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国内旅行

根室

<一日目>

 暑い日が続きます。今回は北海道の、根室、釧路に行ってみます。釧路空港は、霧雨、気温は22度です。レンタカーを借り、一路根室に向かいます。2時間ほど走り、根室に着く頃は、お昼時です。入ろうとしていたお寿司屋さんが臨時休業でしたので、近くの喫茶ドリアンで、根室のご当地グルメのエスカロップとオリエンタルライスを頂きます。エスカロップは、刻んだタケノコの入ったバターライスの上にかつがのったもの、オリエンタルライスはドライカレーの上に焼いたハラミ肉がのったものです。北海道の名物料理は、かつやお肉が、スパゲッティやチャーハンにのったものが多い気がします。

 昼食後は、納沙布岬に向かいます。途中、観光スポットに立ち寄って行きます。最初は、牧の内の文化遺産にあるノツカマフチャシ跡に行きます。この一帯には、かつて旧海軍の飛行場があったようです。チャシは、アイヌが16世紀から18世紀にかけて根室半島を中心に北海道の各地に築造していた城でが、石の構築物ではないので、今は、盛土があるだけです。チャシのある海岸に向かいますが、熊が出そうで、ドキドキしながら進みます。道が開けた先に、ノツカマフチャシ1号チャシが見えます。濃霧が無ければ、ここから択捉島や歯舞諸島が見えるのですが。

 次は、北方原生花園(かえん)です。75haの花園は今が満開の時期で、高山植物なので地味ですが一面に咲いています。遠くに見えるミズナラの林は、強風で地をはうような独特の形をしています。

 最後は、日本百名城の一つに指定されている、オンネモトチャシ跡です。温根元湾の西岸に突出した岬の上に2ヶ所盛土し、濠で区画されています。海からはお供え餅のように見えるようです。道の途中にオーロラタワーという96mの展望台がありますが、霧で全体が霞んでいます。この辺りでは運営できないようで、今は廃墟となっています。

 本州最東端の駄目だ納沙布岬に到着。相変わらずの濃霧で、残念ながら北方領土は見えません。岬には、希望の鐘や希望の道、四島のかけ橋等返還を願うモニュメントが数多くあります。根室市北方資料館で、本土最東端到達証明書を頂きました。昨年稚内で最北端到達証明書を頂いています。ちなみに最西端は長崎、最南端は鹿児島で頂けます。

 10分程歩いて納沙布岬灯台に向かいます。この灯台も日本本土の最東端の地に位置し、また、「日本の灯台50選」にも選ばれています。岬の先の水道は暗礁や浅瀬が多く、航海の難所として恐れられていたそうです。灯台の下を覗くと、波は大荒れでそれはうなずけます。

 根室駅に戻る途中に、歯舞神社がありましたので、参拝していきます。根室半島では、神主さんが常駐する神社は、市内の金比羅神社だけですので、ここも無人です。

 根室駅に戻ります。それまで最東端だった東根室駅が廃止となりましたので、この駅が、正真正銘の最東端の駅になりました。待合室には20人程の乗客が根室線の到着を待っています。今日は2時間ほどの遅れがあるようで、札幌に向かう人は、戻ることが出来ないため、対応を考えています。駅そばのスーパを覗くと、花咲ガニが売られています。一杯800円です。

 今日はホテルで紹介してもらった居酒屋「壱炉」にきます。根室といえば花咲ガニですが、突出しやカニクリームコロッケにカニの身が多く入っている上に、オススメの「甲羅詰め」にはむき身がぎゅうぎゅうに入っています。これで1200円!ここでしか食べられませんね。あとは、干し柳かれいと、幻の魚といわれる八角もお願いしました。いずれも身は大きく味は最高です。値段も良心的で、大満足の食事でした。店のすぐ外は根室湾で、まだ日暮れ前ですので、朝方の霧も晴れ、防波堤の先に穏やかな海が見えます。

 ホテルに戻ったのは7時です。まだ外は明るいままです。部屋の窓からは根室湾がよく見えます。