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ロンドン その3

<七日目>

 ロンドンもいよいよ今日と明日を残すだけになりました。今日は、最初、サウス・ケンジントン駅で地下鉄を降り、V&A(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)に行きます。エキシビッション・ロード側の入り口から入りますが、入り口左にココ・シャネル展のショップがあるので早速入ります。日本では一人1枚と数の制限があったシャネルのトートバッグを、ここでは白黒1枚づつ買いました。今思うと、もっと買えばよかったかな。

 次は、ロンドン一美しいと言われるティー・ルームに行きます。朝時間も早いので、客はまだあまりいません。眺めの良い席に座って、雰囲気をじっくり味わいます。両側にも、部屋がありますので、それらものぞいてみます。それぞれには、設計した人の名前がついています。シャンデリアも美しいですね。

 様々なコレクションが展示されていますので、一つづつ見ていてはキリがありません。それにしても、これだけよく集めたものです。東洋セクションのの日本ギャラリーには、浮世絵や和服が展示されていました。

 次は、道を隔てて隣りにある自然史博物館に、こちらもエキシビッション・ロード側から入ってみます。地球の成り立ちの解説や化石標本が数多くあります。地震の説明コーナーには、神戸のスーパーマーケットがあり、そこで地震の体験をすることができます。それにしても、どちらの博物館も巨大です。それも無料!

 博物館を出て、近くのハロッズに歩いて行ってみます。とりあえずここは、見学するだけにして、隣の化粧用品店のブーツで、ハンドクリームを10個程お土産用に購入しました。

 ホテルはここから歩ける距離にありますので、徒歩で帰ることとします。ケンジントン・ガーデンズとハイド・パークの間のウエスト・キャリエッジ・ドライブの歩道を抜け、30分程パディントンまで歩いて行きました。

 夕方になりましたので、予約したレストランに向かいます。地下鉄ハイ・ストリートの駅でおりますが、時間がまだありますので、ケンジントン・ガーデンズの西端にあるウイリアム皇太子の宮殿を見てみます。ガイドブックによると普段はいらっしゃらない様です。

 時間になりましたので、予約しているフラット・アイロンに入ります。ここは、店名の通りメニューはステーキのみのお店です。サラダとソース、あとワインをお願いしました。食事の最後に紙を渡されますが、そこには帰る際、アイスクリームが提供されるとありますので、駅までそれを頂きながら帰りました。

<八日目>

 いよいよ最終日です。夕方、飛行機が出ますので、それまでの間、ホテルに荷物を預け、観光します。パディントン駅の近くにリトル・ベニスと呼ばれる運河用の波止場があるそうなので、まずそこに行ってみます。確かにベニスっぽい感じがします。ここから、先日行ったカムデン・ロックまで水上バスが入っている様です。この辺りに青いパディントンベアがあるそうなので暫く探してみましたがありません。諦めて、駅に行く途中見つけました。場所が移動していた様です。

 次は、最後まで取っておいた大英博物館です。あいにく雨が降っています。10時開館ですが、その前にもかかわらず、順番待ちの列が敷地を取り囲んでいます。手荷物検査が時間を要しています。

 20分程でようやく内部に入ることができました。最初はオリエント関連の遺物ですが、よくこれだけの物を、略奪?して来たなと思うくらいのボリュームです。例によってロゼッタ・ストーンをじっくり観察しました。細かい字ですね。その後、ローマ以前イタリア(古代イタリア)の展示をざっと見たところで、軽く食事を摂りました。

 大英博物館の中央は、グレート・コートが出来たおかげでとても明るくなっています。中央の円筒は図書館(開放していません)で、上はレストラン、下はぐるりと売店になっています。売店には、多様なロゼッタ・ストーン・グッズが売っていました。大英博物館の見学は、これくらいにして、最後は、もう一度ナショナル・ギャラリーで名画を鑑賞したいと思います。

 大英博物館を出ると、途中、ソーホーの街を通りますが、イギリスらしい建物が多く連なります。トワイニングの近くに居酒屋横丁がありましたが、表の看板や内装は見た目に日本の横丁と、ほんとそっくりです。

 トラファルガー広場の向こうに、ナショナル・ギャラリーが見えます。中で、名画をじっくり目に焼き付け、数年分の鑑賞をします。

 これでロンドン観光を終了し、最後は二階建てバスの先頭に乗ってホテルに戻ります。バディントン駅から、エリザベス・ラインでヒースロー空港に行き、最後は空港のラウンジで食事。スコーンとクロテッドクリーム、ワインのがぶ飲みで今回の旅行は終了しました。

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ロンドン その2

<五日目>

 今日は、アビー・ロードから始めます。大勢の観光客がいるかもと、予想しましたが、親子連れが1組だけ。それでもやはり、あのポーズを試していました。ここから近くにあるホール・ロードバス停からバスに乗って、オックスフォードストリートに向かいたいと思います。

 バスは、オックスフォード通りの東の端、セルフリッジ(デパート)で下車します。そばの、ベルシュカ(ザラのサブブランド)で、早速パーカーを買いました。今の時期は、冬のセールスの最終局面の様です。

 オックスフォード・ストリートをしばらく歩き、右に曲がると、ボンド・ストリートです。道にはヴィトンの旗がはためいています。ワクワクしますね。ここでは、フェニックでロンドンで流行しているマフラーを買いました。

 道の途中には、チャーチルとルーズベルトの像が載っているベンチがあります。観光客は、その間に座って、写真を撮っています。ピカデリーに突き当たり、左に曲がるとバーリントン・アベニューがありますので、入って行きます。

 その通りの左側には、背広の語源であるサヴィル・ローがありますので、歩いてみます。高そうな仕立屋さんですね。

 このあたりは高級住宅街メンフィスですが、ブルトンストリートは、故エリザベス女王の誕生の地でもあります。

 昼時になりましたので、ピカデリーの面したヘンリーズ・カフェ・バーで昼食をとります。下のカウンターはパブの様です。食事後、100m程歩いて、日本大使館の前まで行ってみます。平日は国旗が掲揚されていますが、今日は休日のせいか、残念ながらありません。

 ソーホーの方に歩いて行くと、王立芸術院があります。中に入っていくと、特別展(有料)で印象派のデッサンを展示しています。無料のエリアにはビュッフェがありましたので、次回来たときは、ここで食事をしようと思います。

 少し歩くと、エロスの像があり、ここからシャフツベリー・アヴェニューになります。この通りは劇場だらけですね。

 通りの右側には、中華街があります。通りには、旧正月の提灯が飾られています。日本のお団子の店や、長蛇の列の蘭州牛肉ラーメン(日本でも流行)の店があります。

 また、オックスフォード通りの戻ります。夕方近くになったせいか、さっきとは異なり、人通りが多いです。今度はジョン・ルイス(百貨店)で、ブーツを買いました(帰国後ニュースで、経営不振によりジョン・ルイス大リストラ、の記事が流れていました。残念)。今日は、これでホテルに帰ります。幸運にも、バスの先頭に座ることができました。

<六日目>

 地球の歩き方の最新ロンドンニュースに、「カムデン・タウン再開発完了」という記事がありましたので、バスに乗って、行ってみることとします。カムデン・タウンには、運河のロック(閘門は、水位の異なる河川や運河の間で船を上下させるための装置)があるようです。若者向けのアクセサリーや古着の店が数多くありますが、そういう趣味も無いのでざっと見るだけにしました。

 日曜日で、天候も良くなさそうなので、地下鉄に乗り換え、王立空軍博物館に行ってみることにします。入り口で、さっそくスピットファイアーがお出迎えです。入場は第一格納庫から入ります。昼時で、お腹もすいたので、売店でパンとコーヒー、それにお土産も買いました。食後第三~六格納庫を回ります。

 ここの博物館は、規模が大きく、これまで見た中で最多の展示物が有ります。パリの同様の博物館の倍の感じです。現代のジェット機から、第一次、第二次世界大戦のプロペラ機までイギリスの飛行機は総てあるようです。なんと五式戦闘機や百式司令部偵察機もあります。二時間ほど見学して、今日は早めにホテルに帰ります。

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ブリストル、オックスフォード

<三日目>

 今日と明日は、郊外へ行くこととします。今日はエイボン川を内陸に10km遡った港湾都市ブリストルに行きます。そこはバンクシーの故郷であり、作品を探してみます。今日の朝はとても冷えた様で、ホテルそばの運河は凍結しています。パディントン駅から日立製の特急に乗って、東に向かい、1時間30分で到着しました。こちらも快晴です。

 ブリストル駅から、川沿いの街を目指します。15分ほど歩き、聖メアリー・レッドクリフ教会を過ぎると、もう川に到着です。港湾都市という事もあり、ロンドンとは街の雰囲気が異なります。

 川沿いは、第二次世界大戦で激しい空襲にあったため、古い建物は残っていません。今は、カラフルで現代的な建物が連なっています。川沿いに港を進むと、とある建物の一角に、バンクシーの絵があります。意外なことに観客はほとんどいません。

 次は、ブリストルのランドマークになっているクリフトン吊り橋に向かいますが、その前に昼食です。川沿いにあるパンプハウスで、イングリッシュ・ブレックファーストとハンバーガーを頂きました。ボリューム満点で、元気が出ます。

 橋は峡谷に架かっていますので、山に向かって約100m坂道をひたすら登って行きます。尾根筋には素敵な街が有り、ブリストルの山手のような感があります。クリフトン大聖堂を見て左に曲がると、いよいよクリフトン吊り橋です。現存する吊り橋では世界最古とのこと。下を見ると怖くなります。自殺者が多いので、柱には、「talk to us」と書かれた看板があります。北側には展望台がありますが、更に登るのは断念!

 次は、坂を下って、ガボット塔に向かいます。ここも池が凍っています。無人の塔を登って行くと、先ほど歩いていた川沿いの港が良く見えます。観覧車も見えますが、この後行ってみます。

 塔から下ると、ダウンタウンとなります。先に進むと、中世の面影が残り、よくロケに使われるというブリストル大聖堂に突き当たります。この辺りに、バンクシーの作品が2つありますので、見学していきます。

 港に隣接して、ミレニアム・スクエアというショッピングセンターがあり、先ほど上から見た観覧車もあります。センターをのぞいてみましたが、全て飲食店でした。駅の方に向かうためペロズ橋を渡りますが、パリのポンデザールの様に鍵が大量にぶら下がっています。

 クーンスクエアーの前を通ってブリストル駅に向かいます。立派な駅舎はかつてのブリストルの繁栄を象徴している様です。今は、ロンドンと異なり、景気が悪いためか、街中、至る所に入居者募集の張り紙があります。

<四日目>

 今日は、大学の街、オックスフォードに行きます。その前にパディントン駅でパディントンベアーを探してみます。運が良い事に、今日も快晴です。

 オックスフォードの街は、駅から歩いて15分程です。High Streetの当たりから、オックスフォードの各カレッジが続いていきます。

 High Streetにある 聖メアリー教会のギャラリーに上って、街を見渡すこととします。他に高い建物が無いので、眺望は抜群です。

 校内を歩きます。ハート・フォルドカレッジの建物と建物をつなぐ廊下は、ため息の橋と言われるそうですが、確かにベネチアの「ため息の橋」と似ていますね。14時からは今日のメインのクライストチャーチに行く必要がありますので、昼食は手軽にPret A Manger(イギリス中にあるチェーン店)でサンドイッチにします。

 まだ時間がありますので、ショッピングモールと地元のマーケットを覗いてみます。昇龍という日本食の店では、チキンカツ・カレーを出していましたが、イギリスで流行っているのでしょうか?

 14時近くなりましたので、クライストチャーチのビジターセンターに向かいます。受付で、オーディオ・ガイドを渡されます。日本語も選択出来ます。

 入場すると、寄宿舎の前を通ります。中で学習しているので、静かにしてくださいとオーディオ・ガイドが注意します。しばらく歩くと、『ハリーポッターと賢者の石』で、ホグワーツでマグコナガル先生がハリーたちを連れてグレート・ホールに入る前の廊下のロケ地があります。その入り口から中に入ると、まさにハリーポッターで観た食堂そのものが目の前にあります。実際にこの食堂でオックスフォード大学の学生が食事をするので、午後の見学は14時からとなっています。食堂のステンドグラスをよく見ると、そのうちの一つにアリスがデザインされています。

 グレート・ホールを抜けると、トム・クワッドという中庭に出ます。トム・タワーの反対側にクライストチャーチ大聖堂があります。ここも、カレッジの中の聖堂とは思えない程に大きく荘厳です。その先には、ペック・ウォーター・クワッドという図書館がありますが、学生のため、AM1時まで空いているそうです。

 クライストチャーチを出て、マートン・フィールドの道を歩きます。フィールドでは、子供たちがラグビーの練習をしています。みんな賢そうに見えますね。しばらくするとHigh Streetに出ます。

 High Streetを駅の方向に向かって歩きます。途中、パブやオックスフォード・キャッスル&プリズンを覗きながら行きます。

 今日の夕食は、フィッシュ&チップスにします。パディントン近くの店で、タラとカレイのフィッシュ&チップスをテイクアウトし、マーク&スペンサーでお酒を買ってホテルに戻ります。

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ロンドン その1

<一日目>

 正月も明け、今回、初めてイギリス、ロンドンに向かいます。ホテルは、パディントン駅近くのワイルドアパートホテルズで、三食外食も飽きるので、ミニキッチン付きにして、色々な食材を試すことにしました。ホテルの近くには観光名所の運河があります。

 最初に、イングランド銀行で旧紙幣の両替をするため、地下鉄でシティ中心に向かいます。銀行の正面にいる警備員に両替する旨伝え、中に入ります。パスポート等見せる必要は無く、行員に旧紙幣を渡すと、新紙幣を返してくれます。両替は思いのほか、あっけなく終了しました。

 次は、徒歩で路地を抜け、チャールズ国王と故ダイアナ妃が結婚式を行ったセント・ポール大聖堂を目指します。この辺りは観光客よりもサラリーマンが多く、雰囲気は東京に似ていると感じました。観光客が少ないので、大聖堂の入口での待ちはありません。

 内部は、荘厳にして華麗。ステンドグラスも圧巻です。結婚式の際には、通路の右側にカミラ婦人がいましたね。通路からは地下の納骨堂が見えます。地下には、礼拝堂やネルソン提督の棺も有ります。

 次は大聖堂のドームに登ります。最初は、大聖堂の内部を囲むウィスパリングギャラリーに着きます。残念ながらそこからは撮影禁止。更に登るとストーンギャラリーになり、ロンドン市街を一望できます。更に上にはゴールデンギャラリーが有りますが、先がかなりきつそうなので途中で断念。大聖堂の外から見ると、ゴールデンギャラリーに人が見えます。

 テムズ川沿いに散策します。パリのセーヌ川と違い、あまり景観は良くありません。先に見えるタワー・ブリッジを目指します。途中、かつて処刑場であったロンドン塔が有りましたが、中には入らず、ショップで買い物をしました。

 タワーブリッジに着きました。入場して最初に、橋の歴史の説明を受け、その後エレベーターで上に行きます。上はガラス張りになっており、ロンドン市庁舎や遠くにカナリーワーフ(新金融街)が見えます。床の一部はスケルトンになっており、この上を歩くのはかなり緊張します。下に降りて、対岸に行くと、かつて跳ね橋を動かしていたエンジンルームが展示されています。

 次はバスで移動してみます。初めての二階建バスで緊張しましたが、客が少なく、ガラガラでした。時間はかかりますが、街並みが良くわかるので、今後移動のメインはバスにします。二階からですので眺めはいいです。

 今日の最後は、テムズ川沿いにあるテート・モダンに行きます。当日、草間彌生の特別展が有りました。2月には小野ヨーコの特別展も有るようです。無料の展示をさっと見学した後、テムズ川に架かるミレニアム・ブリッジを渡って帰宅します。

<二日目>

 今日はバッキンガム宮殿へ行き、衛兵の交替式を見たいと思います。バスでグリーンパークまで行き、そこから宮殿まで歩きます。開始の1時間前に着きましたが既に見学者が並んでいます(オフシーズンなので少ないですが)。正門の正面、クイーンビクトリア記念碑の前に並ぶこととしました。

 待つ間、警官が「スリに気をつけよ」と何度も注意します。11時開始です。着任する衛兵が左の門から入ります。交替式の終了後、任務を終えた衛兵が音楽を演奏しながら正面から退出していきます。凡そ30分ほどで終了します。

 当日は、非常に寒く、じっとしていたので体はとても凍えています。取り敢えずセント・ジェームズ・パークを抜け、ビッグベン方向に歩き、暖かそうな所を探します。途中に、ロイド・ジョウジやチャーチルの像が有りました。

 残念ながら休めそうな場所が見つからないので、歩いて近くのナショナル・ギャラリーに行くこととしました。テムズ川沿いに、ロンドン・アイやスコットランド・ヤードがあります。トラファルガー広場の向こうに目的地のナショナル・ギャラリーがあります。入館して最初に、ビュッフェで軽い昼食をとり、展示室に入ります。ダビンチやフェルメール、印象派など日本に1枚でもくれば大行列の絵が、何気なくポンと展示されています。信じられないです。感激しながら宿に戻ります。

 夕方は、ソーホーで観劇です。アデルフィシアターのミュージカル「バック・トゥー・ザ・フューチャー」を見ることとします。人気のある作品のようでロングランです。当日もほぼ満員でした。劇を見ながらビールのみならず、ボトルのワインを酌み交わす人もいます。皆んな楽しんでますね。よく聞き取れないところもありますが、あらすじは知っていますので、楽しめました。10時くらいに終了しましたが、辺りはまだ大勢の人が居ます。

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パリ~ハンガリー その3

(四日目)

 今日から、市街地観光です。まずは、ホテルの裏側にある王宮の丘に行くこととします。ケーブルカーの入口までは徒歩で10分程です。ケーブルカーは3区画に分かれており、1区画定員6人?です。数分で上に着きますが、なんと料金は一人2千円弱。そのためか、ほとんど乗る人はいないようです。

 ケーブルカーの出口を出ると、ドナウ川に向かって右が国立美術館、左が大統領官邸となっています。改装工事中の旧軍司令部の前を通り、丘の中心部に向かいます。

中心には、ドナウ川の向こうのペスト側から良く見えるマーチャーシュ教会があります。マーチャーシュとはこれを建てた王の名前です。また、ドナウ川の漁師がこの城塞を守っていたことから漁夫の砦といれているそうです。砦のカフェからは、ドナウ川と対岸のペスト地区が一望できます。10時の開店前でしたので、入りませんでした。

 10分程歩くと、丘の北端のウイーン門に来ます。元々は、ここに城門があったようです。門のそばの記念碑には、第二次世界大戦のブダペスト包囲戦(ソ連軍対ドイツ・ハンガリー軍)で多数の犠牲者が出たことが記述されています。オストムはこの辺りの地名です。グーグル翻訳は今一ですが、悲惨さは、伝わってきます。

 ブログで、ブダペスト在住の方が、ハンガリーの景色などのポストカードやノートがとても素敵だと、紹介されていた文房具屋の「Lúd Labor」に行ってみました。他では見かけないおしゃれな文具がたくさんあり、若いご主人もとても親切な方で、色々買いました。

 Lúd Laborを出て、しばらく歩くと、オペラ座に出ます。正門玄関から内に入ると、いわゆる「華麗で重厚な」世界が広がっています。ここはウイーンやドレスデンと異なり、第二次世界大戦の戦火を免れているそうです。

 朝から歩いていますので、カフェを探します。息子の紹介した「Parisi Passage Restaurant」はカフェゾーンは満員でした。よく分からないので、地球の歩き方のカフェの欄の一番上にある「Gerbeaud」を目指すこととし、ヴァーツイ通りを歩きます。H&MやZARAも威厳のあるビルに店を構えていると高級ブランドに見えますね。Gerbeaudは、開いていましたので、コーヒーとケーキを頂きました。

 カフェの後はまた観光です。対岸からよく見える国会議事堂に行くこととします。議事堂の前には、ハンガリー動乱のモニュメントがあり、それには弾痕の跡が残っています。大戦や動乱、ハンガリーは多くの悲惨な体験をしてきているなと感じました。ビジターセンターには、小学生が大勢、見学に訪れていました。

 次は聖イシュトヴァーン大聖堂に向かいます。イシュトヴァーンは初代ハンガリー国王の名前です。アジアの遊牧民がキリスト教を受け入れて、ヨーロッパの一国となり、国を統一した、とのことです。ドームは展望台となっています。エレベーターが混んでいましたので、階段で登ります。かなり登ります。ドームの展望台からは、ブダペスト市街が一望できます。

 ドームから降り、今度は大聖堂の内部に入ります。ハンガリー正教の総本山だけあって、壮大です。

 今日の観光、最後は、中央市場です。一階は肉や野菜などの食料品、二階は衣料や雑貨がメインとなっているようです。来ている人は、地元民よりは、観光客の方が多そうです。

 夕食は、街の中心地にあるフードコートで見つけることとします。ハンガリー料理と看板にありましたので、「Cafe Vian Gozsdu Udvar」で頂くこととします。ハンガリーの名物というアヒルのロースト、グヤーシュを注文しました。食事の最中、店の外で音楽が鳴り出し、お客さんが踊り出します。息子に後で聞くと、ハンガリー人は、踊るのが大好きとのことです。

 まだ日も明るいので、ホテルの近くのビヤホール「Belgian Brasserie Henri」に立ち寄りました。見かけは狭い感じでしたが、奥にかなりのスペースがあります。ベルギービールと鱒の焼き物を頂きました。

 外はようやく暗くなってきました、ドナウ川にかかる橋の夜景が美しいので、川沿いを少し散策してから、ホテルに戻ります。

(五日目)

 今日は、1896年に、建国1000年を記念して造られたという英雄広場からスタートします。広場の向こうは、市民公園です。そのときこの広場で博覧会が開かれ、造られたのが「ヴァイダフニャ城」とのこと。もうすぐ夏休みのためか、至る所に小中学生の団体がいます。

 この公園の中には、2022年1月に、日本人建築家の藤本壮介氏が手掛けた「ハンガリー音楽の家」がありますので、行ってみることとします。建物側面の天井には大きな穴が開いており、林と建物が一体となった構造です。建物内も、全面の壁から日が差し込み、とても明るくなっています。ここにも大勢の小学生の集団。

 音楽の家の反対側には、ヨーロッパ最大規模の温泉施設であるセーチェニ温泉があります。一見、博物館のようで、温泉には見えませんね。

 公園の周辺には、その他、国立大サーカスやブダペスト動物園もあります。公園の池の周りにあるベンチに座って一休み。英雄広場の両側には西洋美術館と現代美術館があり、見学しようと思いましたが、長蛇の列なので、諦めます。

 英雄広場から、地下鉄1号線(ブダペストの最初の地下鉄)に乗車します。ブダペストでは2回に1回、検札に当たりますので、一日券が必須です。

 オペラ劇場の前で降り、劇場とは道の反対側にある老舗のカフェ「Művész Kávéház」で一休みです。

 カフェを出て、ブダペスト最大のショッピングセンターに向かいます。途中、世界一美しいといわれるマックを覗いてみます。

 ショッピングセンター「Westend City Center」はブダペスト西駅の隣にあります。ブダペストっぽいモノ?ということでTシャツを買いました。

 今日の最後は、ゲッレールトの丘に見えるシュロの葉を掲げた女性像を見に行きます。工事中で、像の下には行けませんので、柵の外からの見学となります。碑文には「記憶してください、彼らはハンガリー独立のため、自由と幸福のため犠牲を払いました」(グーグル翻訳)とあります。この像は、もともとはドイツから解放したソ連兵の慰霊のため造られたそうで、もとは台座にソ連兵の像があったようですが、撤去されたとのことです。高台にありますので、眺めは最高です。来るときはバスで来ましたが、帰りは階段を歩いて降ります。

 ブダペストでの最後の夜ですので、夜景を見に行きます。夜景はこれで最後です。

(六日目)

 明日の朝は6時のフライトなので、午前中、市内観光した後、夕方、空港近くのホテルに移動します。初日、ケーブルカーで行った王宮の丘に、今回はバスで行ってみます。バス停で降り、階段を登ると、なんと漁夫の砦に出ました。最初からこれで来れば良かったですね。丘からの帰りも、徒歩で下のセール・カルマン広場に向かいます。そこから地下鉄2号線に乗り、街の中心部に向かいます。地下鉄のホームに、ブダペストでは唯一見た日本企業のCMがありました。

 地下鉄を降りて、リスト広場に向かいます。広場には、音楽アカデミー(リスト音楽院)があります。近くには、リストが住んでいた建物もあります。建物の前までは行きましたが、入館しませんでした。

 ブダペストでの最後の昼食は、リスト広場の「Cafe Vian」のテラス席で頂くこととしました。

 昼食の後、ドナウ川の中にあるマルギット島に行くこととします。島全体が公園となっています。公園内には大きな噴水が有り、音楽に合わせ、水流が変化します。日本では見たことも無いほど水流が変化します。小学生の集団も釘付けです。最後に、マルギット島にかかるマルギット橋から、ドナウ川の見納めをします。

 ブダペストから、空港そばのホテルに移動しました。後は、明日の6時発のパリ行きに乗るだけです。ところが夕方、突然、エールフランスから「明日の便が19時に振替となった」とのメール。帰国できなくなりますので、エールフランスとラインで交渉し、なんとかアムステルダム経由のパリ行きに乗れそうです。

 パリ行きの便が確定しない中、気が気ではなかったのですが、空港近くの「Zila Kávéház」で、息子とともに、ハンガリー最後の食事を頂きました。見たとおり、ボリュームがあります。

(七日目) 

 最後の日の早朝、徒歩で空港に向かいます。空には三日月かかっています。なんとか当日は無事パリに到着し、日本行きの便に乗ることが出来ました。

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パリ~ハンガリー その2

(一日目)

 今日はハンガリーに向かいます。パリのストの影響を心配しましたが、何事も無くオルリー空港に着きました。ハンガリーには格安航空WIZZ AIRで行きます。格安航空なので、行きの飛行機が到着し乗客が降りている最中にもかかわらず、搭乗口への入場が始まり、搭乗も、前のドアと後ろのドアから一斉に行います。Time is money ですね。

 2時間ほどで、リスト・フェレンツ国際空港に着きます。飛行機を降りるとき、こちらでも前と後から一斉です。ここは国際空港ですが、ターミナルは2つで、こぢんまりしています。

 空港までは息子が迎えに来てくれました。息子の自宅に寄り土産を渡した後は、夕食会場に直行です。お店は、ブダペスト市内を見下ろすゲッレールトの丘にある「Búsuló Juhász」です。最初に、養命酒に似た味のunicumを一気にのみ、その後、ビール、ワインを頂きました。食事は、豚肉と鶏肉の料理にします。子供によると、ハンガリーの牛肉は固く、あくが強いとのこと。帰る頃には日も暮れ、ゲッレールトの丘からはドナウ川沿いの夜景がよく見えます。食事後、ホテルに戻りますが、ホテル前からはドナウ川、川の向こうには国会議事堂が見えます。

(二日目)

 息子の車で、土曜日はブダペスト郊外、日曜日はウイーンに行くこととします。朝食前に、ホテルの周辺を散策します。ホテルのそばの鎖橋は、ホテル側は現在工事中で、反対側は終了しています。(従って夜景も左右で異なります)

 今日、最初は、「センテンドレ」です。ブダペストから北に車で小一時間の所です。オスマン帝国から逃れてきたセルビア人が定住し、今もセルビア文化が残っているの町とのことです。土曜日で時間も早いので、駐車場は空いています。「Pゾーン」は有料駐車エリアとのことで、管理人はおらず、ネットで料金を払います。払わないと反則切符が出ます。

 川沿いに町に向かいます。町自体は小さく1時間も歩けば、大概の所には行けそうです。ハンガリーはパプリカが名産で、どこの土産物屋にも乾燥したパプリカや粉末のパプリカが置いてあります。

 日も高く、暑くなってきましたので、ジェラートを頂きました。センテンドレで最も高い鐘楼のあるベオグラード大聖堂セルビア正教教会に向かいます。入口で寄付をしたのち、教会の中に入ります。壁一面にイコンが有り、壮麗です。

 次は、ハンガリー名物の軽食「ランゴーシュ」を食べに、「Fantazia」に向かいます。ランゴーシュは大きな揚げパンの上にサワークリームとチーズがトッピングされているのが定番です。一見重い食べものに見えますが、割とさっぱりしています。

 センテンドレの次は「エステルゴム」です。30分程で到着です。エステルゴムは、ハンガリー正教の総本山で、その巨大な大聖堂が有名です。大聖堂から見える蛇行したドナウ川の眺めが有名です。大聖堂の上には上れますが、今回は断念。

 代わりに、対岸のスロヴァキアに渡ってみることとします。あっという間です。ハンガリーは7カ国から囲まれていますが、日本人からは想像できませんね。売店で、水を買いました。ハンガリーはフリントですが、ここはユーロです。

帰り際、車をとめ、ハンガリーの大地を体感してみました。一面の麦畑です。

 今日の夕食は、スペイン料理の店「La nube」 に行きます。時間もまだありますので、ドナウ川沿いに徒歩で行くこととします。途中、王宮の庭があり、道の反対側には、夜、ライトアップされる王宮の庭や、その上の王宮の丘を見るための長いベンチがあります。ひょっとしたら世界一の長さ?

 「La nube」では、タパスを10種類ほど、ワインも大量に頂きました。メニューは英語でも書かれていましたが、よく分からないので適当に注文しています。

 帰りは、歩く元気もなくなったので、ホテルまでトラムで帰ります。トラムでは、進行方向の左には王宮の庭や王宮の丘、右にはドナウ川が見え、とてもロマンチックです。

 

(三日目)

 今日は、車でオーストリア、ウイーンに行きます。国境は、昔の検問所跡を、素通りです。ウイーンでは、駐車場は、オペラ座前の地下駐車場です。ベストです。

 3時間弱のドライブでしたので、休憩のため、有名カフェのツェントラルを目指します。オペラ座のファサードの下をくぐり、アルベルティーナ美術館を左に見ます。確かに馬車が至る所を走っています。が、馬糞が匂う。

 ヘレンガッセ(ガッセは通り)を更に進みます。左手、王宮の前には、母マリア・テレジアとともに共同統治を行っていたヨーゼフ2世の像があります。通りの右側にはチョコレート屋、おいしそう!とほほ。ツェントラルは予想通り、長蛇の列でした。

 ツェントラルのそばの、フライウイングパサージュに入ってみます。今日は、日曜日なのでお店は皆休業です。

 昼食は、 どこも混んでいましたので人通りの比較的少ない場所にあった「Toni’s」 のテラス席で頂きます。車で来ているので、お酒が飲めなかったのが心残りです。

 食事後は、やはり有名カフェに行ってみたい。王宮の正面にあるデメールを目指します。が、残念、ここも長蛇の列。時間が無いので並ぶのは諦めます。次回に持ち越し。

 時間も無くなりましたので、駐車場に戻ることとします。王宮の前を左に曲がり、アルベルティーナ美術館の前を通り抜けます。その前に行列がありますが、ホットドッグ屋のビッツィンガーでした。すごい人気店なので、食べてみたいのですが、時間がかかりそうです。

 オペラ座の道の反対側に老舗ののゲルストナーがあり、覗いてみましたが、ここも満員。結局は、その店の対面にあるスタバでコーヒーをテイクアウトし、帰りしな車中で飲むこととなりました。ブダペストに戻り本日終了。

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パリ~ハンガリー その1

 コロナも一段落、季節も良くなって来ましたので、子供の駐在しているハンガリーに行くこととしました。海外旅行は4年ぶりです。久々のパリを散策してから、ハンガリーに向かうこととします。当初はボルドーにも行く予定でしたが、フランスのストが心配で取りやめしました。

(一日目)

 夕刻着の便で、パリ到着。飛行機は、アラスカ、グリーンランド経由なので、これまでより、数時間多くかかります。そのせいか、とても疲れましたので、今日はホテル近くの、オランピア劇場の辺りをブラブラして終了。この劇場では、先月29日、小説家でミュージシャン(?)の辻仁成が出演し、大喝采を浴びたそうです。そのときの、ファサードには「TSUJI」の赤い文字がありました。

(二日目)

 今日は、買い物メインで行きます。ストの影響はあるのでしょうか。まずはその前に、明後日オルリーバスで空港に行きますので、出発地点であるDenfert Rochereau駅の確認です。駅前には、骸骨が600万体あると言われるカタコンブがありますが、やはり混んでいました。何回かトライしましたが、まだ見学出来ていません。

 以前、パリ水道局で、パリの子供たちが使っているという水筒を購入したのですが、とてもかわいいので、是非また手に入れたいと思い、再度訪れました。場所はミラボー橋を渡って直ぐ左です。水道局内部は展示スペースとなっており、水道水の試飲コーナーもあります。残念ながら、売店は無くなったとのことで、市役所の売店に行くように指示されました。

 バスに乗り、市役所に向かいます。途中、通常ルートとは外れ、右岸から左岸に向かいます。どうやらストの集会が行われている辺りを避けているようです。しばらくしてから右岸に戻りましたので、市役所前で下車します。市役所の売店に行ってみましたが、お目当てのモノはありませんでした。

 道の反対側にあるLe BHV Maraisに立ち寄り、トイレをお借りします。パリは、公共のトイレが非常に少なく、情報ではマレ地区ではここだけ、それも大きなデパートなのに1カ所だけです。次に、ここ最近パリジェンヌに大人気のブランド「Sezane」を見に行きます。ストで交通機関の状況が不明なので、歩いて行きます。フランスは丁度バカンス前ということで、大胆な色合いのバカンス用の服がメインで、残念ながら、これはという服はありませんでした。

 雑貨を見に、Merciまで歩きます。月並みですが、パリっぽいお皿を買いました。

 ユニクロを見に、オペラに行きます。オペラ・ガルニエは現在工事中(2024年末まで)で、建物のファサードには、シャネルの全面広告が見えます。道の反対にあるユニクロも、改修工事のためか残念ながら休業中です。オペラ大通りを歩いているとテイルと、長い行列があります。パテシエCédric Groletのお店です。

 その近くに、モノプリのピラミド店があります。今回は、そこでエコバッグを9個購入しました。お土産用です。

 この日の夕食は、モンパルナスのLe Bistrot du Domeで頂きます。向かいの本家Du Domeよりおいしいという人もいるようです。もともとは魚屋やですので、魚介料理がメインです。FRUITS DE MERと舌平目のムニエルを頂きました。

(三日目)

 今日は、最初に、ビュット・ショーモン公園の散策です。行きすがら、オランピア劇場の前を通ると、出演者の看板の工事をしていました。季節も丁度良く、多くの人が、のんびりと休息しています。公園は斜面にありますので、下には池が、上からは遠くにパリの町並みが見えます。

 ノートルダム大聖堂の修復工事を見に行くこととします。2019年の火災後、5年で復活と宣言していましたので、来年完工のはずです。オリンピックに間に合わせるのでしょうか。

 次は、ボンマルシェに行きます。途中、クリュニュー・ラ・ソルボンヌの地下鉄の駅に入ると、天井には無数のサイン。これはジーン・バゼンによって作成された、作家、詩人、哲学者、研究者、王の名前で、本人の署名をモザイクで再現しているそうです。ボンマルシェは、ラファイエットやプランタンに比べ、落ち着いた雰囲気があります。トイレは、ものすごく広い。こちらは逆に落ち着かない感じです。

 靴は、ボンマルシェの道の反対側にある「BOCAGE」で買いました。昼も遅くなりましたので、いったんホテルに戻ります。

 ホテルで休憩した後、セーヌ川方面に向かいます。「デモがあるので、中心部へは行かないように」と外務省のHPには書かれています。大統領府であるエリゼ宮の前を通りますが、特段、緊張感はありません。デモは終了したようです。シャンゼリゼ大通りを横切り、グラン・パレの前を通ります。

 セーヌ川に到着。コンコルド橋の袂では、エッフェル塔を背景に、映画の撮影をしているようです。

 当日は、日差しが強いので、なるべく木陰に入りながら、エッフェル塔を目指します。セーヌ川とエッフェル塔は絵になりますね。エッフェル塔の対岸では、日本風の屋台がセットされていました。夜になると、映えるのかもしれません。

 今度はセーヌ川から、シャンリゼ大通りを目指し手歩くと、凱旋門に突き当たります。側面と正面は大分イメージが違いますね。

 シャンリゼ大通りをコンコルド広場の方にしばらく歩きます。左に曲がり、Marbeuf通りに入り、今日の夕食の場所、「Le Relais de l’Entrecote」を目指します。今は18時半、19時からなので十分間に合うと考えていました。が、なんと既に50名程の列となっていました。私たちの後からも、何組も来ます。幸いなことに、一回目のターンで座ることが出来ました。ここは、メインのメニューはステーキ(2枚)のみです。周りは、全員観光客のようです。パリはこれで終了。明日は、ハンガリーに向かいます。