに登ります。最初は、大聖堂の内部を囲むウィスパリングギャラリーに着きます。残念ながらそこからは撮影禁止。更に登るとストーンギャラリーになり、ロンドン市街を一望できます。更に上にはゴールデンギャラリーが有りますが、先がかなりきつそうなので途中で断念。大聖堂の外から見ると、ゴールデンギャラリーに人が見えます。

 テムズ川沿いに散策します。パリのセーヌ川と違い、あまり景観は良くありません。先に見えるタワー・ブリッジを目指します。途中、かつて処刑場であったロンドン塔が有りましたが、中には入らず、ショップで買い物をしました。

 タワーブリッジに着きました。入場して最初に、橋の歴史の説明を受け、その後エレベーターで上に行きます。上はガラス張りになっており、ロンドン市庁舎や遠くにカナリーワーフ(新金融街)が見えます。床の一部はスケルトンになっており、この上を歩くのはかなり緊張します。下に降りて、対岸に行くと、かつて跳ね橋を動かしていたエンジンルームが展示されています。

 次はバスで移動してみます。初めての二階建バスで緊張しましたが、客が少なく、ガラガラでした。時間はかかりますが、街並みが良くわかるので、今後移動のメインはバスにします。二階からですので眺めはいいです。

 今日の最後は、テムズ川沿いにあるテート・モダンに行きます。当日、草間彌生の特別展が有りました。2月には小野ヨーコの特別展も有るようです。無料の展示をさっと見学した後、テムズ川に架かるミレニアム・ブリッジを渡って帰宅します。

<二日目>

 今日はバッキンガム宮殿へ行き、衛兵の交替式を見たいと思います。バスでグリーンパークまで行き、そこから宮殿まで歩きます。開始の1時間前に着きましたが既に見学者が並んでいます(オフシーズンなので少ないですが)。正門の正面、クイーンビクトリア記念碑の前に並ぶこととしました。

 待つ間、警官が「スリに気をつけよ」と何度も注意します。11時開始です。着任する衛兵が左の門から入ります。交替式の終了後、任務を終えた衛兵が音楽を演奏しながら正面から退出していきます。凡そ30分ほどで終了します。

 当日は、非常に寒く、じっとしていたので体はとても凍えています。取り敢えずセント・ジェームズ・パークを抜け、ビッグベン方向に歩き、暖かそうな所を探します。途中に、ロイド・ジョウジやチャーチルの像が有りました。

 残念ながら休めそうな場所が見つからないので、歩いて近くのナショナル・ギャラリーに行くこととしました。テムズ川沿いに、ロンドン・アイやスコットランド・ヤードがあります。トラファルガー広場の向こうに目的地のナショナル・ギャラリーがあります。入館して最初に、ビュッフェで軽い昼食をとり、展示室に入ります。ダビンチやフェルメール、印象派など日本に1枚でもくれば大行列の絵が、何気なくポンと展示されています。信じられないです。感激しながら宿に戻ります。

 夕方は、ソーホーで観劇です。アデルフィシアターのミュージカル「バック・トゥー・ザ・フューチャー」を見ることとします。人気のある作品のようでロングランです。当日もほぼ満員でした。劇を見ながらビールのみならず、ボトルのワインを酌み交わす人もいます。皆んな楽しんでますね。よく聞き取れないところもありますが、あらすじは知っていますので、楽しめました。10時くらいに終了しましたが、辺りはまだ大勢の人が居ます。