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ロンドン その3

<七日目>

 ロンドンもいよいよ今日と明日を残すだけになりました。今日は、最初、サウス・ケンジントン駅で地下鉄を降り、V&A(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)に行きます。エキシビッション・ロード側の入り口から入りますが、入り口左にココ・シャネル展のショップがあるので早速入ります。日本では一人1枚と数の制限があったシャネルのトートバッグを、ここでは白黒1枚づつ買いました。今思うと、もっと買えばよかったかな。

 次は、ロンドン一美しいと言われるティー・ルームに行きます。朝時間も早いので、客はまだあまりいません。眺めの良い席に座って、雰囲気をじっくり味わいます。両側にも、部屋がありますので、それらものぞいてみます。それぞれには、設計した人の名前がついています。シャンデリアも美しいですね。

 様々なコレクションが展示されていますので、一つづつ見ていてはキリがありません。それにしても、これだけよく集めたものです。東洋セクションのの日本ギャラリーには、浮世絵や和服が展示されていました。

 次は、道を隔てて隣りにある自然史博物館に、こちらもエキシビッション・ロード側から入ってみます。地球の成り立ちの解説や化石標本が数多くあります。地震の説明コーナーには、神戸のスーパーマーケットがあり、そこで地震の体験をすることができます。それにしても、どちらの博物館も巨大です。それも無料!

 博物館を出て、近くのハロッズに歩いて行ってみます。とりあえずここは、見学するだけにして、隣の化粧用品店のブーツで、ハンドクリームを10個程お土産用に購入しました。

 ホテルはここから歩ける距離にありますので、徒歩で帰ることとします。ケンジントン・ガーデンズとハイド・パークの間のウエスト・キャリエッジ・ドライブの歩道を抜け、30分程パディントンまで歩いて行きました。

 夕方になりましたので、予約したレストランに向かいます。地下鉄ハイ・ストリートの駅でおりますが、時間がまだありますので、ケンジントン・ガーデンズの西端にあるウイリアム皇太子の宮殿を見てみます。ガイドブックによると普段はいらっしゃらない様です。

 時間になりましたので、予約しているフラット・アイロンに入ります。ここは、店名の通りメニューはステーキのみのお店です。サラダとソース、あとワインをお願いしました。食事の最後に紙を渡されますが、そこには帰る際、アイスクリームが提供されるとありますので、駅までそれを頂きながら帰りました。

<八日目>

 いよいよ最終日です。夕方、飛行機が出ますので、それまでの間、ホテルに荷物を預け、観光します。パディントン駅の近くにリトル・ベニスと呼ばれる運河用の波止場があるそうなので、まずそこに行ってみます。確かにベニスっぽい感じがします。ここから、先日行ったカムデン・ロックまで水上バスが入っている様です。この辺りに青いパディントンベアがあるそうなので暫く探してみましたがありません。諦めて、駅に行く途中見つけました。場所が移動していた様です。

 次は、最後まで取っておいた大英博物館です。あいにく雨が降っています。10時開館ですが、その前にもかかわらず、順番待ちの列が敷地を取り囲んでいます。手荷物検査が時間を要しています。

 20分程でようやく内部に入ることができました。最初はオリエント関連の遺物ですが、よくこれだけの物を、略奪?して来たなと思うくらいのボリュームです。例によってロゼッタ・ストーンをじっくり観察しました。細かい字ですね。その後、ローマ以前イタリア(古代イタリア)の展示をざっと見たところで、軽く食事を摂りました。

 大英博物館の中央は、グレート・コートが出来たおかげでとても明るくなっています。中央の円筒は図書館(開放していません)で、上はレストラン、下はぐるりと売店になっています。売店には、多様なロゼッタ・ストーン・グッズが売っていました。大英博物館の見学は、これくらいにして、最後は、もう一度ナショナル・ギャラリーで名画を鑑賞したいと思います。

 大英博物館を出ると、途中、ソーホーの街を通りますが、イギリスらしい建物が多く連なります。トワイニングの近くに居酒屋横丁がありましたが、表の看板や内装は見た目に日本の横丁と、ほんとそっくりです。

 トラファルガー広場の向こうに、ナショナル・ギャラリーが見えます。中で、名画をじっくり目に焼き付け、数年分の鑑賞をします。

 これでロンドン観光を終了し、最後は二階建てバスの先頭に乗ってホテルに戻ります。バディントン駅から、エリザベス・ラインでヒースロー空港に行き、最後は空港のラウンジで食事。スコーンとクロテッドクリーム、ワインのがぶ飲みで今回の旅行は終了しました。

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ロンドン その2

<五日目>

 今日は、アビー・ロードから始めます。大勢の観光客がいるかもと、予想しましたが、親子連れが1組だけ。それでもやはり、あのポーズを試していました。ここから近くにあるホール・ロードバス停からバスに乗って、オックスフォードストリートに向かいたいと思います。

 バスは、オックスフォード通りの東の端、セルフリッジ(デパート)で下車します。そばの、ベルシュカ(ザラのサブブランド)で、早速パーカーを買いました。今の時期は、冬のセールスの最終局面の様です。

 オックスフォード・ストリートをしばらく歩き、右に曲がると、ボンド・ストリートです。道にはヴィトンの旗がはためいています。ワクワクしますね。ここでは、フェニックでロンドンで流行しているマフラーを買いました。

 道の途中には、チャーチルとルーズベルトの像が載っているベンチがあります。観光客は、その間に座って、写真を撮っています。ピカデリーに突き当たり、左に曲がるとバーリントン・アベニューがありますので、入って行きます。

 その通りの左側には、背広の語源であるサヴィル・ローがありますので、歩いてみます。高そうな仕立屋さんですね。

 このあたりは高級住宅街メンフィスですが、ブルトンストリートは、故エリザベス女王の誕生の地でもあります。

 昼時になりましたので、ピカデリーの面したヘンリーズ・カフェ・バーで昼食をとります。下のカウンターはパブの様です。食事後、100m程歩いて、日本大使館の前まで行ってみます。平日は国旗が掲揚されていますが、今日は休日のせいか、残念ながらありません。

 ソーホーの方に歩いて行くと、王立芸術院があります。中に入っていくと、特別展(有料)で印象派のデッサンを展示しています。無料のエリアにはビュッフェがありましたので、次回来たときは、ここで食事をしようと思います。

 少し歩くと、エロスの像があり、ここからシャフツベリー・アヴェニューになります。この通りは劇場だらけですね。

 通りの右側には、中華街があります。通りには、旧正月の提灯が飾られています。日本のお団子の店や、長蛇の列の蘭州牛肉ラーメン(日本でも流行)の店があります。

 また、オックスフォード通りの戻ります。夕方近くになったせいか、さっきとは異なり、人通りが多いです。今度はジョン・ルイス(百貨店)で、ブーツを買いました(帰国後ニュースで、経営不振によりジョン・ルイス大リストラ、の記事が流れていました。残念)。今日は、これでホテルに帰ります。幸運にも、バスの先頭に座ることができました。

<六日目>

 地球の歩き方の最新ロンドンニュースに、「カムデン・タウン再開発完了」という記事がありましたので、バスに乗って、行ってみることとします。カムデン・タウンには、運河のロック(閘門は、水位の異なる河川や運河の間で船を上下させるための装置)があるようです。若者向けのアクセサリーや古着の店が数多くありますが、そういう趣味も無いのでざっと見るだけにしました。

 日曜日で、天候も良くなさそうなので、地下鉄に乗り換え、王立空軍博物館に行ってみることにします。入り口で、さっそくスピットファイアーがお出迎えです。入場は第一格納庫から入ります。昼時で、お腹もすいたので、売店でパンとコーヒー、それにお土産も買いました。食後第三~六格納庫を回ります。

 ここの博物館は、規模が大きく、これまで見た中で最多の展示物が有ります。パリの同様の博物館の倍の感じです。現代のジェット機から、第一次、第二次世界大戦のプロペラ機までイギリスの飛行機は総てあるようです。なんと五式戦闘機や百式司令部偵察機もあります。二時間ほど見学して、今日は早めにホテルに帰ります。

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ブリストル、オックスフォード

<三日目>

 今日と明日は、郊外へ行くこととします。今日はエイボン川を内陸に10km遡った港湾都市ブリストルに行きます。そこはバンクシーの故郷であり、作品を探してみます。今日の朝はとても冷えた様で、ホテルそばの運河は凍結しています。パディントン駅から日立製の特急に乗って、東に向かい、1時間30分で到着しました。こちらも快晴です。

 ブリストル駅から、川沿いの街を目指します。15分ほど歩き、聖メアリー・レッドクリフ教会を過ぎると、もう川に到着です。港湾都市という事もあり、ロンドンとは街の雰囲気が異なります。

 川沿いは、第二次世界大戦で激しい空襲にあったため、古い建物は残っていません。今は、カラフルで現代的な建物が連なっています。川沿いに港を進むと、とある建物の一角に、バンクシーの絵があります。意外なことに観客はほとんどいません。

 次は、ブリストルのランドマークになっているクリフトン吊り橋に向かいますが、その前に昼食です。川沿いにあるパンプハウスで、イングリッシュ・ブレックファーストとハンバーガーを頂きました。ボリューム満点で、元気が出ます。

 橋は峡谷に架かっていますので、山に向かって約100m坂道をひたすら登って行きます。尾根筋には素敵な街が有り、ブリストルの山手のような感があります。クリフトン大聖堂を見て左に曲がると、いよいよクリフトン吊り橋です。現存する吊り橋では世界最古とのこと。下を見ると怖くなります。自殺者が多いので、柱には、「talk to us」と書かれた看板があります。北側には展望台がありますが、更に登るのは断念!

 次は、坂を下って、ガボット塔に向かいます。ここも池が凍っています。無人の塔を登って行くと、先ほど歩いていた川沿いの港が良く見えます。観覧車も見えますが、この後行ってみます。

 塔から下ると、ダウンタウンとなります。先に進むと、中世の面影が残り、よくロケに使われるというブリストル大聖堂に突き当たります。この辺りに、バンクシーの作品が2つありますので、見学していきます。

 港に隣接して、ミレニアム・スクエアというショッピングセンターがあり、先ほど上から見た観覧車もあります。センターをのぞいてみましたが、全て飲食店でした。駅の方に向かうためペロズ橋を渡りますが、パリのポンデザールの様に鍵が大量にぶら下がっています。

 クーンスクエアーの前を通ってブリストル駅に向かいます。立派な駅舎はかつてのブリストルの繁栄を象徴している様です。今は、ロンドンと異なり、景気が悪いためか、街中、至る所に入居者募集の張り紙があります。

<四日目>

 今日は、大学の街、オックスフォードに行きます。その前にパディントン駅でパディントンベアーを探してみます。運が良い事に、今日も快晴です。

 オックスフォードの街は、駅から歩いて15分程です。High Streetの当たりから、オックスフォードの各カレッジが続いていきます。

 High Streetにある 聖メアリー教会のギャラリーに上って、街を見渡すこととします。他に高い建物が無いので、眺望は抜群です。

 校内を歩きます。ハート・フォルドカレッジの建物と建物をつなぐ廊下は、ため息の橋と言われるそうですが、確かにベネチアの「ため息の橋」と似ていますね。14時からは今日のメインのクライストチャーチに行く必要がありますので、昼食は手軽にPret A Manger(イギリス中にあるチェーン店)でサンドイッチにします。

 まだ時間がありますので、ショッピングモールと地元のマーケットを覗いてみます。昇龍という日本食の店では、チキンカツ・カレーを出していましたが、イギリスで流行っているのでしょうか?

 14時近くなりましたので、クライストチャーチのビジターセンターに向かいます。受付で、オーディオ・ガイドを渡されます。日本語も選択出来ます。

 入場すると、寄宿舎の前を通ります。中で学習しているので、静かにしてくださいとオーディオ・ガイドが注意します。しばらく歩くと、『ハリーポッターと賢者の石』で、ホグワーツでマグコナガル先生がハリーたちを連れてグレート・ホールに入る前の廊下のロケ地があります。その入り口から中に入ると、まさにハリーポッターで観た食堂そのものが目の前にあります。実際にこの食堂でオックスフォード大学の学生が食事をするので、午後の見学は14時からとなっています。食堂のステンドグラスをよく見ると、そのうちの一つにアリスがデザインされています。

 グレート・ホールを抜けると、トム・クワッドという中庭に出ます。トム・タワーの反対側にクライストチャーチ大聖堂があります。ここも、カレッジの中の聖堂とは思えない程に大きく荘厳です。その先には、ペック・ウォーター・クワッドという図書館がありますが、学生のため、AM1時まで空いているそうです。

 クライストチャーチを出て、マートン・フィールドの道を歩きます。フィールドでは、子供たちがラグビーの練習をしています。みんな賢そうに見えますね。しばらくするとHigh Streetに出ます。

 High Streetを駅の方向に向かって歩きます。途中、パブやオックスフォード・キャッスル&プリズンを覗きながら行きます。

 今日の夕食は、フィッシュ&チップスにします。パディントン近くの店で、タラとカレイのフィッシュ&チップスをテイクアウトし、マーク&スペンサーでお酒を買ってホテルに戻ります。

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ロンドン その1

<一日目>

 正月も明け、今回、初めてイギリス、ロンドンに向かいます。ホテルは、パディントン駅近くのワイルドアパートホテルズで、三食外食も飽きるので、ミニキッチン付きにして、色々な食材を試すことにしました。ホテルの近くには観光名所の運河があります。

 最初に、イングランド銀行で旧紙幣の両替をするため、地下鉄でシティ中心に向かいます。銀行の正面にいる警備員に両替する旨伝え、中に入ります。パスポート等見せる必要は無く、行員に旧紙幣を渡すと、新紙幣を返してくれます。両替は思いのほか、あっけなく終了しました。

 次は、徒歩で路地を抜け、チャールズ国王と故ダイアナ妃が結婚式を行ったセント・ポール大聖堂を目指します。この辺りは観光客よりもサラリーマンが多く、雰囲気は東京に似ていると感じました。観光客が少ないので、大聖堂の入口での待ちはありません。

 内部は、荘厳にして華麗。ステンドグラスも圧巻です。結婚式の際には、通路の右側にカミラ婦人がいましたね。通路からは地下の納骨堂が見えます。地下には、礼拝堂やネルソン提督の棺も有ります。

 次は大聖堂のドームに登ります。最初は、大聖堂の内部を囲むウィスパリングギャラリーに着きます。残念ながらそこからは撮影禁止。更に登るとストーンギャラリーになり、ロンドン市街を一望できます。更に上にはゴールデンギャラリーが有りますが、先がかなりきつそうなので途中で断念。大聖堂の外から見ると、ゴールデンギャラリーに人が見えます。

 テムズ川沿いに散策します。パリのセーヌ川と違い、あまり景観は良くありません。先に見えるタワー・ブリッジを目指します。途中、かつて処刑場であったロンドン塔が有りましたが、中には入らず、ショップで買い物をしました。

 タワーブリッジに着きました。入場して最初に、橋の歴史の説明を受け、その後エレベーターで上に行きます。上はガラス張りになっており、ロンドン市庁舎や遠くにカナリーワーフ(新金融街)が見えます。床の一部はスケルトンになっており、この上を歩くのはかなり緊張します。下に降りて、対岸に行くと、かつて跳ね橋を動かしていたエンジンルームが展示されています。

 次はバスで移動してみます。初めての二階建バスで緊張しましたが、客が少なく、ガラガラでした。時間はかかりますが、街並みが良くわかるので、今後移動のメインはバスにします。二階からですので眺めはいいです。

 今日の最後は、テムズ川沿いにあるテート・モダンに行きます。当日、草間彌生の特別展が有りました。2月には小野ヨーコの特別展も有るようです。無料の展示をさっと見学した後、テムズ川に架かるミレニアム・ブリッジを渡って帰宅します。

<二日目>

 今日はバッキンガム宮殿へ行き、衛兵の交替式を見たいと思います。バスでグリーンパークまで行き、そこから宮殿まで歩きます。開始の1時間前に着きましたが既に見学者が並んでいます(オフシーズンなので少ないですが)。正門の正面、クイーンビクトリア記念碑の前に並ぶこととしました。

 待つ間、警官が「スリに気をつけよ」と何度も注意します。11時開始です。着任する衛兵が左の門から入ります。交替式の終了後、任務を終えた衛兵が音楽を演奏しながら正面から退出していきます。凡そ30分ほどで終了します。

 当日は、非常に寒く、じっとしていたので体はとても凍えています。取り敢えずセント・ジェームズ・パークを抜け、ビッグベン方向に歩き、暖かそうな所を探します。途中に、ロイド・ジョウジやチャーチルの像が有りました。

 残念ながら休めそうな場所が見つからないので、歩いて近くのナショナル・ギャラリーに行くこととしました。テムズ川沿いに、ロンドン・アイやスコットランド・ヤードがあります。トラファルガー広場の向こうに目的地のナショナル・ギャラリーがあります。入館して最初に、ビュッフェで軽い昼食をとり、展示室に入ります。ダビンチやフェルメール、印象派など日本に1枚でもくれば大行列の絵が、何気なくポンと展示されています。信じられないです。感激しながら宿に戻ります。

 夕方は、ソーホーで観劇です。アデルフィシアターのミュージカル「バック・トゥー・ザ・フューチャー」を見ることとします。人気のある作品のようでロングランです。当日もほぼ満員でした。劇を見ながらビールのみならず、ボトルのワインを酌み交わす人もいます。皆んな楽しんでますね。よく聞き取れないところもありますが、あらすじは知っていますので、楽しめました。10時くらいに終了しましたが、辺りはまだ大勢の人が居ます。

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四国遍路(仁淀、足摺、四万十)

(一日目)

 今回は、前から気になっていた高知の清流を見たいと思います。まず仁淀川から。河口から遡り、安居渓谷を目指しますが、最初にある沈下橋は、名越屋沈下橋です。確かに、欄干は無いですね。地元の方の車は、何事も無く渡っていきますが、我々は怖いですね。

 安居渓谷に行く途中、みかえりの滝を見学します。滝の下は透明で深そうです。目的地である安居渓谷へは、1車線の山道が6.5km、20分程続き、下は断崖で、すれ違いはドキドキです。

 安居渓谷にあるバンガロー「宝来荘」の先に車を止め、渓谷を上ります。大きな岩が、ゴロゴロあり、渓谷が濁流となったときの水圧の大きさを感じます。今は、渇水期で、流れは穏やかです。水は、想像したとおり、ブルー!です。砂防ダム周辺まで行きますが、夏場の水量が多いときは、ダムのコンクリートの上から流れ落ちる水のカーテンが見られるようです。実物を見たいですね。

 次はもう一つの渓谷、中津渓谷に向かいます。ここは、安居渓谷と異なり、道は、スムーズです。昼食は、渓流の入口にある中津渓谷ゆの森の「レストランポンテ」で取ることにします。ゆの森弁当には鰹のたたき、田舎定食にはあまごの素揚げが付いています。テラスからは、渓流が見えます。

 昼食後、早速、中津渓谷に向かいます。ここも、仁淀ブルーです。最終地点の雨竜の滝を目指します。通路は整備されていますが、橋には欄干がありませんし、見下ろすとかなりの高さがあります。道の落差もかなりあります。道の先にあった、雨竜の滝は、圧巻でしたが、夏場の水量が多い頃を見たいものです。

 滝から戻る途中、展望台に寄ってみます。長く急な階段を上ってはみましたが、木の枝が邪魔し、残炎ながら残念ながら、それほどの眺めではありませんでした。

 時間がまだありますので、四国山地を縦断し、日本三大カルストの一つ、四国カルスト東端の天狗高原に向かいます。地図では国道からわずかの感覚でしたが、意外と遠く、国道から曲がりくねった道を30分程上ります。16時頃で霧も発生し初め、着いても景色はどうかな?と思っていましたが、運良く間に合い、眼下に、標高1,000m級の四国山地の尾根を見ることが出来ました。ここから、高知市に戻ることとします。

 夕食は、郷土料理の老舗の「司 高知本店」にします。少しずつ色々味わえそうなので、「よさこいセット」を頂きました。お酒は、司牡丹酒造の「仁淀ブルー」、酔鯨酒造の「司」としました。お店は260席も有り大きいのですが、意外と混んでいました。メヒカリは高知でも特産とは知りませんでした。鰹のたたきは、さすが専門店の味です。

 食事後、アーケードを高知城の方に進み、ひろめ市場を覗いてみました。鮮魚店や物産展が集合し、大変賑やかな屋台村です。この場所は元気があります。一通り見て、帰ることとしました。今日はこれで終了。

(二日目)

 高知の宿「西鉄イン高知はりまや橋」は、名前の通り、はりまや橋の脇にあります。部屋は海側ですが、窓からは山しか見えません。

 今日のスタートは、高知城です。大手門の前には、初代藩主山内一豊の像が有り、門をくぐると、板垣退助と一豊の妻の像が出迎えます。石段を上り詰めたところが杉ノ段ですが、ここから見た本丸が一番美しいと思います。三ノ丸、二ノ丸と進み、詰門を抜けると、本丸と天守閣に出ます。高知城は、建築群が現存、保存されていますので、狭間などの防御設備や石樋、石垣を間近に観察できます。

 高知市では第三十番善楽寺にお参りします。梅見地蔵は、首から上の病や悩みにご利益があるといわれている地蔵様です。参拝後、四万十に向かいます。

 四万十では、最初に、第三十七番岩本寺にお参りします。寺には立派な宿坊がありますが、この寺と前後の札所からの距離がとくに長いことから、昔から多くの歩き遍路がこのお寺に泊まってきたとのことです。親しみやすい寺にして町おこしにもつなげようと、「スター・ウォーズ」の公式グッズなどを手掛けるSHETA(シータ)さん率いるグループに依頼し、ポップアートを多く展示しています。

 昼食は、道の駅ビオスおおがたのひなたや食堂で、宗田節のチャーシューメンを頂きました。鰹節の出汁と柔らかいチャーシューの組み合わせはとてもおいしいです。直販店で、みかん、ミニトマト、アオサを買いました。安いですね。

 足摺岬の手前に、知る人ぞ知る、唐人駄場遺跡というパワースポットがあります。この辺りから、縄文時代早期(紀元前5000年頃)から弥生時代にかけての石器や土器片が数多く出土し、一帯にはストーンサークルと思われる石の配列や、高さ6~7メートルもある巨石が林立している唐人岩があり、太古の巨大文明の名残ではないかと言われているそうです。山の中で、観光客は誰もおらず、不気味ではあります。

 今日のメイン、足摺岬に到着しました。太平洋を望む、ジョン万次郎の大きな像がお出迎えです。岬突端周辺には弘法大師にまつわる「七不思議」の遺物が点在しています。岬からは、どこまでも続く青い太平洋がどこまでも見えます。

 足摺岬の後は、近くにある第三十八番金剛福寺に参拝します。ここと今日の昼前に参拝した第三十七番岩本寺との距離は80㎞程で、四国八十八ヶ所の中で距離は最長とのことです。ここは四国最南端のためか、境内には亜熱帯植物が繁って、南国の感じです。

 途中、アコウで有名な松尾天満宮に寄ります。アコウは、他の木に着生して成長することが多く、最後には着生した木を覆いつくして枯らす「締め殺しの木」と言われています。

 今日の最後は、「道の駅 めじかの里土佐清水」です。めじかとは、ソウダガツオのことで、宗田節(そうだぶし)は、土佐清水市で獲れる(めじか)を原料としたかつお節です。ここで名物の、宗田節を使ったソフトクリームを頂きました。ソフトクリームに大量の宗田節が振りかけられています。

 今日の宿は、「なごみ宿 安住庵」です。四万十川沿いの小高い丘の上に有りますので、部屋の窓から四万十川が見えます。部屋は、2室をくっつけてスイートにリノベした部屋でした。とても贅沢ですね。

 食事は、和牛ーステーキ+会席コースです。お酒は、四万十の藤娘です。お刺身は、初鰹、カンパチ、甘エビに加え、鰹のたたきも出ました。ステーキは200g程も有り、加えて天然あゆの塩焼きと、大満足です。帰りは、屋上で四万十の夜景を観賞しました。

(三日目)

 食事の後、ホテルの屋上に上り、四万十市の風景を堪能します。ところで、屋上に上れる宿はあまりないですよね。高台にありますので、360度よく見えます。

 四万十市は、町村合併で誕生していますので、看板や店名に旧の中村市の名がが残っています。1946年の南海地震で市街地が被災したためか、古い町並はほとんど残っておらず、観光スポットも意外と少ないと感じました。

 今日のメイン、四万十川を遡ることとします。四万十と言えば沈下橋が有名ですので、いくつか訪れたいと思います。初めは、最下流にある、佐田沈下橋です。地元の車は、平気で通行しますが、普通の人には怖いですね。

 次は勝間沈下橋です。橋脚が3本ある珍しい沈下橋。川幅が広く、流れも穏やかで、右岸側は河原です。釣りバカ日誌14のロケ地で、釣りファンに有名なスポットらしいです。

 最後は、岩間沈下橋です。四万十川の沈下橋の中では最も絵になるとのことで、ポスターやパンフレットの撮影によく使用されるらしいです。駐車場の脇に、「四万十川」の歌碑があります。川に沿って国道441号線を行きますが、この辺りから断続的に一車線の狭隘道路となります。すれ違いは、ヒヤヒヤです。「酷道」と言われているようです。

 ようやく宇和島に到着しました。昼食はやはり、鯛めしです。老舗のほづみ亭で。お酒は、西予市元見屋酒店の「こいごころ」をお願いしました。頂き方は、テーブルの説明書通り。ご飯もこんなに食べきれるかと思いましたが、鯛と玉子にタレがからみ、美味しく、あっという間に完食でした。

 昼食後、宇和島城に向かいます。観光センターと駐車場は三ノ丸跡にあります。登城口から城内に入ります。いきなりの石段です。長く急な石段を登り切ったところに楽なルートと通常のルートの分かれ道に出ます。迷わず通常ルートを選択。長く急な石段の後、深さ11mと言われる井戸丸(郭)があります。

 長く急な石段を登り切った先に、本丸、天守閣が現れます。この宇和島城は均整がとれ美しいことから「鶴島城」と言われているようですが、太平の世の築城のため、狭間や石落とし等の防御設備はほとんど有りません。高知城とはかなり趣が違いますね。天守閣からは、宇和島の街と湾がよく見えます。

 宇和島は、伊達政宗の長男、秀宗が初代藩主です。宇和島城の近くに、伊達十万石を記念した伊達博物館がありますので、行ってみます。展示は、伊達家のコレクションの武具や婚礼道具等でした。展示室の脇に兜と装束のレプリカが有り、ここで身につけ記念写真を撮るようです。(私も兜をかぶり装束を羽織って撮ってみました)

 博物館に隣接して、天赦公園があります。市の計画では、ここに、新博物館を建設し、今日、見学した博物館は、解体され、公園になるようです。途中、じゃこ天屋さんの前に、じゃこ天の自販機がありました。さすが名物です。最後に、宇和島のアーケード街「きさいやロード」に寄ってみます。「きさいや」は方言で「来てください」を意味するようですが、あまり人はいないようです。今回の旅行はこれで終わり、松山空港に向かいます。

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上毛三社巡り(妙義、赤城、榛名)

<一日目>

 秋も深まってきましたので、今回は、以前から計画していた上毛三社を巡ることとします。高崎駅から一路、妙義山に向かいます。妙義山は、白雲山、金洞山、金鶏山の三峰からなっています。白雲山の麓の「道の駅みょうぎ」で車を降り、妙義神社を目指します。参道は県道に面した一の鳥居から、ほぼ一直線に延びています。鳥居をくぐり急坂を上ると総門があります。

 総門をくぐり、石段を上がると、銅鳥居があります。これをくぐった右手奥には旧御本社の横にあった波己曽社(はこそしゃ)が、移設され鎮座しています。道を進んで石造の太鼓橋を渡ると、一直線に延びる百六十五段の石段があります。石段は長く急ですので、右側に緩めの道があります。ここはまっすぐ登ります。石段は、でこぼこしており非常に登り辛いです。

 登り切った先に随神門があり、仁王がいます。それをくぐると正面に最後の段があり、これを上ると権現造りの本社入り口である唐門があります。いよいよ拝殿でお参りです。歴史のある神社らしく、豪華な装飾が施されています。

 本社拝殿の反対側の塀には、天狗堂が鎮座しています。案内は無いので、ここは見逃す可能性があります。裏の、パワースポットとか。

 参拝を終え、下ります。帰りは、緩やかな(結構厳しいのですが)階段で戻ります。ここは、登山道の入口でもありますが、やはり熊が出るそうです。妙義神社には所々に風鈴がありますが、謂われは分かりません。社務所の横に宝物館があるのですが、残念ながら今日は閉館でした。

 道の駅みょうぎに戻ります。道の駅では、キノコや野菜を販売していましたが、メダカもあります。まいたけおにぎりを買って、ここは終了。金洞山方面に進みます。  

 金洞山の麓にある、中之岳駐車場で、車を降り、中之嶽(なかのたけ)大国神社に向かいます。ここには日本一大きなだいこく様がいます。高さは20mとのこと。小槌では無く、剣を持っています。まずは、前宮に参拝します。

次は、山の中腹にある社殿です。そのためには、急な145段の石段を登り必要があります。「石段が急なので無理をしないでください」とありますが、一気に(とはなりません)階段を登ります。中之嶽神社は、ここからはよく見えませんが鎮座する鎮座する轟岩が御神体とのことで、拝殿・幣殿のみで本殿を持たない、珍しい様式です。岩のくぼみを利用して、建立されています。

 妙義山を下りる途中、縁起だるま発祥の寺として有名な、少林山達磨寺に参拝します。ここは、前橋城の裏鬼門を護る寺であったそうです。本堂には、役目を終えただるまが、たくさん奉納されています。

 今日の最後、赤城神社を目指します。途中、昼食は、とあるうどん屋に寄る予定でしたが、残念ながらお休み。やむなく高崎の一風堂で特製赤丸新味を頂きました。赤城山大鳥居をくぐり、30分程走ると、赤城神社に到着です。ここは、大沼に面して、権現造りの本社と社務所のみのシンプルな境内です。参拝を終え、宿に向かいます。

 途中、大沼の湖畔に降りてみましたが、晩秋で時間も遅いということも有り、人影は、ほとんどありませんでした。

 今日の宿泊先は、赤城温泉ホテルです。赤城山の中腹にぽつんとありますので、大沼、小沼からは長いくねくね道です。部屋はリノベしたばかりで非常にきれいです。夕食は、上州牛すき焼き鍋のコース、前橋産ぶどうの赤ワインを頂きました。ここはアルコールの値付けがとっても良心的です。これにて本日終了。

<二日目>

 朝食後、榛名神社に向かいます。途中、榛名山ロープウェイのに立ち寄ります。出発する駅は晴れていますが、上にはガスが見えます。到着地点の山頂では、案の定、ガスで、榛名湖の端がようやく見える位です。頂上には、パワースポットの、榛名山富士山神社がありますので参拝します。社殿は、頑丈なコンクリート製です。ロープウェイで下ると、途中から視界が開けてきました。湖畔は、全く晴れています。

 榛名神社は榛名山の中腹にありますので、道を下ります。大鳥居の近くの駐車場に車を置き、坂の参道を上っていきます。鳥居の先には随神門がありますが、もともとは仁王門だったようで、神仏分離により仁王像が取り除かれ、随神像が置かれています。境内は深い森と沢山の奇岩・巨岩に囲まれており、神聖なパワーを感じます。

 しばらく歩くと、三重の塔があり、これも神仏習合の名残です。参道の左側は岩が切り立っていますので、危険な場所は落石防止のトンネルが参道を覆っています。神橋の先の岩は落ちないのでしょうか。御水屋の先には、武田信玄が戦勝祈願のため矢を射立てたという言い伝えがある矢立杉があります。その前の階段を登り、神門に向かいます。 

 神門をくぐると、社務所エリアになります。そこには、本殿工事中の看板があり、初めて本殿に行けないことを知りました。階段を登り、双龍門をくぐると、本殿エリアとなります。確かに工事中で、完成予想図がシートに描かれています。替わりの国祖社で参拝し、これで上毛三社巡りは完了です。神門をでると、紅葉の中に瓶子(みすず)の滝がみえます。とても秋を感じます。帰りに、参道のお店で、焼きまんじゅうを買いました。

 最後は、前橋をぶらりします。途中、昼食は、道沿いの「吾作」で、肉うどんとキノコうどんを頂きました。かなり腰のあるうどんでした。

 前橋は、まず群馬県庁からスタートします。途中に、前橋城の石垣の跡(車橋門跡)がありますが、お城の痕跡はほとんど残っていないようです。県庁として日本一の高さを誇るだけあって、壮観です。中に入り、エレベーターで32階の展望フロアーに向かいます。フロアーからは前橋を360度見渡せます。そこにあるYAMATOYA COFFEE 32で一休みします。

 県庁の下では、「ぐんま推しナンバープレート」(ぐんまちゃんの絵柄が入ったプレート)のイベントをしています。敷地の端に前橋城跡の碑をみつけました。お城の本丸に県庁があるんですね。隣接している楽歩堂公園に、元の県令、楫取素彦の像がありますが、碑文に寄れば、松下村塾の後継者であったり、富岡製糸場の存続に尽力したり様々活躍されたとあります。公園の北端には、前橋東照宮が有り、お参りしました。

 公園から道を隔てて臨江閣があります。これは、先ほどの像にあった楫取素彦の提言で、地元の人々の寄付で1884年に建設された迎賓館です。明治天皇、大正天皇も滞在されたとのことです。ここで、「ミステリと言う勿れ」の撮影がされたようで、ポスターが貼られています。

 臨江閣の本館の前にも庭園がありますが、臨江閣のとなりに、2008年に、臨江閣と一体化して新たに作庭されたの日本庭園があります。入口は、臨江閣の反対側にあります。回遊式庭園なのですが、上部からの水量はとても多く、川のようです。出口は、臨江閣に通じています。

 時間がまだありますので、街を散策することとします。「水と緑と詩の町」として前橋市のシンボルである広瀬川沿いの遊歩道を歩きます。川の流量は多い。途中、弁天通商店街に入ります。金物屋さんの前は、「今夜ロマンス劇場で」のロケ地です。全国どこでもそうですが、ここ前橋も完全にシャッター街です。140年続いた「藤屋」は閉店し、260年続いている陶器屋も終わりそうです。寂しい話です。

 高崎は、小麦の産地ということもあり、最近は「パスタのまち」として知られています。従って、最後は、パスタで締めくくりとします。駅ビルにある「はらっぱ」で生麺のベッロヴィスタ(魚介のパスタ)を頂きました。麺がもっちりして、ボーノ。

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散歩

草加~西新井大師

 気候も良くなってきましたので、久しぶりに散歩します。今日は、日光街道を歩いてみます。10時30分、東武スカイツリーライン獨協大学前駅を出発。初めは、綾瀬川のそばにある漸草庵百大の過客です。奥の細道に、「(深川を出発した)其(その)日、漸(ようよう)早加と云(いう)宿にたどり着(つき)にけり」とあり、そこからここの名前が取られています。ここで、早速お茶で一服。

 漸草庵の隣にある草加市伝統産業展示室を覗いてみます。草加は「せんべい、皮革、ゆかたのまち」ということで、それらが展示されています。草加せんべいと、丸菱の亜麻仁油とエゴマ油を買いました。

 旧日光街道に沿って進みます。木目調の和風太鼓橋(矢立橋)の先は、札場河岸(かし)公園です。この辺りの遊歩道は、「日本の道100選」にも選ばれています。公園は、かつての「河岸」、昔の舟運で使われた河岸場が復元され、望楼や常夜灯も再現されています。

 公園の先には、明治から昭和にかけて使われた煉瓦造水門「甚左衛門堰」が文化財として展示されています。

 草加市の旧日光街道沿いは、せんべい屋さんが実に数多くあります。そんなに売れるのかと、余計な心配をしてしまいます。

 近くに東福寺がありますので、参拝します。このお寺は、草加宿の礎を築いた大川図書が1606年に創建したとのことです。山門と鐘楼は草加市の指定文化財に指定されています

 街道沿いに、瀬崎浅間神社がありますので、参拝します。境内には、浅間庭園や、高さ4mの富士塚があり、見た目よりも奥行きの広い神社です。

 昼食時間となりましたので、谷塚駅近くで探します。AMORE営業中とありましたので、行ってみましたが予約のみとのこと。近くの源氏に入りました。週替わりのホッケ定食と、日替わりの鮭とキノコのクリームコロッケ+生ビールを頂きました。

 食事後は、花畑記念庭園に向かいます。石垣や堀に囲まれ、かつてお城があったように感じますが、1982年に足立区が区制50周年を記念して、新たに建築した庭園です。庭園の中には、桜花亭というカフェも併設されています。こんな所に、素晴らしい回遊式庭園があるとは、と感心しました。

 炎天寺に参拝します。小林一茶とここの住職が懇意だったようで「蝉鳴くや六月村の炎天寺」という句があります。「やせ蛙負けるな一茶是にあり」もこの近くで詠まれたそうで、一茶や蛙に因んだ像があります。

 島根鷲(わし)神社に参拝します。この辺りは、かつて海岸線で、日本武尊がここに上陸したとの言い伝えがあります。社殿の左側には、元の鷲神社鳥居(享和二年在銘、足立区登録有形文化財)があります。

 国土安穏(こくどあんのん)寺に参拝します。徳川秀忠、家光父子が鷹狩りの際、ここで休息していたそうです。その後、徳川家祈願所・位牌安置所となり、現寺号を頂くとともに、葵紋の使用も許されたとのことです。寺の近くの旧家「桐田家」のは、樹齢300年の黒松があります。

 いよいよ西新井大師に到着です。16時ですので、出発から5時間半経過しました。参道を抜け、山門を通ります。目の前には、巨大な西新井大師の大本堂が鎮座しています。さっそくお参りをして今日は終了。

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国内旅行

霧多布~野付半島~紋別・北見

<一日目> 

9月に入っても異常な暑さが続きますので、北海道に涼みに行ってみます。まず釧路に降りましたが、意外と涼しくは無く、微妙です。初めは厚岸。厚岸大橋を渡り、愛冠岬に向かいます。愛冠岬の先端には、「愛の鐘ベルアーチ』」があります。想いをかなえる鐘とのこと。ここから遠くには、小島、大黒島が見えます。

 厚岸の東側にあるピリカウタ展望台からは、昆布漁時期の早朝、一斉に漁場へ向かう400余隻の漁船がみえるそうですが、今は見えませんね。

 琵琶瀬展望台に立ち寄ります。ここは琵琶瀬湾と霧多布湿原に挟まれた高台で、両方がよく見えます。

 昼食は霧多布の中心地にある「善」で、霧多布昆布をつなぎにつかっているという「善そば」を頂きます。壁にはモンキーパンチの色紙、ルパン三世Payのポスターが。この浜中町がモンキーパンチの故郷ということを初めて知りました。

 善を出て、街をぶらつくと、他にもりルパン三世に因んだお店があります。浜中町は、これで街おこしをしているようです。

 霧多布岬展望台に向かいます。途中、昆布の故郷というだけあって、至る所で昆布を乾しています。霧多布岬展望台の下は断崖です。遠くには灯台が見えます。

 展望台から、灯台の方に車で向かいます。駐車場からは少し歩きます。灯台への道は、新日本歩く道紀行に選ばれています。確かに両側が断崖、絶景で、今日は風が心地よいです。ところで霧多布岬は、正式には湯沸岬(とうふつみさき)というそうです。この灯台は「恋する灯台」に認定されています。灯台の先にも、道があり最先端まで歩けます。途中の断崖から、ラッコが小さく見えます。

 霧多布岬の反対側に、琵琶瀬湾に突き出たアゼチの岬があります。夏の昆布漁が盛んな時期には、この海峡で、早朝に競い合う昆布船の出漁風景を見ることができるそうです。

 湿原の一本道を通り、霧多布湿原センターに向かいます。この湿原は霧多布の町に隣接しており、確かに人の暮らしや、漁業、農業に密着しています。展望台で休憩した後で、センターのそばに、観察用の木道がありますので散策してみます。時期的に蚊が多い!

 途中、茶内駅の前を通ると、ルパン三世の看板が見えましたので、立ち寄ることとします。浜中町はどこでもルパン三世と仲間たちに会えますね。

 宿泊先の標津に行く途中、毎日飲んでいる「別海牛乳」の生産現場を通って行くこととします。牧場の真ん中に、新酪農村展望台があり、登ってみます。高さは10Mですが、吹きさらしなので、高所恐怖症の私は、足が竦みます。

 今日の宿泊先は、標津の国道沿いにある、標津川温泉ぷるけの館ホテル川畑です。弱アルカリの源泉がホテルの駐車場から出ており、意外とお風呂は良かったです。夕食は近くの「武田」で標津前浜定食を頂きました。材料は、この辺りのものとのこと。品数が多く、満腹です。

<二日目>

 朝食前に、標津の町の散策です。狭い町ですので、30分程で一回りできます。

 今回の旅行のメインは野付半島です。今年3月19日に「氷下待ち網漁 の科学」と目がテンで放映していましたので、実際を見に行くこととしました。冬はさすがに厳しいので、今の時期としました。日本一の砂嘴を20㎞ほど、野付崎灯台に向かって走ります。両側は海です。周囲は湿原です。

 灯台から、ネイチャーセンターに戻ります。ここから、トドワラ(海水に浸食され立ち枯れたトドマツが藁状になったもの)に向け、20分程湿原を歩きます。途中、トラクターに抜かれます。乗った方が良かったか?海岸まで行き、元の道を引き返します。

 一時間ほど歩きましたので、ネイチャーセンターで別海の牛乳を使ったソフトクリームを食べ、一休みします。ここから、国後島は16㎞ほどです。中間の8㎞まで観光船は行くようです。途中、ナラワラ(海水に浸食され立ち枯れたナラが藁状になったもの)エリアも見学しました。

 ここから一挙に、紋別を目指します。昼食はシャリ町「里味」でつぶとエビのかき揚げそばを頂きました。

 昨年、網走監獄を見学しましたが、肝心の網走駅の看板を撮っていなかったので、途中立ち寄ります。

 網走、能取瑚はサンゴ草が最盛期です。サンゴ草は葉のない1年草で、秋になると赤く色を変えてゆき、深紅の絨毯のようになるようです。本土にはなく、オホーツク沿岸で見られるようです。

 網走から、1時間ほどでサロマ湖です。サロマ湖を一望できる幌岩山にあるサロマ湖展望台に向かいます。途中断崖の砂利道を15分程上りますが、道があっているのか不安になります。しばらくすると道が急に開け、サロマ湖展望台に到着します。ここからはサロマ湖が一望でき、パノラマを堪能できます。

 サロマ湖には、もう一つピラオロ展望台がありますので、途中寄ってみます。湖畔からサロマ湖を見渡せる場所です。昔、アイヌの人々がここから魚群の見張りをしていたと伝えられています。

 サロマ湖とオホーツク海を隔てる長大な砂州の人工的に開いた湖口に龍宮台展望台があります。北の方向にはは果てしなく広がる海、南はサロマ湖が一望できます。

 紋別の市街に入る前に、コムケ湖の国際キャンプ場に立ち寄ってみます。夕暮れの湖畔は鏡のように反射し、幻想的です。ところが、途中の道は、草木が散ったり木が折れたりで、竜巻があったような風景です。

 夕食は、紋別の飲食店街であるはまなす通りを散策し、通りの西の端にある「廬」で頂くこととしました。私たちの後からお店に入ってきた客は、その日強風で、帯広まで帰れなかったとのこと。北海道の西側の地域は、かなり風雨が強かったようです。JRも乱れていました。

<三日目>

 朝食前に、ホテル周辺を散歩します。中心地は狭いので30分程です。ここから紋別港がよく見えますが、流氷期は、この窓から、接岸した流氷が見えるようです。

 ホテルの窓からほたて工場が眼下に見えますので、行ってみました。貝柱をむかれたホタテが、ベルトコンベアでドンドン流れてきます。

 紋別市は流氷研究国際都市を宣言しています。その中心が、オホーツク流氷科学センターです。センターは、9時からですので、それまでその前のカリヨン広場をぶらり。はまなすが咲いています。時間になりましたので、入場します。防寒着を着て、流氷水族館、-20度の体験です。大げさでは無く、防寒着を着ても超寒いです。流氷水族館は、氷の中に様々な魚がいて、滅多に見ない面白い展示です。

 次は、海岸の向こう側にある氷海展望塔オホーツクタワーに向かいます。タワーへは、長い第三防波堤を歩いて行きます。オホーツクタワーの下7.5mは、魚の展示と海中の観察ができます。チョウザメの餌付けができますが、以外と凶暴で、油断すると指が嚙まれそうです。3階は展望カフェで、流氷期は一面流氷になるようです。

 紋別市ではアラスカの油田開発用に試験的に作られた砕氷船を「ガリンコ号」と名付け、流氷時観光船として利用しています。今は、オホーツク海洋交流館の岸壁に接岸したままです。

 北見の手前、道の駅「おんねゆ温泉」で昼食を、と考えていましたが、ここにはレストランがありません。敷地に併設されている「からくり王国」で、しろタマネギを買いました。この品種は、少量しか生産していないようで、地元以外では手に入らないとのことです。

 昼食は、道の駅で頂くことが出来なかったので、北見市に向かいます。14時も過ぎていますので、結局北見のイオンで取ることになりました。

 昼食後、北見ハッカ記念館に向かいます。記念館は各種の展示、実際の蒸留実演は奥の薄荷蒸留館で行っています。半日蒸留して、とれる薄荷油はごくわずかです。運良く、蒸留桶の内部を見ることが出来ました。薄荷のいい香りがします。ここで取れた「取卸油」を買いました。

 ハッカ記念館の近くにあるピアソン記念館を訪れます。ピアソンは1888年に来日し、1914年からここで宣教活動をし、1928年にアメリカに帰国しました。その間、開拓者と交流し、様々な社会を活動したとのことです。この建物は、北海道遺産に選定されています。

 夕食までは時間がありますので、北網圏北見文化センターを見学します。北見の歴史や開拓の様子などを知ることが出来ます。

 「焼肉といえば北見でしょ焼き」のキャッチーフレーズに誘われ、空港に近い「やきにくや」に行ってみました。大正解、おいしくて、リーズナブルな価格。迫田和牛のハラミは最高。行って良かった!

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国内旅行

十勝~富良野~増毛

<一日目>

 全国的に高温状態が続きます。涼しさを求め、今回は北海道へ。最初は、何かと話題の夕張に向かいます。夕張といえばメロンですが、まずは高倉健主演の「幸福の黄色いハンカチ」思い出ひろばに行ってみます。駐車場には大きな看板が。ひろばには映画の炭鉱住宅が再現されています。中には来場者のメッセージが貼られているコーナがありますので、私もメッセージを書いて、貼ってみました。懐かしい気がしますので、また映画を見たくなりますね。

 「夕張は石炭の発見から始まった」と市のパンフレットにありますので、次は石炭博物館を見学します。博物館には炭鉱や街の歴史、採掘現場の移り変わりがわかりやすく展示されています。特にユニークなのは、所々にあるパンチの効いたテロップです。「全国最高の市民負担、全国最低の行政サービス」とか。外の展示は、残念ながら火災により復旧工事中でした。

 夕張の最後は、シューバロダムです。渇水期は、ダムの湖底に沈んだ町並みが見られるとのことですが、今日は、満水に近いので、見ることは出来ません。ダムの近くにある夕張川ダム総合管理事務所には、ダムに関連する展示があります。

 お昼時なので、夕張市のガイドブックに載っている「くるみ食堂」に立ち寄ります。ご夫婦が、2021年にクラウドファンディングで、立ち上げたそうです。国道からは少し離れた場所にあり、周辺の人がお客さんと思います。豚丼と地元野菜のペペロンチーノを頂きました。おいしかったです。

 昼食後は、占冠の赤岩青巌峡に行こうと思います。途中、道の駅 「自然体感しむかっぷ」に立ち寄ります。地元で作った鹿と熊の缶詰を売っていました。道路状況を聞くと、大雨のため交通止め、但し赤岩青巌峡までは行けるとののことなので、行ってみることに。赤岩トンネルに入ったところ、天井から滝のような水、前が見えません。崩落するかも!という恐怖から、慌ててUターンし、戻りました。交通止めにしないのかしら?

 占冠から、清水町にある、十勝平野を見渡せる清水丸山展望台に向かいます。途中、千年の森に立ち寄ります。ここの広さは400haもあるそうなので、見学する時間はありません。入場口まで行き、引き返しました。

 目的地の、清水丸山展望台に向かいます。途中の道にゲートがあり、行き止まりかなと思いましたが、牛の逃走防止用とのこと。開けて、閉めます。全部で3カ所あります。展望台は名前の通り丸い山の上にありますので360度見渡せます。ここは穴場と言われていますが、確かに誰もいませんでした。

 最後は、十勝牧場の白樺並木の見学です。途中、至る所に小麦畑が広がっています。もうすぐ収穫と思い並木は並木は、家畜改良センターの隣にあります。但し砂利道なので、車が通るとしばらく砂埃が舞っています。写真撮影はしばらくたって、空気が透明になってからです。見学は、これで終了し、ホテルに向かいます。

 夕食場所を探しに、ホテルを出たところで、輓馬が曳く「馬車BAR」に遭遇。しばらく歩いて、はげ天に入りました。銀座ハゲ天とは関係ないようです。十勝の料理ということで、豚丼、地場野菜の天ぷらとサラダなどを頂きました。帰りに、帯広駅を見学し、今日は終了。

<二日目>

 今日も最初は、健さんからです。南富良野町にある「鉄道員ぽっぽや」の映画セットがある幾寅(いくとら)駅に行きます。駅舎はロケのセットがそのまま残っています。残念ながら、この幾寅駅も、根室線の一部廃線に伴い、本当に廃止となったようです。駅前には、だるま食堂やひらた理容店など映画のセットがまだ残っています。

 次は、ダム湖100選に選ばれている「かなやま湖」に向かいます。湖を横切る鹿越大橋を渡り、かなやま湖畔を散策します。ここもラベンダーが丁度見頃です。この辺りは、キャンプ場やオートキャンプ場となっています。

 富良野市に入り、「布部駅」には倉本聰直筆の看板があります。「北の国 此処に始る」とありますが、今回は北の国からの関係施設には立ち寄らない予定です。

 ファーム富田は、中富良野町にあります。ファームのラベンダーやポピーは丁度、満開です。皆さん驚きますが、入園料も駐車場も無料です。有料でもおかしくないと思うのですが、どうやって維持していけるのか、不思議です。途中、名物の、ラベンダーアイスを頂きました。

 昼食はどこも混んでいますので、近くの町営の「なかふらのフラワーパーク」の「きらら」で野菜カレーを頂きました。2階が食堂になっていますが、クーラーがないので、とても蒸し暑いです。窓から、町営ラベンダー園が見えるので、食事後行ってみることにします。

 この町営ラベンダー園も、入園や駐車場は無料です。ここもラベンダーが美しいですね。冬は町営のスキー場になるようで、山の頂までリフトがあります。もちろんこれは有料。頂からは富良野が一望できます。

 富良野エリアの最後は、富良野岳の麓にある原始の泉です。思っていたよりは規模は小さめです。但し、湧き出る水はとても冷たい。富良野は、南富良野町、富良野市、中富良野町、上富良野町の4市町村から構成されているようで、ややこしいですね。夕方近くなってきましたので、宿泊先の旭川に向かいます。途中、東川町に寄ってみます。この町は、先週、7月8日(土)のアド街で、写真と水と町として紹介されていました。

 東川に行く道も一直線です。北海道はこういう景色が多いですね。東川では、道の駅「道草館」に立ち寄り、ビーツとドライトマトを買いました。町を少し散策しましたが、ふと見上げ温度計を見ると23度。爽やかですね。

 夕食の場所を探します。良さそうな店は、皆満席です。しばらく歩くと、入りにくそうな店がありました。入ってみると、ご主人がお一人、お客さんはゼロ。やっているのか伺ったところ、開店中とのことなので入ってみました。焼き魚とゴーヤチャンプルを頂きました。おいしくボリュームもありました。ご主人との話の中で、「東川」のアド街も見ていたそうです。途中、ご主人の同級生の女性が入ってこられ、ご主人のプライベートの話で盛り上がりました。

 旭川に来たからには、締めのラーメンは欠かせませんね。ホテルに帰る途中「味特」に立ち寄り、醤油ラーメンを頂きました。おいしかったのですが、お腹はパンパン。今日はこれで終了です。

 

<三日目>

 今回宿泊したJRイン旭川は、下がイオンで、駅に直結しています。そのためホテルの窓からは、列車がよく見えます。今日は、北海道の西海岸、留萌、増毛に行って、千歳に戻ることとします。

 留萌は、黄金(おうごん)岬から。市のHPには、「かつてニシンの見張り台でもあった岬は、夕陽に映し出された群来(ニシンの群)がきらきらと黄金色に輝きながら岸をめがけて押し寄せたことから「黄金岬」と呼ばれるようになった」とあります。ここの夕日は日本一だそうです。

 岬を望む高台にある「海のふるさと館」に行ってみます。一階は、留萌の自然、
歴史、文化の展示と、留萌市出身で、映画音楽の巨匠・佐藤勝の特別展示室となっています。二階は展望施設です。

 留萌の最後は、千望台に行き、港や市街地を一望しました。夜は、夜景がきれいでしょうね。千望台には、ログハウス風の休憩施設がありますが、当日は営業していませんでした。気のせいか、町の密度は薄い気がします。次は、増毛に向かいます。

 昼食時ですので、増毛では最初に「まつくら」に向かいます。店の看板メニューの、特上生ちらしにしました。メニューを見ると、プラス1,200円で名物の「ジャンボ」に出来ますが、それも行けそうなかなと思います。

 食事後、駅の駐車場に車を止めます。増毛の駅は、廃線後復元整備され、町の交流拠点になっているようです。駅の反対側には、旧富田屋旅館(写真左)や旧多田商店(写真右 現在観光案内所)があり、一帯レトロ感満載です。後から知ったのですが、増毛は高倉健の「駅STATION」の舞台となっています。北海道はどこへ行っても健さんですね。

 増毛の町には、他にも旧家が多く残っています。小樽よりありそうです。重要文化財として公開されている「旧商家丸一本間家」を見学します。一階正面は呉服屋、二階は倉庫となっています。ここも、高倉健の「駅STATION」で使われています。展示室で知ったのですが、次に行く国稀(くにまれ)酒造は、この家の醸造蔵がスタートです。

 本間家が創業した酒蔵、国稀は、本間家から100m位の所にあります。店の奥では試飲が行われていまが、運転しているので、飲めません。全く残念です。店内で、特別純米酒「みずおと」を買いました。

 増毛の最後は、増毛の総鎮守、厳島神社への参拝です。拝殿の天井は、花鳥風月や雲龍の絵で飾られています。拝殿正面の本殿は宮大工が2年かけ総欅造りで細工が有名とのことですが、近くに行かないと分からないですね。

 この辺りの国道は、日本海オロロンラインと呼ばれているようです。海岸沿いの道でトンネルが続きますが、道が出来る前は、一帯、陸の孤島だったようです。途中の雄冬岬には、白銀の滝がありますので、降りてみます。滝の水は、海に直接入っていきます。

 道の駅、石狩「あいろーど厚田」で一休みです。どら焼きとオリジナルブレンドのコーヒーを頂きました。道の駅の隣は厚田公園となっており、そこの展望台は、北海道で最初に「恋人の聖地」と認定されたとのことなので、行ってみることにします。

 展望台へは、長く急な階段を10分ほど登る必要があります。裏手はスキー場のようで、リフトがあります(今は壊れている)。本来は、それでここに来るはずではないでしょうか。展望台には「誓いの鐘」というベルや、恋人たちが固く結ばれることを願って南京錠を取り付けるフェンスが設置されています。南京錠は道の駅の売店でも販売しているようです。

 今回の旅行の最後は、石狩市のはまなすの丘公園です。石狩灯台の先の湿地に木道が整備され、自生しているはまなすを間近で見ることが出来ます。この灯台は、1957年松竹映画「喜びも悲しみも幾年月」の舞台となったとのことです。残念ながら、時期的に、花の盛りは過ぎているようで、一面のはまなす、とはなりませんでした。多くは花が散り、実がなっています。夕方も近づいてきましたので、千歳空港に戻ることとします。

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海外旅行

パリ~ハンガリー その3

(四日目)

 今日から、市街地観光です。まずは、ホテルの裏側にある王宮の丘に行くこととします。ケーブルカーの入口までは徒歩で10分程です。ケーブルカーは3区画に分かれており、1区画定員6人?です。数分で上に着きますが、なんと料金は一人2千円弱。そのためか、ほとんど乗る人はいないようです。

 ケーブルカーの出口を出ると、ドナウ川に向かって右が国立美術館、左が大統領官邸となっています。改装工事中の旧軍司令部の前を通り、丘の中心部に向かいます。

中心には、ドナウ川の向こうのペスト側から良く見えるマーチャーシュ教会があります。マーチャーシュとはこれを建てた王の名前です。また、ドナウ川の漁師がこの城塞を守っていたことから漁夫の砦といれているそうです。砦のカフェからは、ドナウ川と対岸のペスト地区が一望できます。10時の開店前でしたので、入りませんでした。

 10分程歩くと、丘の北端のウイーン門に来ます。元々は、ここに城門があったようです。門のそばの記念碑には、第二次世界大戦のブダペスト包囲戦(ソ連軍対ドイツ・ハンガリー軍)で多数の犠牲者が出たことが記述されています。オストムはこの辺りの地名です。グーグル翻訳は今一ですが、悲惨さは、伝わってきます。

 ブログで、ブダペスト在住の方が、ハンガリーの景色などのポストカードやノートがとても素敵だと、紹介されていた文房具屋の「Lúd Labor」に行ってみました。他では見かけないおしゃれな文具がたくさんあり、若いご主人もとても親切な方で、色々買いました。

 Lúd Laborを出て、しばらく歩くと、オペラ座に出ます。正門玄関から内に入ると、いわゆる「華麗で重厚な」世界が広がっています。ここはウイーンやドレスデンと異なり、第二次世界大戦の戦火を免れているそうです。

 朝から歩いていますので、カフェを探します。息子の紹介した「Parisi Passage Restaurant」はカフェゾーンは満員でした。よく分からないので、地球の歩き方のカフェの欄の一番上にある「Gerbeaud」を目指すこととし、ヴァーツイ通りを歩きます。H&MやZARAも威厳のあるビルに店を構えていると高級ブランドに見えますね。Gerbeaudは、開いていましたので、コーヒーとケーキを頂きました。

 カフェの後はまた観光です。対岸からよく見える国会議事堂に行くこととします。議事堂の前には、ハンガリー動乱のモニュメントがあり、それには弾痕の跡が残っています。大戦や動乱、ハンガリーは多くの悲惨な体験をしてきているなと感じました。ビジターセンターには、小学生が大勢、見学に訪れていました。

 次は聖イシュトヴァーン大聖堂に向かいます。イシュトヴァーンは初代ハンガリー国王の名前です。アジアの遊牧民がキリスト教を受け入れて、ヨーロッパの一国となり、国を統一した、とのことです。ドームは展望台となっています。エレベーターが混んでいましたので、階段で登ります。かなり登ります。ドームの展望台からは、ブダペスト市街が一望できます。

 ドームから降り、今度は大聖堂の内部に入ります。ハンガリー正教の総本山だけあって、壮大です。

 今日の観光、最後は、中央市場です。一階は肉や野菜などの食料品、二階は衣料や雑貨がメインとなっているようです。来ている人は、地元民よりは、観光客の方が多そうです。

 夕食は、街の中心地にあるフードコートで見つけることとします。ハンガリー料理と看板にありましたので、「Cafe Vian Gozsdu Udvar」で頂くこととします。ハンガリーの名物というアヒルのロースト、グヤーシュを注文しました。食事の最中、店の外で音楽が鳴り出し、お客さんが踊り出します。息子に後で聞くと、ハンガリー人は、踊るのが大好きとのことです。

 まだ日も明るいので、ホテルの近くのビヤホール「Belgian Brasserie Henri」に立ち寄りました。見かけは狭い感じでしたが、奥にかなりのスペースがあります。ベルギービールと鱒の焼き物を頂きました。

 外はようやく暗くなってきました、ドナウ川にかかる橋の夜景が美しいので、川沿いを少し散策してから、ホテルに戻ります。

(五日目)

 今日は、1896年に、建国1000年を記念して造られたという英雄広場からスタートします。広場の向こうは、市民公園です。そのときこの広場で博覧会が開かれ、造られたのが「ヴァイダフニャ城」とのこと。もうすぐ夏休みのためか、至る所に小中学生の団体がいます。

 この公園の中には、2022年1月に、日本人建築家の藤本壮介氏が手掛けた「ハンガリー音楽の家」がありますので、行ってみることとします。建物側面の天井には大きな穴が開いており、林と建物が一体となった構造です。建物内も、全面の壁から日が差し込み、とても明るくなっています。ここにも大勢の小学生の集団。

 音楽の家の反対側には、ヨーロッパ最大規模の温泉施設であるセーチェニ温泉があります。一見、博物館のようで、温泉には見えませんね。

 公園の周辺には、その他、国立大サーカスやブダペスト動物園もあります。公園の池の周りにあるベンチに座って一休み。英雄広場の両側には西洋美術館と現代美術館があり、見学しようと思いましたが、長蛇の列なので、諦めます。

 英雄広場から、地下鉄1号線(ブダペストの最初の地下鉄)に乗車します。ブダペストでは2回に1回、検札に当たりますので、一日券が必須です。

 オペラ劇場の前で降り、劇場とは道の反対側にある老舗のカフェ「Művész Kávéház」で一休みです。

 カフェを出て、ブダペスト最大のショッピングセンターに向かいます。途中、世界一美しいといわれるマックを覗いてみます。

 ショッピングセンター「Westend City Center」はブダペスト西駅の隣にあります。ブダペストっぽいモノ?ということでTシャツを買いました。

 今日の最後は、ゲッレールトの丘に見えるシュロの葉を掲げた女性像を見に行きます。工事中で、像の下には行けませんので、柵の外からの見学となります。碑文には「記憶してください、彼らはハンガリー独立のため、自由と幸福のため犠牲を払いました」(グーグル翻訳)とあります。この像は、もともとはドイツから解放したソ連兵の慰霊のため造られたそうで、もとは台座にソ連兵の像があったようですが、撤去されたとのことです。高台にありますので、眺めは最高です。来るときはバスで来ましたが、帰りは階段を歩いて降ります。

 ブダペストでの最後の夜ですので、夜景を見に行きます。夜景はこれで最後です。

(六日目)

 明日の朝は6時のフライトなので、午前中、市内観光した後、夕方、空港近くのホテルに移動します。初日、ケーブルカーで行った王宮の丘に、今回はバスで行ってみます。バス停で降り、階段を登ると、なんと漁夫の砦に出ました。最初からこれで来れば良かったですね。丘からの帰りも、徒歩で下のセール・カルマン広場に向かいます。そこから地下鉄2号線に乗り、街の中心部に向かいます。地下鉄のホームに、ブダペストでは唯一見た日本企業のCMがありました。

 地下鉄を降りて、リスト広場に向かいます。広場には、音楽アカデミー(リスト音楽院)があります。近くには、リストが住んでいた建物もあります。建物の前までは行きましたが、入館しませんでした。

 ブダペストでの最後の昼食は、リスト広場の「Cafe Vian」のテラス席で頂くこととしました。

 昼食の後、ドナウ川の中にあるマルギット島に行くこととします。島全体が公園となっています。公園内には大きな噴水が有り、音楽に合わせ、水流が変化します。日本では見たことも無いほど水流が変化します。小学生の集団も釘付けです。最後に、マルギット島にかかるマルギット橋から、ドナウ川の見納めをします。

 ブダペストから、空港そばのホテルに移動しました。後は、明日の6時発のパリ行きに乗るだけです。ところが夕方、突然、エールフランスから「明日の便が19時に振替となった」とのメール。帰国できなくなりますので、エールフランスとラインで交渉し、なんとかアムステルダム経由のパリ行きに乗れそうです。

 パリ行きの便が確定しない中、気が気ではなかったのですが、空港近くの「Zila Kávéház」で、息子とともに、ハンガリー最後の食事を頂きました。見たとおり、ボリュームがあります。

(七日目) 

 最後の日の早朝、徒歩で空港に向かいます。空には三日月かかっています。なんとか当日は無事パリに到着し、日本行きの便に乗ることが出来ました。