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四国遍路(高松~松山)

<一日目> 

今回は、香川、愛媛を旅します。これまで気にもとめていなかった四国遍路、今回は、お参りしたいと思います。高松空港から栗林公園への途中に、83番一宮寺が有りますので、早速参拝します。西門から手水舎を通ると、本堂があります。お参りの後、脇の納札入に納め札をお納めします。本堂のそばに、薬師如来の小さな祠があります。これは「地獄の釜」と呼ばれ、悪いことをする人が、祠に頭を入れると頭が抜けなくなるいう言い伝えがあるそうです。

 栗林公園に到着しました。南庭回遊コースと、北庭回遊ーコースが有り、それぞれ1時間程とのこと。今回は南コースとしました。公園の松は300年間手入れされてきたとのことで、どれも盆栽のように枝がくねくねしています。30分程お庭を回遊した後、掬月亭(きくげつてい)で一服することとします。

 入り口で、入亭料を払い、中で、抹茶とお菓子を頂きます。その後、掬月亭一ノ間を見学しますが、そこから眺める庭園は絶景です。湖畔を渡った5月のそよ風が、気持ちよく、ず~と畳に寝そべっていました。ふと見ると、天井に池のさざ波の光が反射しています。いつまでもは居られないので、泣く泣く亭を出ました。

 回遊も終盤となり、掬月亭を横に見ながら、ビューポイントである、飛来峰、芙蓉峰に登ります。南湖と北湖の間には、和船の乗り場があります。

 次は、高さ日本一の石垣を有する丸亀城です。高いだけあって、坂は急で長い。この坂は、見返り坂と呼ばれていますが、急なので、時々立ち止まって振り返りたくため、そう言われてるそうです。その石垣に鎮座する天守は、現存十二天守の一つです。天守からは、丸亀市内が良く見えます。

 お昼時ですので、道の途中にある「こがね製麺所」で、温玉ぶっかけ「中」とたこの天ぷらを頂きました。「中」はうどん2玉の意味とは、うどんが出てから分かりました。多かった!

 昼食後、次は、こんぴらさんに向かいます。駐車場は、あまり考えず、琴電琴平駅の近くにしてしまいました。参道まで、少し歩きます。参道1段目から、大門までは土産物屋が左右に続きます。大門で365段目、そこからは境内になります。飴を売っている五人百姓を通り、桜馬場西詰銅鳥居(431段)まで行きます。ここでちょっと休憩。

 ここでようやく半分になります。桜馬場西詰銅鳥居のそばには、今治造船所が奉納した巨大なプロペラがあります。そこから階段を登った先に、書院があります。丁度若冲の絵の特別展がされていました。旭社の手前の階段で、上りと下りが分かれますので、右側を登ります。さて、いよいよ御前四段坂が最後の階段です。御本宮へは、785段でした。

 日も大分傾いてきましたので、フォトジェニックなエリア(琴弾公園、父母ヶ浜)に向かいます。途中、68番神恵院、69番観音寺に参拝します。ここは、四国で唯一境内に二つの寺院があることで有名です。

 名勝・琴弾(ことひき)公園に車を止め、銭形展望台に行くこととします。急な山道を、15分程登ります。今日はこれで、3回目のクライミングです。今日は良く登ったので、明日しんどいかも。展望台からは、銭形の東西122m、南北90m、周囲345mもある巨大な砂絵が見えます。これを見れば健康で長生きし、お金に不自由しないといわれていますが、本当かな?

 最後は、ウユニ塩湖のような天空の鏡で有名な父母ヶ浜(ちちぶがはま)に行ってみます。たまたま今は、風がなく、干潮で、べストタイミングです。大勢、砂浜にでて、砂浜に現れている水たまり(潮溜り)で撮影をしていました。

 今日の宿は、リーガロイヤル新居浜です。夕食は、昼のうどんの量が多く、炭水化物はとりたくない感じなので、ホテルのそばのビッグボーイで、ステーキとしました。今日はこれで終了。

<二日目>

 新居浜に来ていますので、住友のルーツ、別子銅山採掘場跡を訪れることとします。山に入ると道はどんどん急になり、最後は車のすれ違いができない道を、15分ほど上り、東洋のマチュピチュと言われる東平(とうなる)地区に到着します。資料館やマイン工房は10時からなので、人は居ません。さっそく、展望台に上り産業遺産を見学します。本当にマチュピチュに見えますね。遠くには新居浜市街、瀬戸内海も見えます。

 帰る途中、道の駅「マイントピア別子」に立ち寄りました。ここには、鉱山鉄道や観光坑道があります。入場券を買って、時速10㎞の鉱山鉄道に5分程乗車し、観光坑道に向かいます。

 観光坑道は、全長333mあるとのこと。坑道の中には、昔の採掘風景のジオラマや、体験ゾーンがあります。坑道内はひんやりしています。

 鉱山見学のあと、道の駅に隣接している「旧端出場(はでば)水力発電所」を見学しました。この発電所は1897年から1970年まで稼働していました。最盛期は、ここから精錬工場のあった瀬戸内海の四阪島まで送電していたそうです。

 山での観光はこれで切り上げ、しまなみ海道に向かいます。お昼近くになりましたので、途中、今治の「CALULU」で、バーガーセットを頂きました。お店の雰囲気は、南国調です。

 しまなみ海道では、まず、来島海峡大橋で大島に渡り、隈研吾設計の亀老山展望台に行くこととします。そこからは、来島海峡大橋や対岸の今治市街がよく見えます。ここの藻塩ジェラートは有名なので頂いてみました。ちょっとしょっぱいです。汗をかく夏はいいかもしれません。

 次は、大島の対岸にある村上海賊ミュージアムに行きます。玄関には、村上水軍が、かつて使った機動力が高い小型船「小早船」が復元展示されています。館内は島の地理、海賊の活躍・歴史が常設展示されています。展望デッキからは、村上海賊の本拠地「能島」がよく見えます。本当に小さな島です。

 能島をよく見るため、近くのカレイ山展望台に向かいます。展望台からは、伯方・大島大橋、伯方島、鵜島、能島が見下ろせます。

 最後は、伯方・大島大橋、大三島橋を通り大三島に渡り、伊予国一宮の大山祇(おおやまづみ)神社に参拝します。三島神社や大山祇神社の総本社であり、日本総鎮守、山の神・海の神・戦いの神です。ここは奈良時代、778年(宝亀九年)勧進ということでとても由緒があり、境内には、樹齢2600年の楠の御神木も鎮座しています。

 夕食は、松山市、五志喜に入りました。媛会食と松山鯛飯セット、お酒は雪雀を頂きました。媛会食は、宇和島鯛めし、ミニ五色そうめん、今治せんざんき、じゃこ天、釜揚げちりめんサラダ、ふくめん、天婦羅、緋のかぶら漬け、みかんいなり、と、愛媛がつまっているとのこと。店の隣は郵便局ですが、ポストの上には明日行く予定の松山城が乗っていました。

 今日の宿は八千代です。部屋には源泉使用の温泉露天風呂が付いています。部屋は、和室・食事処・寝室の3間があり、とても贅沢な造りとなっています。今晩は、のんびりします。

<三日目>

 朝食前に、道後温泉の町を散歩します。ハイカラ通りに行ってみますが、朝なのでどこも閉まっています。道後温泉駅を経由して、湯神社を参拝します。高台にある神社からは、道後温泉本館の工事風景がよく見えます。道後温泉椿の湯、道後温泉別館飛鳥の前を通って帰ります。

 松山城に行く前に、道後温泉にある51番石手寺を参拝します。ここにはたくさんのパワースプットがあります。まずは仁王門の大きなわらじ。お賽銭のお金が沢山埋め込まれていますが、このわらじを触った手で、身体の悪い部分を触ると治るとか。本堂左側には、元気再生石と罪障消滅・再生くぐり輪があります。その先には、160mもあるマントラ洞窟があり、薄暗く、ひんやりとした空気の中で、密教の世界を体感できます。更には、四国八十八霊場お砂なでがあり、撫でると全ての霊場を巡るのと同じご利益があるそうです。参道には、正岡子規の句碑がありますが、市内には子規の句碑は100カ所ほどもあるようです。

 いよいよ松山城です。下からは、ロープウェイとリフトが併走していますが、今日は天気が良いので、リフトに乗り、天守を目指します。本丸の最初の戸無門には当初から門が無く、次の筒井門に誘うために設置されたと言われてます。

 天守まで、多くの門を通り、いよいよ内部に入ります。内部には、武具や歴史の資料が展示されていますが、ここは火縄銃や日本刀、甲冑のレプリカが有り、実際触って重さを体感することができます。天守からは、瀬戸内海がよく見えます。

 リフトに乗って、下に戻ります。ロープウェイ駅のある通りには、土産物屋が多くありますが、えひめ観光物産館では、100円で「蛇口からみかんジュース」を体験し、山田屋まんじゅう店では、二個おまんじゅうを買ったところ、お茶も頂きました。

 次は、今、旬な、大洲を散策します。オランダの非営利団体「グリーン・デスティネーションズ」は、世界100の都市を「持続可能な観光地」として毎年、発表していまが、大洲市は「文化・伝統保全」の部門で、今年、1位を受賞しています。大洲市の、城下町の歴史を生かしつつ観光客を誘致する点が評価されたようです。松山からは、車で1時間ほどで、大洲総合案内所の駐車場に到着です。今日は暑く、30度を超えています。お昼時ですので、案内所に隣接してる「分油屋」で豚肉が入った栗ご飯「とんくりまぶし」とお酒「鵜州」(養老大洲市大洲市)を頂きました。ダシをかけてお茶漬けにしても頂きました。

 ここは城下町ですので、早速、大洲城の見学です。狭い町ですので、徒歩10分程で到着します。天守は、2004年に復元工事が完成しています。眼下には、肱川(ひじかわ)が流れています。

 次は、街の反対側にある臥龍山荘に向かいます。途中、今回の賞で評価された、「市内に点在する古民家を、昔ながらの外観を生かしつつホテルに改装」の実際や、保全された町並みを見ていきます。

 臥龍山荘は、元々は大洲藩の遊勝地でした。2011年には、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで一つ星となっています。そこに建つ臥龍院は、桂離宮や修学院離宮を参考に造られたとされおり、京都の雰囲気があります。

 帰りの時間も近づいてきましたので、そばの臥龍茶屋で、抹茶セットで一服。その後、松山空港に向かいます。

(おまけ)愛媛空港のJALサクララウンジには、なんと、山田屋のまんじゅうと、「蛇口からみかんジュース」がありました!これが愛媛の象徴?

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野島崎(のじまざき)

 今日は、HISバスツアーで千葉県最南端、野島埼に行ってみます。野島崎は、国土地理院の表記で、海上保安庁では「野島埼(のじまさき)」です。難しい!午後から晴れるとのことですが、雨はざんざん降りです。連休明けで道は空いており、東京駅を出発し、40分程で海ほたるに到着しました。駐車場の窓から見ると、海は大荒れです。

 1時間半ほどで、野島崎に到着しました。雨は、ほぼ止んでいます。まずは野島埼灯台を目指します。この灯台は、1869年(明治2年)に、日本で最初に点灯した対岸の観音埼灯台に呼応して、2番目に点灯したとのことです。道が三叉路になっていますので、中央を進み、灯台に向かいます。入口で入場券を買います。

 階段は77段、その後急なはしごのような細い階段を登り、展望デッキに出ます。そこからは360度の風景です。荒い波が見えます。

 帰りは、厳島神社を通って、遊歩道に行くことにします。厳島神社の御祭神は天照大御神が生んだ三柱の女神で、海上の守護神です。拝殿の脇には「平和の愛鍵」という、恋と子宝に恵まれる祠があります。

 遊歩道の入口には、伊弉諾尊と伊弉册尊をお祀りする三峯神社の、鳥居と祠があります。遊歩道をしばらく歩きましたが、集合時間になりましたので戻ります。

 次は、おまちかね「とみうらマート」でビワの食べ放題です。20個ほど頂きました。普段は食べないので、一生分かな?産地でも贈答用のビワは高価ですね。

 ビワに食べ飽きた後は、隣にある道の駅「枇杷倶楽部」で買い物です。地元も食材をいろいろ買いました。ここには、日本テレビのアナウンサーも来たようです。

 今日の昼食は、「浜焼市場きよっぱち」で、お刺身と浜焼きの食べ放題です。今日は空いていましたので、牡蛎の殻むきはお店の方にお願いできました。刺身類は、ご飯にのせ海鮮丼も造ります。お酒も頂きます。あっという間の1時間でした。

 昼食後は、亀岩の洞窟を見学します。洞窟を見下ろす場所に、幸運の鐘がありましたので鳴らしてみます。川に降りるとそばに亀岩の洞窟がありますが、今日は昨日からの雨で濁流となっています。3月、9月の早朝、洞窟の向こうから日が差し込みハートに見えるそうです。

 帰路は、三井アウトレットパーク木更津に2時間滞在しました。アクアラインでバスの車窓から海を見ると、朝とは違い穏やかになっています。