<二日目>
宿泊は、ホテルはルートインで、東室蘭駅のすぐそばです。部屋の窓からは製鉄所の高炉や白鳥大橋が良く見えます。昨夜ここから室蘭八景の第一番、工場地帯の夜景を撮るはずでしたが、残念なことにすっかり忘れてしまいました。トホホです。.

ルートイン(正面)

今日は、洞爺湖に向かいます。まずは有珠山ロープウエイに乗り、有珠山山頂駅へ。山頂駅に隣接するテラスにはたくさんの椅子が、洞爺湖に向かって設置されています。椅子に座りながら、紫蘇アイスをペロリ。洞爺湖の右側には昭和新山が見えます。逆に反対側には、伊達の市街地や噴火湾が見えます。


奥は洞爺湖


噴火湾
山頂駅から歩いて10分ほど坂道を上ると火口原展望台「USU360」があります。ここからも洞爺湖は眺望できますが、1977年の噴火でできた直径350mの銀沼大火口を間近で見ることができます。火口の左側には、小有珠、有珠新山、大有珠と続く溶岩ドームが聳えています。




(左から、小有珠
有珠新山、大有珠)
山を下り、温泉街にある洞爺湖ビジターセンター・火山科学館を見学します。ここは噴火を繰り返してきた有珠山の火山活動を、体感装置や実物展示で紹介しています。シアター室では、2000年に起きた有珠山噴火の経過を上映しています。噴火の映像に合わせ椅子も振動しますので、かなり迫力があります。初めて知ったのですが、有珠山は20年から30年に一度噴火しており、そろそろ噴火する時期が迫っています。この町に住む人は、平気なのかな?と思いました。

・火山科学館



昼食は洞爺湖温泉街にあるレストラン「望羊蹄」で頂くことにします。この店は、1946年開店とのことで、店内は当時の面影が残っているように思います。1977年、2000年と、裏手にある有珠山が噴火していますので、良く無事で残ったものと思います。ここでは、ハンバーグ定食とホタテグラタンを頂きました。




食事後、2000年の有珠山噴火で出来た「金比羅火口」を見に展望台に向かいます。火口には、エメラルドグリーンの水が溜まっています。その火口から真下にある温泉街に向かって泥流が流れたようで、当時のの団地と温泉施設が泥に埋もれたまま、保存されています。ほんのすぐ先は温泉街なので、危機一髪ですね。次回の噴火は、どこで起きるでしょう。本当に怖い地域です!この展望台からは洞爺湖も眺望でき、中島、遠くには羊蹄山が見えます。洞爺湖を見下ろす遠くの山の頂上には、2008年7月サミットが行われたザ・ウィンザーホテル洞爺も見えます。


温泉施設


温泉街に戻る途中の道に、「西山山麓火口散策路入口」という看板がありましたので、車を降りて散策してみます。西山山麓は70m隆起したとのことで、途中には断層でずれた町道がそのまま保存されています。しばらく進むと、「町道を横断した火口列」という看板がありました。当初は火口が見えたようなのですが、今は草木がうっそうと生えて、残念ながら何も見えません。ここで引き返します。

散策路入口



洞爺湖からニセコに向かいますが、途中でビュースポットと言われる所、二か所立ち寄ってみます。何カ所かのビュースポットで、洞爺湖を見てきましたが、中島から有珠山、昭和新山まで見渡せる、ここサイロ展望台からが、一番眺めがいいのではないでしょうか。




洞爺湖のある壮瞥(そうべつ)町を過ぎると、留寿都(るすつ)村に入ります。この村は、童話「赤い靴」の歌詞にある女の子の母親が、ここで開拓者として暮らしていたことから、それに因んだ像があります。近くには、指圧で有名な浪越徳治郎の像もあります。




次は真狩(まっかり)村を通ります。ここは細川たかしの出身地と言うことで、真狩村交流プラザには細川たかしギャラリーがあります。ギャララーの真ん中に細川たかしの銅像が、それを囲むように関連する写真、衣裳などが展示されています。


途中、真狩樹木園に立ち寄り、「羊蹄山からの湧き水」を見ていきます。この辺には、観光客は誰もいません。


ようやくニセコに着きました。時間がありますので有島記念館を見学します。文学者の有島武郎は、ここに不在地主として「有島農場」を所有していました。記念館では、有島武郎の人となり、作品、武郎が所有した農場の足跡が紹介されています。




最後はオフシーズンのニセコ駅に行ってみます。当然ですが、人影はまばらです。ハロウィーン前と言うことで、駅舎の前には大量のカボチャが野積みになっています。ニセコ駅の西側は、1953年まで旧簡易軌道真狩線狩太駅や軌道の転車台があり、国鉄との貨物積替場所でもあったようです。その縁もあって、ニセコ鉄道遺産群として蒸気機関車「9643」や、引退したニセコエクスプレスを展示しています。時間外のため、残念ながら収蔵車庫の扉は開放されていませんでした。日も傾いてきましたので、今日の宿泊先、ニセコプリンスホテルひらふ亭に向かいます。



