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京都(上賀茂神社、比叡山、桂離宮)

<一日目>

 紅葉の季節となりました。半年ぶりで、京都に行くこととします。早朝に家を出ていますので、まずは朝食です。今回は、錦市場そばの小川珈琲堺町錦店で頂くこととします。町屋をリノベしたカフェで、落ち着いた中庭があります。九条ネギとシラスの卵サンドとクロックムッシュをお願いしました。コーヒーはなみなみ2杯分です。

 食後、地下鉄で上賀茂神社に向かいます。北大路駅で降り、賀茂川に向かいます。北大路橋を渡り、加茂川沿いに歩きます。土手沿いにけや木並木があり、黄葉しています。土手のけや木も黄葉です。

 北大路大橋の近くに、歩行可能な飛び石があります。本来は、川床の安定のためにあるようです。途中ひし形の大きな石がありますが、それはすれ違い用とか。川を渡ってみましたが、大変心地よかったです。そばにはシロサギが大勢いました。

 土手をさらに歩きます。遠くには五山の送り火の船形が見えます。足元には、ピンクのハナカタバミの花が咲いています。

 20分程で上賀茂神社に到着します。大鳥居と一の鳥居が出迎えます。

 参道を進み、二の鳥居の前に神馬(しんめ)舎があります。ここは、乗馬発祥の地と言われています。鳥居をくぐって中に入ると陰陽の白砂の山があります。よく見るとてっぺんには松の葉が刺さっており神様はこれを目印に降りてきます。楼門をくぐって直来殿でお参りします。特別拝観の日は、中に入って、国宝の本殿、権殿が拝観できます。

 境内を流れる川は合流して、ならの小川となり、境内の外では明神川となり社家町を流れます。傍らに紫式部の歌碑があります。神社の東に神宮寺山という小山があり、そこに二葉姫稲荷神社がお祭されています。高いところにあるため、大文字山等も見えます。

 上賀茂神社の境内をでると、神社関係者の住まいである社家町に出ます。明神川が家の脇を流れていますが、お清めのため、家の中に引き込まれているそうです。ブラタモリで通った道です。道の反対側には、なりた上賀茂本店がありましたので、名物のすぐき漬を買いました。

 途中、藤木社があります。明神川の守護神です。御神木の楠は樹齢500年とか。

 道を進むと、上賀茂神社の境外摂社の太田神社があります。賀茂地区最古の社で上賀茂神社より古いそうです。本殿わきの御神木は見上げる大きさです。神社の傍には北大路魯山人生誕の碑があります。

 地下鉄の駅に向かう途中には、すぐき畑があちこちに有ります。露地栽培もあればハウス栽培もあります。もうすぐ収穫のようです。途中の公園には、すぐき発祥の地の石碑があります。

 地下鉄に乗り、今出川で降ります。お腹も空きましたので、堀川通に面したタコ焼屋で、へんこ焼きを頂きました。

 食事の後、歩いて清明神社に向かいます。期待が大きかったせいか、第一印象は、思ったほどパワースポット感が無い、というものでした。授与品の種類は多いです。

 次は、御金(みかね)神社に参拝します。金の鳥居が出迎えます。平日にもかかわらず、多くの参拝者がいます。お札やお守りをなどの授与品を求める人が並んでいます。御神木の銀杏の葉を模した絵馬が、束になっています。

 夕食まで時間がありますので、買い物を少し。まず、創業慶応元年という「かづら清老舗」に行き、ハンドクリームとリップクリームを買いました。

 次は、創業200年といわれる「齋(いつき)造酢店」に行きます。戸が閉まっており入りにくいのですが、思い切って入ります。ポン酢とすし酢を買いました。

 最後は、1200年の木版画技術を継承するという「竹笹堂」で布巾とポチ袋を買いました。(青と白の市松模様は三日目の桂離宮の茶室にもあります)

 夕食は、河原町のJumelle(ジュメル)29にします。ジュメルはフランス語で双子という意味ですが、オーナーのお子さんにちなんでいるそうです。29は肉。大通りから離れているため、静かで落ち着いたビストロです。ワインは、ハンガリーワインを頂きました。

 今日は、延暦寺に行きますが、その前に、八瀬比叡山口にある瑠璃光院に立ち寄ります。叡山電鉄の八瀬比叡口駅の周辺や、駅の下の高野川の両岸も、すでに紅葉が始まっていました。

<二日目>

 瑠璃光院の予約時間は10時です。早めに着いたので、近くの御蔭(みかげ)神社に参拝することとします。ここは下鴨神社の境外摂社です。山道を15分ほど登ったところにあります。不便なところにあるせいか、誰も居ません。深い森の中にありますので、空気はすがすがしいです。パワースポット感は有ります。

 予約時間も近づいてきましたので瑠璃光院に戻ります。予約者は並んでいます。時間が来ましたので、門をくぐります。窓から山の紅葉がよく見えます。いよいよ書院二階、写経机に始まったばかりの紅葉が反射しています。参拝者は皆さん机の前で写真を撮ります。瑠璃光院は廊下を含め何処もつるつるに磨きこまれています。参拝者全員に写経セットが配布されますので、書経している人も大勢います。私は次があるのでパスしました。

 拝観も一通り終わりましたので、抹茶セット(1500円/人)を頂くこととします。掛け軸には、「無事これ貴人」とあります。

 瑠璃光院を後にして、ケーブルカー、ロープウエーと乗り継ぎ、比叡山頂駅からシャトルバスで延暦寺バスセンターに向かいます。

 バスセンターのそばに、東塔巡拝受付がありますので、そこから中に入ります。まず大講堂があり、近くに鐘楼があります。鐘の下には「冥加料1打50円、連打不可」とありますので叩いてみました。

 昼食時ですので、延暦寺会館で頂くこととします。食堂は二階にあり、眼下に琵琶湖が一面に広がっています。

 昼食後、拝観を続けます。まず文殊院。延暦寺会館の高さから、20メートルほど急な階段を上ります。

 次は根本中堂ですが、今度は急な階段を下っていきます。現在、根本中堂は2026年まで10年をかけて大掛かりな改修を行っています。不滅の法灯がある内部は撮影禁止ですが、工事部分は撮影可能です。ARで完成予想図も配信しています。

 東塔方面に向かいます、根本中堂の階段を上った先に、蕎麦屋を兼ねた一隅会館(休憩所)や大黒堂があります。

 東塔の前には、戒壇院があります。戒律を授ける(授戒)ことで正式な僧として認められるので、この施設は大変重要な場所です。東塔に行くのもまた急で長い階段があります。阿弥陀堂東塔はいずれも昭和の時代に建立されています。次は、バスセンターからシャトルバスに乗り、横川(よかわ)地区に向かいます。

 横川は、延暦寺の3エリアでは一番下のほうにありますが、それでも紅葉は始まっています。参道を抜けると、横川中堂があります。ここは落雷で全焼し、1971年に再建されています。

 途中、鐘楼がありました。特段の説明書きもありませんでしたので、鐘を打ってみました。

 元三大師堂は慈恵大師(元三大師)良源の住居跡と伝えられています。また、良源が現在のおみくじの形を考えたといわれ、おみくじの元祖となっています。

 横川地区参拝を終え、西塔地区にシャトルバスで向かいます。両側が、常行堂と法華堂になっているにない堂を抜け、長い階段を下ると釈迦堂があります。延暦寺最古の建物が釈迦堂とのことです。鐘楼は長い階段を上らないといけないので、今回は打つのをやめました。にない堂は、弁慶が担ったという言い伝えからにない堂と呼ばれるようになったようです。

 西塔地区の特別展示は椿堂のご本尊(千手観世音菩薩像)です。椿堂の由来は、聖徳太子が比叡山に登った時に使った椿の杖が地に挿されたまま残され、やがて芽を出し大きく育ったという伝説によるとのこと。

 西塔地区からの帰りは、シャトルバスに乗らず、徒歩でロープウエー比叡山頂駅を目指すこととします。途中には伝教大師最澄の御廟がある浄土院があります。このあたりは延暦寺で最も清浄な聖域と言われています。そこから上りの長~い坂道が続きます。

 長~い坂道の先には、延暦寺第5代座主円珍が住んでいたといわれる山王院堂があります。ここから東海自然歩道を、ロープウエーの比叡山頂駅まで20分ほど更に登っていきます。開けたところに展望台があり、大原方面がよく見えます。

 比叡山頂駅からは、来た時とは逆に、ロープウエー、ケーブルカーと乗り継ぎます。叡山電鉄では途中の一条寺で降り、啓文社一条寺店で、オリジナルノートとボールペンを買いました。

 食事場所は、河原町界隈をぶらぶらしながら探します。当日は月食で、上も見ながら歩きます。明るいイタリアンの店があったので入ってみました。従業員が2週間南イタリアで研修してきたとのことで、それにちなんだメニューがあります。値段が書いていないので若干不安ではありましたが、いくつか頼んでみました。食器類もイタリア製で、全体的に雰囲気が良いお店です。

<三日目>

 今日は、桂離宮9:00で予約しています。早めにホテルを出て、桂駅前のオークフードで朝食を頂きます。

 9時近くなりましたので入場することとします。入り口近くには当日予約の列がありました。

 ガイドの方先頭に、10人程度の集団で見学開始です。参観者で入口から入り、御幸道を御幸門まで歩きます。表門は特別の時以外は開かないとのこと。表門に向かって先が狭くなっており遠近感を強調しています。

 訪れた客は、御幸門をくぐり、待合腰掛である外腰掛に向かいます。吹き曝しなので、冬は寒そうです。対面は蘇鉄山で、蘇鉄は薩摩藩からの献上品です。入り口近くに灯籠がありますが、桂離宮の灯籠は、月見のため、皆丈は低いです。

 桂離宮で最も格の高い松琴亭(茶室)に向かいます。途中には岬の灯台に見立てた灯籠や天橋立に見立てた石橋があります。一の間の襖の青と白の大胆な市松模様は今でも通用します。水辺には船着き場があり、船で訪れる場合もあったようです。

 次は池の中島にある築山を登ります。登りきった所に、峠の茶屋風の賞花亭があります。消夏のための小亭です。深山のイメージです。賞花亭の近くに園林(おんりん)堂があります。かつては宮家代々の位牌が安置されていましたが、今は何も置かれていません。

 中島から土橋を渡り、笑意軒に向かいます。田舎風の茶室です。扁額も笑っているような書体ですね。円窓や下地窓もそれぞれ組み方が微妙に異なっています。腰壁も市松模様に稲妻風の金箔と意匠が斬新です。

 3棟からなる書院は現在補修工事の最中です。左の新御殿は、工事が終了したようです。

 最後は月波楼です。池辺の高みにあり、月見(池の反映も)のための茶亭です。屋根裏の竹の垂木で舟のような形に組んでいます。仮設感を出すためとか。

 ようやく出発点に戻ってきました。正面に住吉の松がありますが、庭の全体を一度に見せない趣向とのことです。それでは入ってきた木戸から参観者休憩所に戻ります。

 最後に売店で鏡付きの脂取り紙を買いました。当日申込ですが、今日はまだ空きがあるようです。

 桂から阪急で嵐山に向かいます。まずは、駅そばの法輪寺に参拝です。山門は紅葉が映えます。本堂の右手には舞台と呼ばれる見晴台があり、ここからは、渡月橋や東山がよく見えます。石段の中ごろに電電宮、電電塔があります。電電明神にちなんで建立されたようです。

 渡月小橋を渡って、渡月橋に向かいます。休日は渡月橋大混雑!と聞いていましたが、今日は平日で、それ程でもありませんでした。嵐山の紅葉はまだのようです。

 渡月橋を渡り、まずは天龍寺への参拝です。当日は、法堂の天井に描かれた加山又造「雲龍図」が特別展示されていました。雲龍図を見た後、庫裏から天龍寺に入ります。玄関正面の達磨図(前管長、平田精耕老師の筆)が出迎えます。天龍寺と言えば、夢窓国師作の曹源池庭園です。曹源池の右には嵐山、中央正面には巨岩の龍門の滝が見えます。

 曹源池庭園をじっくり観賞した後は、庭園の反対側(こちらが大方丈の正面)を見つつ、小方丈、後醍醐天皇の尊像を祀っている多宝殿を見学しました。

 次は竹林を抜け、縁結び・子宝のパワースポット、野宮神社に向かいます。かつて皇族の方も来られているようです。ここの鳥居は、クヌギの樹皮を剥かずにそのまま使用した「黒木の鳥居」です。保存の難しさや、原木のクヌギの入手が困難なことから、現在日本で唯一とのことです。

 昼食は、丸太町通りに面した、ル・ブション・ティ・マサコで、鮭と京野菜サラダ・おばんざいのボウルセットを頂きました。

 前回、壬生を訪れたとき、新選組隊士の墓地がある光縁寺を参拝していませんでした。今回は、表札には「見物・見学お断り」とありますが、思い切って中に入ってみます。中で、目的は隊士の墓参りと伝えると、住職は親切に、隊士の墓があるいわれを教えて頂きました。当時壬生地区では乱暴者の新選組は嫌われていましたが、当時の住職と新選組隊長の山南啓介が懇意だったためこの寺で弔って頂いたようです。

 京都の最後は、関西圏の喫茶チェーンのホリーズカフェで抹茶のホットケーキを頂きました。

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白樺湖、勝沼ぶどう狩り

 今回はぶどう狩りに行くこととします。HISのツアー、『黄金色に輝く「黄金アカシアの丘」絶景空中散歩と蓼科牛のすき焼き御膳!巨峰狩り食べ放題&シャインマスカット1房お土産♪』(長いタイトル!)に参加。新宿7時発です。

 初めに、一番遠い目的地の白樺湖に向かいます。天候も良く、少し紅葉のはじまった緑が美しいまずは、展望リフトで絶景空中散歩?に出発です。リフトの下は、コルチカムの花が満開です。

 黄金アカシアの丘の頂上では、ハロウィンにちなんで、ピーターラビットのイベントが開催されていました。ピーターラビットのジオラマが展示されています。

 頂上からは、下り坂を散策していきます。多くの種類のコスモスや黄色く色付いたアカシアを眺めていきます。チョコレートコスモスの花弁はココアの香りがします。

 昼食は池の平レイクサイドプラザの2階です。池の平ホテル本館は4月までリニューアル工事をしています。蓼科牛のすき焼き鍋御膳です。長野の地酒神渡(みわたり)も頂きました。

 昼食の後は、蓼科高原チーズケーキ工房に向かいます。コロナ前は売店の前の庭のベンチでケーキを頂けたそうですが今日は不可です。残念。帰り際、ツアー名にある通り、シャインマスカットとクッキーを渡されました。

 次は清泉寮です。清泉寮建設の条件は、日本の象徴である富士山が見える場所、という通り、富士山がよ~く見えます。食べ物では特に、清泉寮ソフトクリームは有名です。時間があれば足湯をしながら頂けたのに。

 終戦後、荒廃した清泉寮の再建に尽力したのがポール・ラッシュ博士ということで博士の銅像があります。

 ツアーの最後はお待ちかね、勝沼の一古園でのぶどう狩りです。バスを降りて、はさみとかご、そして食べかすを入れるビニール袋を渡されます。ぶどう園へは数分です。見渡す限り巨峰、食べ放題とは言うものの、大きい一房で満腹です。

 夕方、5時近くということで、一古園の内にはほとんど客はいません。最盛期はぶどう棚のバーベキュー場も満員になるのかしら。ワイン売り場で勧められるままに日本酒に似た香りのワインとナイアガラ種のワインを買いました。

 新宿到着は19時頃。帰りは、西口の居酒屋「北九州酒場」に立ち寄り軽く飲んで帰りました。刺身ですが、量はほどほどにあるのですが、お皿が大きすぎて、一見少なく見えるのが残念。お酒は北九州の地酒「天心」です。

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碓氷峠、富岡製糸場

 テレビ東京、ぶらぶら美術館(9月13日)で世界遺産、富岡製糸場を見ました。まだ、行ったことが無いので、はとバスツアー(碓氷峠と富岡製糸場)に参加し、明治の遺産を見学することとします。

 ツアーの最初は、碓氷峠鉄道文化むらです。1997年、長野新幹線の開通と同時に碓氷線は廃線となりましたが、横川駅に隣接する横川運転区の跡地にこの施設は1999年に開業しています。

 入り口左側に、鉄道資料館(旧運転区の建物を活用)があり、HOゲージ、列車約100両の大きなジオラマがあります。また、電車でGOのビデオゲームや鉄道関係のガチャガチャのコーナーもあります。走行音付き電車運転台を買ってみました。

 屋外展示スペースには、電車が多く展示されています。D51やDD53-1に連結された除雪車もありました。

 園内にはEF63のシミュレーターがあります。更には、講習を受けると旧信越本線400mの運転体験ができるそうです。鉄道博物館の壁には、運転体験資格習得者の名札がかけられています。

 次は、碓氷峠にかかる碓氷第三橋梁(通称めがね橋)の見学です。駐車場から5分ほど歩くとめがね橋の下に着きます。碓氷線の開通した1893年からアプトの旧線が廃線となる1963年まで使用されたとのことです。橋の上までは約100段登ります。

 斜面上には、アプト廃線後の信越本線(新線)の橋が見えます。橋の反対側には6号トンネル(546m)があります。橋の下には碓氷川が流れています。紅葉は美しそうですね。

 丁度、お昼となりました。10分程で、峠の釜めし「おぎのや」に到着です。例によって釜めしを頂きました。

 食事の後は、いよいよ今日の目的地の富岡製糸場です。入り口

 解説員(ボランティア)から、富岡製糸場の概略の説明を受け、順に見学です。初めは、繰糸所です。現在ある設備は製、片倉工業が1987年まで使用していた設備(日産製)です。

 創業当時の先進性の一環として、診療所・病室があったことが挙げれれています。技術指導を行った仏人ブリューナは破格の待遇で、大きな屋敷と大臣並みの報酬が支払われていたとのこと。

 見学の最後は西置繭所(国宝)です。製糸場の歴史や構造などが展示されています(なぜか撮影禁止)。正面向かって右側は多目的ホールとなっており、借りることが出来るとのこと(半日55,000円)。当日は結婚式がされていました。

 帰路ですが、3連休の最終日、事故も数件重なり、新宿着18時の予定が、20時となってしまいました。夕食は、西新宿をぶらぶらし、クアルト西新宿へ。3品注文しましたが、味もしっかりし、ボリュームもあり、コスパがよいと感じました。

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小樽、札幌、層雲峡、美瑛

<一日目> 

9月に入りまだ暑い日が続きます。今回は、北海道(道央)に行くこととします。千歳空港から高速道路で小樽に向かいます。小樽の駐車場ですが、最初、かま栄蒲鉾の駐車場に入れましたが、近くの駐車場との料金の差が結構ありましたので入れ直すことにしました。

 まずは例によって運河沿いに歩くこととします。運河の左端には老朽化で一時解体の危機にあった旧北海製缶小樽工場第3倉庫があります。そこから右に向かって、運河沿いに倉庫群が続きます。

 倉庫群と運河を挟んで道路沿いにも倉庫があります。その一角に小樽市総合博物館運河館があります。小樽の歴史が解説され、北前船、それで運んだ物資の模型が展示されています。小樽の倉庫群の特徴は、地元の凝灰岩の壁、松の柱、若狭の瓦、鯱とロの字の配置だそうです。ゴールデンカムイですが小樽地区は杉本佐一のはずですがなんで鶴見中尉がお出迎えなのでしょう?

 次は、小樽の金融街、その中心の日本銀行旧小樽支店に向かいます。正面を入ると、カウンターがあります。その上には、アイヌの伝説の守り神としてのフクロウのレリーフがあります。大金庫が公開されており、入り口を入ると、お札が積まれています。イミテーションですが。

 昼時になりましたの。小樽といえば、お寿司屋さんです。旧手宮線跡を抜け、「おたる都通り」アーケードを通り、魚真に向かいます。ところがなんと今日は臨時休業とのこと。

 特に当てもなく、別のお店を探します。「サンモール一番街」のアーケードを抜け、寿司屋通りを横断(何軒かありましたが、少し高そうなので、更にトライ)し、函館本線の高架下に「きた家」を見つけました。特上で税込み2310円也です。ビールと辛口純米柴田(札幌)を頂きました。

 食事の後は、線路沿いに、少し歩きます。小樽駅に着きました。上野駅とは同時期に造られているため似ていますね駅前から中央通りを下り、おたる都通りのアーケードを抜け、屋台村のあるレンガ横丁を通り、堺町通りを目指します。

 途中、似鳥美術館があります。次回来た時、入りたいと思います。遠くに出抜小路のシンボルの火の見櫓が見えます。小樽芸術村の一角にウニソフトの店がありましたので立ち寄ってみました。バニラの味が強く、ウニの味はあまりしません。ソフトの茶色はチョコではなく醤油です。

 やっと堺町通りに到着です。定番ですが、北一硝子を見学し、石油ランプの北一ホールで休憩です。幻想的な空間ですが、やはり石油のにおいがします。

 小樽観光の後は、札幌、大倉山ジャンプ競技場に向かいます。ジャンプ場の頂上までは、長いエスカレーターと、リフトで到着します。頂上からは札幌市内が良く見えます。ジャンプ台の助走路は見た目直角で上からは見えません。

 ジャンプ台の後は、札幌オリンピックミュージアムを見学します。スキージャンプ、ボブスレイ、アイスホッケーのシミュレーターやスケートのトレーニング台があり結構楽しめます。札幌オリンピックのジャンプで金銀銅を獲得した笠谷、金野、青地各選手のスキー板も展示されていました。

 夕食は、当日、大通公園で「さっぽろオータムフェスト2022」が開催されていましたのでそこで軽く取ることとします。10丁目会場、Oh!ドーリファーム“お肉じゅっ丁目”であずまジンギスカン本舗の塩コロジンギスカンとおたるナイアガラスパークリングワインを頂きました。

 夕食後は、晴れているので、夜景観賞とします。会場傍から市電でロープウエー入口駅へ、そこから徒歩で、もいわロープウエー駅に向かいます。もいわ山山頂展望台へはロープウエーとミニケーブルカーで到着します。確かに札幌の街並みが一望でき「日本新三大夜景」と言えますね。あとは、北九州と長崎だそうです。

 市電ですすきのに戻り、ラーメン横丁へ。なんとなくで天鳳に入ります。B’zのプロモーションビデオ(love me,I love you)に出ているそうです。醤油とみそ、餃子とビールを頂きました。オーソドックスな味と思います。夜も更けましたが、宿までは歩いて帰ります。長い1日でした。

<二日目>

 ホテルの窓からは本来は、レンガ作りの北海道庁旧本庁舎が見えるはずでしたが、補修工事中でネットで覆われています。

 朝は北海道大学からスタートします。南門から入りましたが、構内は広々とし、緑一杯です。勉学に打ち込めそうです。クラーク像、新渡戸稲造像、ポプラ並木を見学しました。大学から出て、札幌駅を越え、定番の時計台をちらりと観察。

 札幌の最後は、ホテルの前の北海道庁旧本庁舎の見学です。正門からは庁舎が見えますが、残念ながら工事中です。左右に池がありますが、都会の真ん中とは思えない、モネ風の池です。

 札幌の日差しは思ったより強いので、早めに層雲峡に向かうこととします。札幌から車で3時間ほどで、大雪山層雲峡の黒岳ロープウエー駅に着きます。そこから7分ほどで黒岳5合目(標高1300M)に到着です。そこでリフトに乗り換えます。紅葉もちらほら見え、下にはりんどうの花が咲いています。ここまでくるとかなり涼しく、サマーセーターを羽織りました。

 リフトに15分揺られると、黒岳7合目(標高1520M)に着きます。7合目からは朝暘山をはじめ、北見山地の山々が見えます。ロッジでココアを頂きました。

 7合目のロッジから、「黒岳カムイの森の道」を行くとあまりょうの滝があります。340M、往復30分とのことですが、アップダウンがあり、かなり疲れます。

 ロープウエー駅に戻ると雷雨で、運転停止となっています。先ほどまで晴天でしたが、急に雲が湧いています。30分ほど待ちましたが、運転再開です。ロープウエーは雨雲に入りましたが、下界に来ると視界が開けます。

 今日の宿は、朝暘リゾートホテルです。石狩川に面し対岸は大雪山系です。窓からも石狩川が樹木の間から見えます。食事はビュッフェで、北海道の屋根と呼ばれる大雪山系をヨーロッパのアルプスになぞらえたアルプス周辺4ヶ国風のアレンジ料理でした。

<三日目>

 朝の散歩では、層雲峡温泉街に向かいます。層雲峡の柱状節理が道(石狩川)の両側によく見えます。昨日は気が付きませんでしたが、ロープウエー駅も柱状節理の真下にあります。朝の7時ですが、すでに観光客が来ています。(この時期は6時から営業)ビジターセンターは工事中でした。帰りがけ、層雲峡神社に立ち寄り、安全を祈願しました。

 朝食はビュッフェです。帰りがけ、酒の自動販売機を見ましたが、350㎖缶が250円でほぼ定価です。安いですね。

 層雲峡を石狩川沿いに進み、長い銀河トンネルを抜けると、石狩川を堰き止めている層雲峡発電所本流ダムがあります。ダム湖の周辺は紅葉がはじまっています。時間の都合もあり、この先の大雪ダムへは行かず引き返します。

 銀河トンネルの手前から、国道を脇に入ると、銀河の滝(落差120m)、流星の滝(落差90m)を見ることが出来ます。日本の滝百選に選ばれているそうで、落差も大きく、水量も豊富で壮観です。下からは片方ずつしか見えませんが、双瀑台からは両方の滝が一緒に見えるようです。が、登り片道20分ということなので断念しました。

 青い池に行く途中、道の駅びえいに立ち寄り、昼食をとります。ハンバーガーショップは混んでいましたので、キッチンカーのカレーを頂きました。

 昼食後、青い池に向かいます。この池は1988年に噴火した十勝岳の堆積物による災害を防ぐため建設された堰堤に水が溜まったもので、人工の池です。とは言え、白緑色に白樺の立ち木は神秘さを感じます。

 この界隈は白樺街道と呼ばれていますが、確かに道の両側は白樺並木です。

 白髭の滝を目指しますが、それらしき看板はなく、探すのに一苦労でした。車を白金観光センターに停め、ブルーリバー橋に向かいます。橋の上からのぞくと、確かに青い川に白い髭のような滝が注いでいます。水は伏流水なので注ぐ川はありません。

 十勝岳望岳台に向かいます。あいにく十勝岳(2077m)は雲に覆われ見えませんが、望岳台(930m)からは、美瑛の町が一望できます。ここから頂上までは往復6時間とのことです。駐車場の隣に、防災シェルターがあります。年表をみると30年周期くらいで噴火していますのでそろそろかもしれません。

 十勝岳を下って、四季彩の丘に向かいます。遠くから、原色の畑が目に飛び込んで来ます。入園料(500円)は7~9月のみ、ということなので、今が見どころということでしょうか。男爵イモコロッケをほうばりました。

 とうもろこし畑の真ん中の赤い屋根の家。多くのカメラマンが、美瑛を象徴する風景として好んで撮影する有名なフォトスポットだそうです。

 丘の町美瑛には、多くの有名な丘があります。ふれあい牧場に隣接し、映画「糸」のロケ地にもなった千代田の丘展望台もその一つです。牧場からの登り道は超悪路、穴ぼこです。しかし、2階の展望台からは、美瑛の美しい景色や大雪山・十勝岳連峰の景色が堪能できます。ロマンティックな雰囲気がありますので、新婚さんもいらっしゃいました。

 三愛の丘は、高台にこじんまりとした赤い屋根の展望所を設置する公園です。ここからも美瑛の広大な丘陵地帯を一望することができます。

 夕方になりました。美瑛最後は、CM等で有名な木の見学です。初めは、愛のスカイラインの「ケンとメリーの木」、その近くにはケンとメリーというペンションがありますね。続いでセブンスターの木、最後は親子の木です。

 旅行最後の食事は、車を美瑛駅前に置き、近くの「やきとり七福」で軽く一杯。旭川空港到着時の気温は14℃!、寒いくらいでした。

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阿蘇、熊本、天草

<一日目>

 夏真っ盛りですが、今回はJALの「どこでもマイル」を利用して(小松、宮崎、広島、熊本コースで、熊本が選ばれた!)、熊本を旅行します。一日目は熊本ドライブのモデルコースで行きます。最初は、新阿蘇大橋です。旧橋は熊本地震で崩落したそうです。橋は阿蘇方面に向かいますが、私達は、ここで白川水源方向に崖の道に分かれます。駐車場には与謝野鉄幹・晶子と黒木伝松の歌碑があります。

 午後の紅茶のロケ地の白川水源に着きました。入り口のそばにある売店で、湧水を入れるペットボトルを買いました。水源までの渓流は、CMのロケの場所、足をつけている人もいます。水源には柄杓と漏斗が置いていますので、それをつかってペットボトルに湧水を入れます。確かに大量に底から噴出しています。水源の上手には、白川吉見神社が鎮座しています。

 阿蘇中岳火口に向かいます。通常であれば、有料道路かロープウエーで火口を間近に見学できるとのことでが、昨年10月に噴火があったこともあり、今は阿蘇山上広場までです。

 中岳を少し下ると、草千里ヶ浜があります。鳥烏帽子岳のすそ野に、見渡すかぎりの草原があります。雨水が溜まった池もあちこちに有ります。遠くに乗馬体験をしている人が見えます。阿蘇パノラマラインの両側は牧場で、牛や馬がのんびり寝そべっています。

 昼食は、阿蘇神社の門前の、「はなびし」で赤牛を頂くこととします。阿蘇は水が豊富ということで、門前町の各お店の前には、趣向を凝らした泉が備えられています。

 昼食後は2000年以上の歴史がある阿蘇神社を参拝します。熊本地震で楼門、拝殿が倒壊したとのことですが、拝殿は復旧し、楼門は復旧中です。復旧した部分は白木となっています。御神水も豊富に流れています。

 最後は大観峰で阿蘇谷を一望したいと思います。駐車場から展望台へは、10分ほどの坂道です。展望台の先端からは、阿蘇五岳を一度に見えるはずでしたが、残念ながらガスがかかって見えません。明日、帰りにまたここに寄ってみたいと思います。

 本日の宿は、黒川温泉、「御客屋」です。外は、蒸し暑いのですが、夕飯の前に、黒川温泉の町を散歩したいと思います。町自体はそれほど大きくなく、一周20分ほどで回れます。瓜を盗んだ男の身代わりで首をはねられた地蔵が祀られている地蔵堂があります。祀られたのちに、ここで温泉が湧きだしたとのことです。

 夕食は、宿の農園で収穫された野菜や、熊本名産の赤牛、馬刺も出されました。阿蘇満喫です。

<二日目>

 ここは、歴史の宿、かつては細川藩の御用宿であったというだけあって、建物は木造で、年輪を感じます。今は、各部屋にトイレ・洗面所はありますが、昔は共同だったようです。お風呂は、5か所+家族風呂2か所あり、朝と夜で男女交代します。湯量は豊富です。朝風呂の後、朝食を頂きます。馬力納豆(桜納豆)と安蘇小国ジャージー牛乳が出ました。

 今日のスタートは、小国の鍋ケ滝です。予約が必要とのことでしたが、観客が少ないためか、不要でした。マムシに気を付けながら、階段を下っていきます。滝に近づくと、轟音とともに物凄い量の水が上から流れてきます。更にここは滝の裏側の空間がとても広く対岸まで歩いていくことが出来ます。「裏見の滝」とも呼ばれているそうです。滝の裏側に行きましたが、天井が落ちないかと心配になります。

 滝に行く途中、人形、マネキンがたくさん置いている家があります。何かなと、車を降りて確認すると、無人販売所でした。

 鍋ケ滝の途中には、抽象画家として有名な坂本善三の美術館があります。小国町の古民家を移築したそうですが、全館畳敷(日本で唯一)です。その隣には「鉾納社」という神社があります。神社の神秘的な雰囲気を高めているのが、両脇に並ぶようにそびえる2本の大木「夫婦杉」です。

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 今日も、途中大観峰に立ち寄ります。早速、展望台に向かいますが、遠くには昨日と異なり、阿蘇五岳が見えます。阿蘇五岳は、確かに左を頭にしたお釈迦様の寝姿に見えますね。今日は、パラグライダー体験を募集していました。

 山から一路、熊本市内に入ります。熊本城の堀の傍に城彩苑lという観光センターがあり、そこの山見茶屋で、「だご汁定食」と「たかな飯定食」を頂きました。だごとは熊本弁で“団子”のことだそうで、すいとん汁のようなものです。

 昼食後は、メインイベントの熊本城見学です。それにしても今日は暑くて(35度位)湿気があります。城の公開は北ルートと南ルートがありますが、北ルートから入りました。途中の堀や石垣は、まだ震災復旧中です。城は、地階から入り、最上階は6階で、エレベーターはありますが、階段で登ります。冷房は効いていますが、汗だく!最上階からは、3人のおもてなし武将隊が、広場でパフォーマンスをしています。暑すぎるので、南ルートは最上階から見るだけとしました。

 熊本城の隣には加藤神社がありますので、参拝しました。加藤神社は、明治4年創建ということで、比較的新しい神社です。現在、「NHK大河ドラマの加藤清正を」というキャンペーンがされているということを知りました。

 今日の最後は、肥後細川家の水前寺成趣園に向かいます。系譜を見ると細川護熙元総理大臣は18代目となっています。ここの庭園も阿蘇の伏流水が注いでいるとのことで、阿蘇は水が豊富さをあらためて感じました。昨夜、水前寺菜のお浸しが出ていましたが、土産物屋で実物をみることができました。

 熊本の夜は、胃も持たれてきたので軽くイタリアン系で、ということで藁焼き酒場「ファイアー」に入ってみました。藁焼きはカツオがないとのことで、馬肉を進められましたが、牛、馬は食べてきたので、豚にしてみました。藁で焼いていることもあり香ばしいです。数品食べたのち、トラムでホテルに戻りました。

<三日目>

 今日は天草へ向かいます。キリシタンゆかりの地でもあり、天草下島にある天草市立天草キリシタン館を見学し、歴史を学びたいと思います。キリシタン館では、偶然あばれる君のTV番組のロケに遭遇しました。8月放送とのことです。

 お昼時ですのでランチとします。天然いけす料理の「とらや」で海鮮丼を頂きました。ウニ、鯛、ヒラメ、海老、いか等々大ぶりの切り身が2重に盛られていました。

 これからは空港方向に戻りながら、観光していきます。まずは、道の駅有明リップルランドに立ち寄ります。ここには現在人工のビーチがありますが、島原・天草の乱の際、緒戦で、一揆勢が島原からこの浜に上陸したとのことです。遠くには湯島が見えますが、その島で、島原勢と天草勢が密談(談合)をしていたようです。ここはたこが名産ということで、巨大なたこのモニュメントがあります。

 次は高舞登山へ向かいます。車で、舗装されていない急峻な道を行ったのち、更に展望台へ駐車場から15分ほど坂道を登ります。展望台からは絶景、「天草松島」が一望できます。確かに、「仙台松島」と同じ風景です。

 高舞登を下って、麓のリゾラテラス天草で一休み。新しくできた海辺のリゾートで開放感が溢れています。

 次は、天草うまかもん市場 藍のあまくさ村です。入り口のちくわのモニュメントはユニークですが、ここには世界最大の天草四郎像があります。物産館の入り口にも四郎像がありました。

 天草から宇土半島に渡ると、世界遺産の三角西港があります。オランダ人水理工師ムルドが設計し日本人石工が作った港で、明治期の港が完全に残るのは日本ではここだけだそうです。特に往時は、三池炭鉱の石炭を輸出していたそうです。

 三角西港から天草街道を進むと、遠浅の海岸が見えます。御輿来海岸です。砂紋と夕日とのコラボで、日本の「渚百選」「日本の夕陽百選」に選定されているようですが、残念ながら日没はまだ先です。

 まだ1時間ほど余裕があったので、天草街道を右に折れ、パワースポットの長尾剱神社へ行くこととしました。半島の横断には県道243号線を登って下るのですが、狭く曲がりくねっており、でこぼこの部分もあり、大丈夫かなと不安にはなりましたが、無事、反対側に行くことができました。長尾剱神社は海中の鳥居で有名なのですが、残念ながら今は干潮でした。境内は急な石段を上った先にあります。干潮の時こそエイの折り紙をお供えすべきなのですが、社務所は閉まっていました。

 今回の熊本旅行ではまだ熊本ラーメンといきなり団子は食していません。空港で仕上げと考えていました。が、いきなり団子は完売でした。生ものなので、熊本に到着したときに頂くべきだっと今思います。心残りです。

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国内旅行

小田原、箱根

<一日目>

 今回は県民割を利用し、箱根方面に一泊旅行しました。初めに小田原をぶらぶらしようと思いますが、まずは昼食。駅近のリョウに行きます。11:30からの開店ですが、すでに待ち人が。8番目でした。人気のまかない丼と入り口に「生シラス入荷!」とありましたのでそれを頂きました。

 昼食後は、店の前の道を、まっすぐお城に向かいます。お堀に学橋が見えますが、ここから入らず、正規登城ルートの馬出門土橋から入ることとします。

 銅門をぬけると、二の丸に入ります。目につくのは白い洋館ですが、これは他のお城の例とは異なり皇室関連ではなく、昔の図書館でした。今は観光案内所です。5月28日(土)~6月19日(日)まで、あじさいと花菖蒲祭りが開催されていたとのことで、本丸の堀沿いの花は盛りで、見事でした。期間中はライトアップされるとのことです。見たかったですね。

 本丸からは、お城はすぐそこです。天守からは、相模湾が一望出来ます。陸側を見ると、小田原駅はすぐそこです。

 天守を見学した後は、城址公園にある報徳二宮神社に行くこととします。この神社は明治27年に二宮金次郎生誕地の小田原で創建されたそうです。神社にある二宮金次郎像は、戦前に全国の小学校向けに1000体制作され、その後金属供出に会い、残った唯一の像とのことです。丁度、茅輪が鳥居にありましたので、茅輪神事で穢れ?を落としました。

 公園内のSAMURAI館で、甲冑、日本刀の展示を見学しました。ブラタモリ#28でタモリがかぶった兜の展示もありました。

 市内最大のイヌマキの木を横に見て、帰りは学橋から出ました。海岸に向かうこととします。先ほど入った、馬出門土橋を通り過ぎ、喫茶かざみどりで一休みとします。

 御幸の浜海岸に向かいます。通りの家々の塀には、「MIYUKI BEACH」というプレートで案内があります。この海岸は、夏は海水浴場となります、伊豆半島がよく見えます。

 帰りは、かまぼこ通りをぶらりとします。鈴廣の旧本店があります。小田原かまぼこ発祥の店「鱗吉」ではビールセット(地ビール+じねんじょ棒)を頂きながら足湯をしました。

 宿は強羅の「ゆとりろ庵」です。夕食は、少な目セットをお願いしました。お酒ははワインと地酒「箱根街道」です。感動したのは、ここの自販機の売価です。ほとんどコンビニで買った値段と変わらない!

<二日目>

 朝湯の後、朝食を頂き、宿のあたりを散歩します。宿はケーブルカー中強羅駅のすぐ近くです。今日は、天気も良く強羅方面に明星ヶ岳も良く見えます。頂上は雲に隠れていますが。

 今日は天気も良さそうなので、箱根神社、九頭龍神社、箱根神社の奥宮である箱根元宮の「三社参り」を目指します。たまたま、先週の美の巨人たちで放映されていました。まず、箱根神社を目指します。第三鳥居は清掃作業中でした。確かに洗浄すると、朱がよく映えます。

 箱根神社の正参道では、太い杉の木の間を90段登ります。途中には、曽我兄弟にちなんだ、曽我神社があります。境内に入りますと、竜神水がありますので、用意してきたペットボトルにいれます。持っていない人にはペットボトルが販売されています。帰りは脇参道で、森の小道をのんびり下っていきます。

 次は、駒ケ岳にある、天空の社殿、箱根本宮を目指します。ロープウエー駅に近づくと、ロープウエーが途中に止まっています。なんと、今週は点検整備で運休とのこと、箱根神社のどこかに説明があればと思いました。

 気を取り直して、九頭龍神社の本宮を目指します。15分ほど歩くと、箱根九頭龍の森に着きます。ロッジを運営しているようです。神社はこの施設の中にありますので、事務所で、入場券を購入します。事務所の脇には船着き場もあり、参拝船やチャーター船で、ここまでは来ることもできるようです。更に10分ほど遊歩道を歩くと、ようやく神社に着きます。ここはパワースポット、良縁の神様だそうです。神社には小さな桟橋もありますが、美の巨人たちでは、チャーターしたモーターボートでここまで来ていました。

 濡れて足場も良くないので、帰りは遊歩道ではなく、車道で戻ります。途中、箱根神社の芦ノ湖に面した平和の鳥居への参道では、結婚式用の写真を撮影した?花嫁さんが登って来ていました。大変そうですね。

 昼食はベーカリーアンドテーブルで頂きます。コロナ前は並んでも入れなかったとか。一番人気の「米粉のカレードーナツ」と「キーウイのクリームパン」にします。食べてみると、写真で見るように、本当にカレーの中に卵が丸ごと1 個入っていました。

 午後、湖畔にだいぶん霧が出てきましたので、芦ノ湖から小田原に戻ります。旅の最後は、小田原駅西口のロータリーにある北条早雲公像の見学です。

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国内旅行

知床、阿寒湖、釧路湿原

<一日目>

 久々の北海道。今回は東方面です。女満別空港で降り、一路ウトロまで向かいます。途中、斜里町の観光スポットの、「天に続く道」、「オシンコシンの滝」、「三重の滝」を通ります。それにしても、やはり寒い。ここは、7度です。

 沈んだ観光船が出港したウトロの町に到着しました。どことなく、暗い雰囲気です。観光船の事務所の前も閑散としています。それでも、大型観光船「おーろら号」は羅臼港を出ていました。

 ウトロから知床横断道路を通り、羅臼を目指します。山を登ると、眼下にウトロの町が見えます。山道は、ウトロ側は濃霧でしたが、羅臼側は雲一つない晴天でした。

 羅臼に昼時着きましたので、昼食とします。やはり海鮮。道の駅「知床・らうす」の知床食堂で、「ウニ・カニ丼」「サーモン・イクラ・カニ丼」を頂きました。窓からは、国後島が見えます。

 昼食後、羅臼国後展望塔に向かいます。今日は珍しく?快晴です。名前の通りここからは国後島がよく見えます。知床旅情の見え方は、誇張ではと思っていたのですが、本当に「丘に登ればクナシリがよく見え」ます。

 知床横断道路でウトロに戻ります。道の駅「ウトロ・シリエトク」に立ち寄ります。コケモモアイスを頂き、「ハマナス」「コケモモ」「ハスカップ」のジャムを買いました。ちなみに、シリエトクとは、アイヌ語で大地の先端を意味し、知床の語源だそうです。

 網走に戻り、オホーツク流氷館に向かいます。3階は天都山展望台となっています。流氷体感室(気温マイナス15度)で流氷の実物に触れ、振ったタオルが凍る体験もしました。小一時間の滞在でしたが、帰るころには濃霧になっていました。

 網走の夜は、五十集屋(いさばや)に行きました。メニューで、その日でお勧めとあるものは、皆頼んでみました。お酒は、網走の「君が袖」、根室の「北の勝大海」、釧路の「福司」を順にトライしてみました。

<二日目>

 網走の朝です。静かです。

 網走監獄の前に、能取灯台に立ち寄りました。ここは、「子ぎつねヘレン」「南極料理人」「狙った恋の落とし方」や、JALの嵐のCMのロケで使われています。確かに見渡す限りの草原と、オホーツク海を望む断崖に、ポツンと灯台があり、ロマンティックではあります。

 いよいよ網走監獄博物館です。有名な白鳥由栄の脱獄シーンもマネキンで再現されています。でも網走も寒い。6月で9度です。監獄の暖房の再現もありますが、一棟でストーブが2台だけです。ここは冬はマイナス20度にもなるといわれていますが、ほとんど効き目がないように感じます。

 美幌峠へは網走湖沿いの道を走ります。途中、道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」を通りますが、近くに、有名な7本のカラマツが並ぶ絵本のような風景があります。写真を撮るため畑に入る人がいるようで、「畑への立ち入り禁止」という看板もあります。

 美幌峠からは、屈斜路湖が一望できます。中島もよく見えます。道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」の展望台は、道の駅から徒歩で10分程度です。昼時ですので、昼食をとりました。「美幌豚と行者にんにくの醤油ラーメン」「美幌和牛と玉ねぎカレー」を頂きました。

 昼食は摩周湖に向かいます。残念ながら、摩周湖第一展望台のレストハウスは工事中でした。次に、高さが上になり、目線が異なる摩周湖第三展望台に行きます。珍しい?のか今日は晴天です。両方の展望台の景色を堪能することが出来ました。

 摩周湖の最後は、「神の子池」に行きます。国道からの途中の道は、舗装されていません。ここは摩周湖の地下水でできているパワースポットです。幸運なことに、当日は快晴で、池はエメラルドグリーンでした。

 阿寒湖への途中、硫黄山に立ち寄ります。箱根とは異なり、噴出口のそばまで近づけます。温泉卵も黒くありません。活火山ということもあり、対処が間に合わなかった場合は、レストハウスの地下に避難せよとあります。なにも無くて良かったです。

 阿寒湖につき、ニュー阿寒ホテルにチェックイン。部屋の窓からは、阿寒湖が一望できます。窓の下には釣りをしている人も見えます。夕食は、ビュッフェで、和洋中のアラカルトです。お酒はスパークリングワインを1本お願いしました。

<三日目>

 朝食前の散歩です。風もなく湖畔は穏やかです。岸にはマリモ?らしきものが漂っています。ホテルから15分程ボッケ遊歩道を歩くと、見晴らしスポットがあります。そのそばにはボッケという熱い泥の噴出口があります。

 散歩の後の朝食は昨夕と同じ場所で、ビュッフェです。部屋の窓から遊覧船の出航を見たのち、チェックアウトしました。一路、釧路湿原を目指します。

 釧路湿原、最初の目的地のサルボ展望台は、シラルトロ沼からはすぐそこです。展望台の駐車場は10台くらいのスペースで、展望台はそこから20分ほど坂道を登ります。塘路湖の方向は良く見えますが、反対の湿原側は木が生い茂り残念ながらよく見えません。駐車場に帰る途中シカと出くわしました。

 次は細岡展望台です。ここはサルボ展望台とは異なり、施設も大規模で、湿原の大パノラマもよく見えます。展望台と国道の途中に釧路川の川岸があり、直接触れることが出来ます。

 昼食は釧路町で運営している「ロ・バザール」に立ち寄ります。釧路町は昆布森で育った仙鳳趾(せんぽうし)の牡蠣が名産とのことで、カキフライとカキボナーラ、クラフトビールを頂きました。

 釧路市に着きました。フィッシャーマンズワーフに行きます。近くの幣舞橋(ぬさまいばし)は北海道三大名橋とのこと。夕日が美しいらしいですが、まだ残念ながら日中です。フィッシャーマンズワーフの中では海産物をはじめとする特産品を販売していますが、毛ガニのキャッチャーには驚きました。2階の喫茶店で一休みです。

 ここの近くに道立釧路芸術館があります。「日本の洋画130年」(笠間日動美術館コレクション)を開催していましたので行ってみました。佐伯祐三や岸田劉生の絵がありました。

 まだ時間がありますので、町をぶらり。公園の遊具も船にちなんでいます。美川憲一、水森かおり歌碑があります。美川憲一の歌碑は近づくと歌が流れます。

 釧路の晩餐は、16時半から空いている「あぶり屋」に行きました。おすすめをいろいろ注文しましたが、最後は、釧路の地酒、福司のぬる燗で、北海道旅行の〆としました。

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国内旅行

京都、宇治

<一日目> 

 まん防も3月で終了しましたので、早速、京都、宇治に行くこととしました。朝早くに出発したので、四条烏丸の「のむら」で、おばんざい小鉢の朝食を頂きました。ショーケースから小鉢を4つ選びます。ついでに朝ビールも。

 宿(ホテルインターゲート京都 四条新町)に荷物を預け、まずは二条城に向け出発です。徳川の威信をかけた城だけ合って、二の丸御殿の細工や材質は他の城の比ではないなと感心しました。どことなく東照宮に似ています。大政奉還の舞台でとなった大広間も見ることができました(内部は撮影禁止)。通常は超混みとのことですが、今は入り口の下駄箱で分かるように空いています。

 二条城の天守閣は落雷で、本丸は大火で焼失したとのこと。天守閣跡からは、本丸庭園や京都の街が良く見えます。

 次は、二条城の北側にある神泉苑に向かいます。寺の中央には法成就池があります。弘法大師空海が 雨乞いのために北インドから善女龍王(ぜんにょりゅうおう)を招き、祈雨が叶ったことが名前の由来で、善女龍王は池の中に棲んでおられるとのこと。

 新撰組に縁のある壬生に行くのですが途中、三条会商店街を通ります。商店街の側にある武信(たけのぶ)稲荷神社には、樹齢850年のエノキのご神木がありますが、このエノキに坂本龍馬がおりょうへの伝言を彫ったとの逸話があります。ご神木の一部が空洞化し落下した枝は、チェンソーアートで龍の姿になっています。

 壬生の光縁寺に新撰組隊士の墓があるとのことで訪ねてみました。ガイドブックでは墓の見学ができるとのことでしたが、門は閉まっており、入れなさそうです。残念。途中の酒屋さんには新撰組に因んだお酒が売られていました。

 新撰組壬生屯所跡(八木家邸宅)に着きました。邸宅の管理、ガイドは邸宅前にある京都鶴屋鶴寿庵が行っています。ガイドの方に、芹澤鴨+平山五郎+女性2人が屏風の上から刺された場所と、芹澤鴨が最後に切られた場所を案内されました。見学の後は、鶴寿庵で屯所餅と抹茶を頂きます。

 屯所見学が終わって、惨殺された芹澤鴨と平山五郎の墓がある壬生寺に立ち寄りました。

 壬生から北に向かうと、島原地区になります。江戸時代の日本三大遊郭の一つと言われていますが、大門や道がクランクしていること、見返り柳など雰囲気は吉原に似ています。但し、吉原と異なり今は全くその面影はありません。

 島原の通りを東に進むと、西本願寺と東本願寺を通ります。西本願寺は、龍虎殿から入り、御影堂、阿弥陀堂を見学しました。東本願寺は、参拝のみです。更に、東に向かいます。

 七条大橋で鴨川を渡り、最後は三十三間の見学です。鎌倉殿の13人で登場する後白河上皇や清盛に関係しますので親近感がわきます。千体余の観音立像がすべて国宝で、至近距離で見学可能です。ここも、入り口の下駄箱で分かるように、見学者は多くありませんでした。ここで1日目は終了。鴨川沿いに四条河原町を経由して宿に帰ります。

 初日はすべて徒歩で通したこともあり、疲れたので宿のすぐ側の百足屋本店で、おばんざい懐石料理(新町コース)を頂くこととしました。観光客が少ないためか、客は私たちだけのようです。帰り際に、お店の方に「まん防が終わってこれからお客さんも増えますよね」と言ったところ「桜も終わり、葵祭も中止となって、先行きが見えません」と言われ、そうなんだと感じました。

<二日目>

 朝食は宿のそばの前田珈琲本店で、スペシャルモーニングを頂きました。帰りしなブラブラしていると、本能寺跡に出くわしました。この辺にあったんだと感心。

 今日のメインは迎賓館見学ですが、途中、聖徳太子が開いたといわれる六角堂に寄ります。確かに本堂は六角形ですね。山門をくぐると、敷石の中央にまるい穴があいた六角形の石があります。六角堂が京都の中心とされたことから、体の中心であるへそになぞらえて「へそ石」と呼ばれているそうです。

 遂に京都迎賓館に到着です。門の前で予約者点呼の後、地下の駐車場で注意事項の説明がありました。地下は撮影禁止です。その後、駐車場のスロープから地上に出て、迎賓館に入ります。①夕映の間、②藤の間、③桐の間、④庭園、最後は入り口右手にある聚楽の間(ロビー)に案内されます。壁や調度品は日本伝統技能の粋です。

 京都御所の北側に、相国寺があります。相国寺は臨済宗相国寺派の大本山で、金閣寺、銀閣寺は塔頭寺院(末寺)です。初めは、方丈ですが、裏方丈(石の川が造られている苔庭)、表方丈(白砂を敷き詰めただけの前庭)があります。次は、法堂で、天井には蟠龍図があります。お寺の方によると、鳴き龍で八方睨みはここだけとのことです。内部は撮影禁止のため、今回の特別拝観券を添付しました。最後は、開山塔で夢窓国師像が安置されています。

 お昼時となりました。烏丸通に面した「スケルツォ」で生パスタとグラスワインを頂きました。食後は、下鴨神社に向かいます。

 途中、上御霊神社に立ち寄りました。文政2年(1467年)に畠山政長と畠山義就がここで争ったのが応仁の乱の始まりとのことです。参拝後、出雲路橋を渡り、しばらくすると下鴨神社の参道になります。

 下鴨神社は、崇神天皇の七年(BC90)に修造がおこなわれたという記録があり、それ以前の神代時代からまつられていたとのこと。いずれにしてもすべての案件に対するパワースポットらしいです。とは言え、歩き続けでしたので、参拝の後、休憩所でお汁粉を頂きました。

 参道に沿って、潮見の小川が流れています。「風そよぐならの小川の夕ぐれは みそぎぞ夏のしるしなりける」(百人一首:従二位家隆)にある小川です。参道の先にある河合神社は下鴨神社の摂社です。鴨長明は河合神社の禰宜の息子として幼少時代を過ごし、河合神社には長明が晩年過ごしたと言われる建物を再現した方丈の庵が展示されています。びっくりするくらい小さい!今日の最後は、京都仙洞御所・京都大宮御所、出町枡形商店街を通って向かいます。

 京都仙洞御所・京都大宮御所のツアーは15時30分からです(なんと無料!)。参観者休所を定刻に出発し、最初は、大宮御殿を外から見ます。これは京都迎賓館ができるまでは、迎賓館として使用されていたとのこと。ダイアナ妃もかつてここに宿泊したそうです。その後、北池、南池の周りを小一時間巡ります。庭が大変美しく整備されています。※仙洞御所:上皇の御所、大宮御所:皇太后の御所

 宿に帰る途中、京都御所の西側にある、澤井醤油に立ち寄りました。うすくち醤油と刺身醤油を買いました。

 今日も良く歩きましたので、遠出はせずに、近くのおばんざい居酒屋の「太郎屋」に行きました。濁りワインを飲みながら、家庭料理をいろいろ頼んでみました。

<三日目>

 今回の旅行の目的は、京都迎賓館と宇治平等院です。最終日は、宇治平等院の見学です。鳳凰堂内部の見学は早い人順なので、早めに行きました。ここもまだ観光客は多くないようで、並ばずに入ることができました。丁度、藤の花が満開でした。

 朝早く出ていますので、朝食はJR宇治駅近くの中村藤吉本店でとりたいと思います。店に入って奥に、製茶工場を改装したカフェがあり、そこで、きつね茶蕎麦、炊き込みご飯、抹茶ゼリーのセットを頂きました。

 帰りは京阪電車で戻ります。終点の出町柳駅から、バスで銀閣寺に向かいます。4月の中旬ですが、今日は日差しが強烈です。銀閣寺は足利義政の住居ということもあり、思ったよりこぢんまりしています。展望所からは、近くに銀閣寺、遠くには嵐山、愛宕山がよく見えます。

 河原町方面で昼食をとることとし、バスで向かいます。車窓からいろいろ見えますが、河原町通りの牛光は混んでるようです。木屋町通りの「Conel」でハンバーグランチと飲み物を頂きました。ハンバーグのソースは柚子胡椒にしました。

 寺社めぐりの締めくくりは、八坂神社です。拝殿にある鈴が非接触で振れたり、緒が抗菌仕様だったりして、さすが天下の八坂神社だと感心しました。ラストは八坂神社の末社でパワースポットの美御前社(うつくしごぜんしゃ)に参拝し、「美容水」で頬を清めました。

 最後はイノダコーヒ本店で、アラビアの真珠を頂いて帰ることとします。今回も良く歩きました。

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国内旅行

出雲大社、鳥取砂丘、松江

【一日目】

 全国的にまだまん延防止等重点措置がとられていますが、山陰に行くこととしました。空は快晴。米子鬼太郎空港から、車で出雲大社に向かいます。途中、ベタ踏み坂として有名な江島大橋を通ります。島根の橋はここに限らず、下を大型船が通るためか、桁がどこも高くなっています。

 出雲大社の駐車場ですが、予想通り、ガラガラです。大社に参拝する前に、神在月(他の場所は神無月)に全国の神様がいらっしゃる浜(稲佐の浜)と道(神迎の道)に向かいます。

 神迎(かみむかえ)の道は、神様の通られる道なので、掃き清められ、各家の軒下には一輪挿しが飾られています。

 神迎の道沿いには、出雲そばのお店が多くあります。「かねや」に入り、三色割子5段をお願いしました。一時過ぎには、お店は閑散となりました。普段は混んでいるのでしょうね。

 食事を終えて、道を急ぎます。稲佐の浜に到着です。浜の中央には神事が行われる弁天島がありますが、工事中で側には行けません。近くの浜で、砂を頂きます。後ほど大社に供えます。

 いよいよ大社に参拝します。鳥居は銅製で毛利藩が寄進したそうです。参道は左を進みます。

 境内のあちこちにウサギ像があります。因幡の白ウサギがモチーフにちなんでいるのでしょう。

 拝殿と御本殿(八足門から)で参拝をします。

 ご本殿の裏手には、素鵞社(そがのやしろ)が鎮座しています。社の下で稲佐の浜で頂いてきた砂をお供えし、代わりに素鵞社の砂を頂きます。

 参拝を終えて、神門通りに戻ります。神門通りの先には、一の鳥居があり、その下あたりに、一畑電車の出雲大社前駅があります。

 出雲大社から、今日の宿泊先の玉造温泉に行く途中、木綿街道に立ち寄ることとしました。木綿の流通の道として栄えたとのことで、酒蔵や醤油蔵、旧家など風情ある町並みです。但し、時節柄?観光客ゼロ。ここの宇美神社も縁結びの社だそうです。

 宿は「佳翠苑皆美」です。従業員は多く、皆さん丁寧で、逆に恐縮しました。宿は割と混んでいました。ここは、2021年度の「人気温泉旅館ホテル250選」で「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」の5項目でいずれもベスト10前後となっているとのことです。

 いよいよ夕食です。和風懐石です。

 お酒は、地ワインと豊の秋を頂きました。

 最後は、炊き込みご飯とデザートで終了。良い一日目でした。

【二日目】

 朝食は、和洋50種類以上あるというビュッフェで頂きました。昨夜は見えませんでしたが、お庭がとても美しいです。

 食事の後は、玉作湯造神社に参拝です。玉造温泉は、宍道湖に注ぐ玉湯川に沿って両側に温泉宿があります。神社の途中、川岸に足湯がありました。

 玉作湯神社は高台にあります。二の鳥居から階段を上がると、一の鳥居に着きます。時間が早かったことから、残念ながら社務所はまだあいていません。叶い石は頂けませんでした。拝殿で参拝後、石はありませんが願い石に触れ、お願いをしてきました。宿に戻って、最後、最上階にある展望露天風呂に入りました。

 鳥取砂丘への途中、黄泉の国にまつわるパワースポットに立ち寄ることとします。イザナギノミコトと結婚し、国生みとと神生みを行った女神イザナミノミコトを祀る揖夜(いや)神社です。

 近くには、黄泉比良(よもつひら)坂があります。夫であるイザナギノミコトは死んでしまったイザナミノミコトに会いたくて、黄泉の国に行くのですが、変わり果てた妻の姿に驚き、現世に逃げ帰ります。追っ手が来る中やっとの思いで脱出し、千引(ちびき)の岩で封印をしますが、ここがその場所です。途中ここに生えていた桃の実を追っ手に投げ、退散させたそうです。

 砂丘の前に、鳥取城址に立ち寄ることとします。二の丸の石垣の下に迎賓館等を設計した片山東熊設計の仁風閣があります。旧藩主はこの窓から、石垣をご覧になっていたのでしょうね。仁風閣の向かいにある鳥取博物館で、小早川秋聲展をしていました。東京で見逃していたので、さっと見学しました。

 いよいよ砂丘です。今日は雨が降ったりやんだりで、本来は良くないのはずですが、砂丘ツアーには好都合と思います。というのは砂がしっとりしているため、砂が靴に入らず、またそれほど抜からないので比較的歩きやすく、砂塵もないためです。とはいうものの、砂丘中央の第二砂丘列の頂上に行くのは一苦労です。砂丘の中にいると、日本にいるとは思えない幻想的な感じになります。

 白兎海岸の道の駅から、白兎神社に参拝に向かいます。階段を上った先に、イナバの白ウサギと大黒様、大黒様と結婚する八上比売(やがみひめ)の砂像があります。一の鳥居の上には、社務所で頂くはずの「縁の結び石」があります。石を投げて鳥居の上に置くことができたら願いが叶うそうです。手水舎でてをかざすと大音量で、唱歌「大黒さま」が流れてきます。社務所に参拝者が来たことを知らせるのでしょうか。白兎神社ですが、本来は白兎の治癒にあやかり皮膚病の御利益のはずなのですが、大黒様と八上比売の方の恋愛成就の御利益メインになっているようです。神社入り口ににはピンクハートの兎ポストもあります。

 夕食はホテル近くの「海鮮問屋村上水産」に行きました。イカ、モサエビ(殻は唐揚げにして頂きました)、赤カレイ、砂丘らっきょ、イカシュウ等々。ワインと日本酒に合います。今日も満足な一日でした。

【三日目】

 鳥取を発ち、一路境港に向かいます。境港は、駅前から水木しげるロードが始まります。道の両側にある妖怪のブロンズ像は全部で177体あるとのこと。水木しげる記念館ですが、通常であれば妖怪の着ぐるみがお出迎えとのことですが、観光客が少ないためか、お出迎えは無しです。

 境港駅前には、水木しげる先生執筆中の像があります。鬼太郎とねずみ男が見ています。駅の待合室のベンチも妖怪一色です。

 境港のお昼と言えばは、お寿司です。駅の隣に、妖怪巨大壁画が書かれている「みなとさかい交流館」があり、その1階にある大漁丸に入りました。東京では頂けない、旬の鮮魚だらけです。のどくろの握りと肝も頂きました。

 昼食後は、松江に向かいます。松江と言えば、松江城。お堀の脇の駐車場に車を止めて、さっそく天守に向かいます。途中には、鳥取城と同様、洋館(興雲閣、現在、中は喫茶スペース)がありました。いずれも、天皇の行幸対応で造られたものです。天守からは、南方に宍道湖が見えます。

 お城を出て、お堀沿いに散策します。残念ながら、小泉八雲記念館は休館中でした。途中、堀沿いの塩見縄手地区(縄手とは縄のようにのびた道をいい、ここは日本の道百選に選ばれた)にある武家屋敷を見学しました。

 休憩したいところです。堀から道を上ったところに、藩主松平不昧公が建てた茶室(明々庵)が移設され、そのそばで、抹茶を頂くことができます。明々庵へは急な石段を登りますが、そのおかげでお城がよく見えます。

 宍道湖の夕日スポットに行くこととします。ここは夕方になると、宍道湖に沈む夕日と嫁ヶ島、袖師地蔵のシルエットがとてもロマンチックで美しいとのことですが、まだ時間が早いのが残炎。今回の旅行最後の食事は「やまいち」で頂くこととします。カレイの唐揚げ定食を頂きました。始めに、豆腐と卵とお漬物。カレイは、からっと揚がっていて、骨まで頂けました。しじみ汁は、しじみが山盛りでした。

 夕食の後、帰りの飛行機にはまだ時間がありましたので、美保神社と美保灯台に寄ることとします。途中には夫婦岩があります。美保神社は、漁業・商売繁盛の神(えびす様)と農業・子孫繁栄の神(ミツホヒメノミコト)が祀られています。出雲大社(大黒様)と両方参拝「両参り」が縁起がいいとされていますので、これで達成しました。

 美保神社の鳥居をくぐると右側に石畳の通りがあります。通りの先にある仏谷寺への江戸時代の参拝道の遺構とのことです。あたりはもう薄暗くなってきていましたので、人もおらず、少し不気味な感じがしました。

 いよいよフィナーレは美保灯台です。この灯台は1898年に初点灯された山陰最古の灯台で、「世界の歴史的灯台100選」や「日本の灯台50選」に選ばれている日本を代表する灯台とのことです。目の前の漆黒の美保湾と灯台の点滅は非常に幻想的でした。

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国内旅行

山口(萩~下関)

【一日目】 

 山口県は、県全体が2月1日から蔓延防止等重点措置の対象となりましたが、昨年既に予約していることもあり予定通り出発しました。山口宇部空港からまずは秋吉台に向かいます。朝方雨がぱらついていましたが、あがりそうです。

 秋吉台の駐車場はガラガラです。入り口に続く土産物屋もほとんど閉店です。秋芳洞の入り口から最終地点までは1㎞くらいのアップダウンですが、すれ違ったのは5組位でほとんど無人です。おかげ様でじっくり洞内を鑑賞できました。 

 洞窟の途中にエレベーターがあり、秋吉台に上ります。(下は秋芳洞、上は秋吉台)エレベーター出口から、カルスト展望台へ行くのですが、地図では徒歩5分とありますが、急な坂道であり、洞内アップダウンの後には応えます。一息では行けません。展望台に着くと、一面のカルスト台地が見えます。展望台の隣にあるジオパークセンターで休憩です。甘いものでエネルギーを補充しました。

 出口からの道は木の匂いが立ちこめ森林浴です。途中の土産物屋では、鍾乳石を売っていました。国定公園で採取していいのかな? これから山口に向かいますが、途中、超パワースポットの別府弁天池に立ち寄ります。ここの湧き水は透明度が高く、日本の名水百選に選定されています。水は蛇口から飲み放題です。

 萩へ行く途中、山口市の瑠璃光寺に立ち寄りました。お寺には国宝の五重塔があります。日本三名塔とのことです。本堂への階段の左側には身代わり地蔵、右側には後生車(ごしょうぐるま)があります。閻魔大魔王に罪を許してもらい極楽浄土へ行けるように車を回してお願いするそうです。思いっきり回しました。

 萩に着き、早速、散策です。城下町周辺は世界遺産になっており、道路がアスファルト舗装でなければ、江戸時代にタイムスリップしたようです。世界遺産地区の内にある萩博物館は蔓延防止のため明後日まで臨時休業とのこと。残念!それにしても三日間でいいのかしら?景観維持にはコストも掛かりそうで、残念ながらメンテされていない塀もありました。晋作広場には高杉晋作の立志増があります。地元の人によれば、萩城を見ているそうです。指月橋から城址に入ります。ここもあたりには誰もいません。暗くなりましたので宿に戻ります。

 夕食は河豚会席でした。ふぐ刺し、ふぐちり、ふぐ天、和牛のプレート焼き等々。お酒は、地ワイン(維新ファイブ)とプーチン来日時に飲んだという萩の酒、東洋美人を頂きました。長い1日でした。

【二日目】

 朝の散歩ですが、日の出は東京と30分程違います。6時過ぎでもまだ真っ暗です。散歩の後、朝食です。萩は河豚、鮟鱇、烏賊が特産とのことで、それぞれが出ました。宿はリゾートホテル美萩で海岸に面しています。宿泊客が少ないので、大浴場、露天風呂とも今朝は無人でした。

 最初は、松陰神社に向かいます。神社に入ると、真っ先にあの有名な松下村塾があります。その隣に、松陰が幽囚されていた旧宅があります。その奥が、松陰神社です。訪れる人が少ないこともあり、厳粛な気持ちになります。境内の土産物屋で、国光製菓のママレード、夏みかんの丸漬けを買うことができました。(国光製菓は水曜日が定休で買うことを諦めていました)

 次は、山口の観光案内には必ず掲載されている元之隅神社に向かいます。CNNが「日本で最も美しい場所31」のひとつに選出したこともあり、混雑期には駐車までに何時間もかかる場合があるとのことですが、今日は時節柄ガラガラです。鳥居の向こうには、波によって海水が中の空気と一緒に吹き上がる「龍宮の潮吹」も見えます。大鳥居の中央上部(高さ約5m)に設置されている日本一入れにくいとされている有名なお賽銭箱ですが、誰もいませんでしたので、何回も投げるうちに、コツをつかみ、何回も入りました。願いも数多く叶うかも?高台の千畳敷から、一帯を眺めて、次に進みます。

 次は、本土と角島を結ぶ「角島大橋」です。これも山口の観光名所で、パンフレットには必ずあります。人もいないし車も通っていません。この橋は「土木学会デザイン賞2003」の優秀賞も受賞しているそうです。昼食は角島の先端にあるグランビスタ角島で、海鮮丼と瓦そばのセットを頂きました。店の前の堤防がロケ地になったとのことで、現場紹介の大きな看板があります。

 最後は、下関です。下関グランドホテルに宿泊しましたが、目の前が連絡船の船着き場で、関門海峡を通過する貨物船がよく見えます。夕食ですが、ホテルに近い「カモンワーフ」に行きました。蔓防で飲食店はほとんど閉店しています。3階にある敦煌で中華定食を頂きました。飲めないこともあり、客は1組のみでした。眺めは最高です。もったいないね。

【三日目】

 朝食の前に、まずは散歩です。林芙美子生誕の地、金子みすゞ顕彰碑、最古の現役郵便局等々を1時間かけて見てきました。朝食には、やはり河豚が出ました。

 朝食後は、関門橋まで歩くこととします。まずは亀山八幡宮。世界一のふぐの像があります。境内では豆まきの準備をしていました。しばらく行くと赤間神宮があります。壇ノ浦の合戦で入水崩御された安徳天皇をお祀りしています。境内には、平家一門の墓があり、その横には、芳一堂があります。小泉八雲の「耳なし芳一」のモデルとのこと。赤間神社に隣接して、日清戦争の講和会議の舞台となった春帆楼があり、その敷地の中には日清講和記念館があります。(春帆楼はふぐ料理公許第一号、春帆楼のとらふく雑炊スープは空港売店では売り切れでした)しばらく歩くと関門橋が大きくなってきます。

 いよいよ対岸に渡ります。関門トンネルの人道は無料です。全長780メートルですが、途中に県境があります。あっという間に渡ってしまいます。対岸に下関が見えます。門司側の出口の側にある和布刈(めかり)神社は、非常に古く、神功皇后が三韓征伐の後、西暦200年創建と言われています。

 しばらく海岸沿いに歩くと門司の街につきます。門司港レトロ展望室に上り、関門海峡を一望します。海岸沿いにレトロな建物を見学していると、お腹がすいてきます。門司と言えば焼きカレー、何軒もありましたが①6年連続福岡ブランド認定店、②秘密のケンミンショー福岡県代表、③お客様が選ぶ「門司港で1番おいしい焼きカレー」1位・・・?とありましたのでプリンセスピピにしました。野菜ソムリエ焼きカレー、ふぐのフライと門司港バナナビア(ノンアルコール)を頂きました。そうこうするうちに下関に戻る時間となりましたので、連絡船に乗船しました。かなり揺れますが、5分くらいであっと言うまにつきます。泊まったホテルの真ん前です。

 下関に戻り、唐戸市場に行きました。午前5時から午後3時までのことで、もうすぐ終了時間です。今考えれば、朝食前にここを訪れるべきでした。早朝からお店と食堂が開いていました。最後は、現存する最古の領事館である旧下関英国領事館を訪れます。一階がギャラリー(無料)で2階がLizというカフェです。ダージリンと焼き菓子を頂きました。これで観光終了。山口宇部空港に戻ります。

 山口宇部空港は、蔓防のためレストランは閉店、アルコールも売っていません。仕方が無いので、10分程歩いて、空港の外のスーパーマーケットで飲み物とおつまみを買ってきました。山口のお土産は、松陰神社で買った、国光製菓のママレード、夏みかんの丸漬け、長州地サイダー、ミヨシノ醤油、中・四国限定 ポッカ瀬戸内レモンレモネードとチョンマゲビールと重いものばかりでした。