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国内旅行

京都、宇治

<一日目> 

 まん防も3月で終了しましたので、早速、京都、宇治に行くこととしました。朝早くに出発したので、四条烏丸の「のむら」で、おばんざい小鉢の朝食を頂きました。ショーケースから小鉢を4つ選びます。ついでに朝ビールも。

 宿(ホテルインターゲート京都 四条新町)に荷物を預け、まずは二条城に向け出発です。徳川の威信をかけた城だけ合って、二の丸御殿の細工や材質は他の城の比ではないなと感心しました。どことなく東照宮に似ています。大政奉還の舞台でとなった大広間も見ることができました(内部は撮影禁止)。通常は超混みとのことですが、今は入り口の下駄箱で分かるように空いています。

 二条城の天守閣は落雷で、本丸は大火で焼失したとのこと。天守閣跡からは、本丸庭園や京都の街が良く見えます。

 次は、二条城の北側にある神泉苑に向かいます。寺の中央には法成就池があります。弘法大師空海が 雨乞いのために北インドから善女龍王(ぜんにょりゅうおう)を招き、祈雨が叶ったことが名前の由来で、善女龍王は池の中に棲んでおられるとのこと。

 新撰組に縁のある壬生に行くのですが途中、三条会商店街を通ります。商店街の側にある武信(たけのぶ)稲荷神社には、樹齢850年のエノキのご神木がありますが、このエノキに坂本龍馬がおりょうへの伝言を彫ったとの逸話があります。ご神木の一部が空洞化し落下した枝は、チェンソーアートで龍の姿になっています。

 壬生の光縁寺に新撰組隊士の墓があるとのことで訪ねてみました。ガイドブックでは墓の見学ができるとのことでしたが、門は閉まっており、入れなさそうです。残念。途中の酒屋さんには新撰組に因んだお酒が売られていました。

 新撰組壬生屯所跡(八木家邸宅)に着きました。邸宅の管理、ガイドは邸宅前にある京都鶴屋鶴寿庵が行っています。ガイドの方に、芹澤鴨+平山五郎+女性2人が屏風の上から刺された場所と、芹澤鴨が最後に切られた場所を案内されました。見学の後は、鶴寿庵で屯所餅と抹茶を頂きます。

 屯所見学が終わって、惨殺された芹澤鴨と平山五郎の墓がある壬生寺に立ち寄りました。

 壬生から北に向かうと、島原地区になります。江戸時代の日本三大遊郭の一つと言われていますが、大門や道がクランクしていること、見返り柳など雰囲気は吉原に似ています。但し、吉原と異なり今は全くその面影はありません。

 島原の通りを東に進むと、西本願寺と東本願寺を通ります。西本願寺は、龍虎殿から入り、御影堂、阿弥陀堂を見学しました。東本願寺は、参拝のみです。更に、東に向かいます。

 七条大橋で鴨川を渡り、最後は三十三間の見学です。鎌倉殿の13人で登場する後白河上皇や清盛に関係しますので親近感がわきます。千体余の観音立像がすべて国宝で、至近距離で見学可能です。ここも、入り口の下駄箱で分かるように、見学者は多くありませんでした。ここで1日目は終了。鴨川沿いに四条河原町を経由して宿に帰ります。

 初日はすべて徒歩で通したこともあり、疲れたので宿のすぐ側の百足屋本店で、おばんざい懐石料理(新町コース)を頂くこととしました。観光客が少ないためか、客は私たちだけのようです。帰り際に、お店の方に「まん防が終わってこれからお客さんも増えますよね」と言ったところ「桜も終わり、葵祭も中止となって、先行きが見えません」と言われ、そうなんだと感じました。

<二日目>

 朝食は宿のそばの前田珈琲本店で、スペシャルモーニングを頂きました。帰りしなブラブラしていると、本能寺跡に出くわしました。この辺にあったんだと感心。

 今日のメインは迎賓館見学ですが、途中、聖徳太子が開いたといわれる六角堂に寄ります。確かに本堂は六角形ですね。山門をくぐると、敷石の中央にまるい穴があいた六角形の石があります。六角堂が京都の中心とされたことから、体の中心であるへそになぞらえて「へそ石」と呼ばれているそうです。

 遂に京都迎賓館に到着です。門の前で予約者点呼の後、地下の駐車場で注意事項の説明がありました。地下は撮影禁止です。その後、駐車場のスロープから地上に出て、迎賓館に入ります。①夕映の間、②藤の間、③桐の間、④庭園、最後は入り口右手にある聚楽の間(ロビー)に案内されます。壁や調度品は日本伝統技能の粋です。

 京都御所の北側に、相国寺があります。相国寺は臨済宗相国寺派の大本山で、金閣寺、銀閣寺は塔頭寺院(末寺)です。初めは、方丈ですが、裏方丈(石の川が造られている苔庭)、表方丈(白砂を敷き詰めただけの前庭)があります。次は、法堂で、天井には蟠龍図があります。お寺の方によると、鳴き龍で八方睨みはここだけとのことです。内部は撮影禁止のため、今回の特別拝観券を添付しました。最後は、開山塔で夢窓国師像が安置されています。

 お昼時となりました。烏丸通に面した「スケルツォ」で生パスタとグラスワインを頂きました。食後は、下鴨神社に向かいます。

 途中、上御霊神社に立ち寄りました。文政2年(1467年)に畠山政長と畠山義就がここで争ったのが応仁の乱の始まりとのことです。参拝後、出雲路橋を渡り、しばらくすると下鴨神社の参道になります。

 下鴨神社は、崇神天皇の七年(BC90)に修造がおこなわれたという記録があり、それ以前の神代時代からまつられていたとのこと。いずれにしてもすべての案件に対するパワースポットらしいです。とは言え、歩き続けでしたので、参拝の後、休憩所でお汁粉を頂きました。

 参道に沿って、潮見の小川が流れています。「風そよぐならの小川の夕ぐれは みそぎぞ夏のしるしなりける」(百人一首:従二位家隆)にある小川です。参道の先にある河合神社は下鴨神社の摂社です。鴨長明は河合神社の禰宜の息子として幼少時代を過ごし、河合神社には長明が晩年過ごしたと言われる建物を再現した方丈の庵が展示されています。びっくりするくらい小さい!今日の最後は、京都仙洞御所・京都大宮御所、出町枡形商店街を通って向かいます。

 京都仙洞御所・京都大宮御所のツアーは15時30分からです(なんと無料!)。参観者休所を定刻に出発し、最初は、大宮御殿を外から見ます。これは京都迎賓館ができるまでは、迎賓館として使用されていたとのこと。ダイアナ妃もかつてここに宿泊したそうです。その後、北池、南池の周りを小一時間巡ります。庭が大変美しく整備されています。※仙洞御所:上皇の御所、大宮御所:皇太后の御所

 宿に帰る途中、京都御所の西側にある、澤井醤油に立ち寄りました。うすくち醤油と刺身醤油を買いました。

 今日も良く歩きましたので、遠出はせずに、近くのおばんざい居酒屋の「太郎屋」に行きました。濁りワインを飲みながら、家庭料理をいろいろ頼んでみました。

<三日目>

 今回の旅行の目的は、京都迎賓館と宇治平等院です。最終日は、宇治平等院の見学です。鳳凰堂内部の見学は早い人順なので、早めに行きました。ここもまだ観光客は多くないようで、並ばずに入ることができました。丁度、藤の花が満開でした。

 朝早く出ていますので、朝食はJR宇治駅近くの中村藤吉本店でとりたいと思います。店に入って奥に、製茶工場を改装したカフェがあり、そこで、きつね茶蕎麦、炊き込みご飯、抹茶ゼリーのセットを頂きました。

 帰りは京阪電車で戻ります。終点の出町柳駅から、バスで銀閣寺に向かいます。4月の中旬ですが、今日は日差しが強烈です。銀閣寺は足利義政の住居ということもあり、思ったよりこぢんまりしています。展望所からは、近くに銀閣寺、遠くには嵐山、愛宕山がよく見えます。

 河原町方面で昼食をとることとし、バスで向かいます。車窓からいろいろ見えますが、河原町通りの牛光は混んでるようです。木屋町通りの「Conel」でハンバーグランチと飲み物を頂きました。ハンバーグのソースは柚子胡椒にしました。

 寺社めぐりの締めくくりは、八坂神社です。拝殿にある鈴が非接触で振れたり、緒が抗菌仕様だったりして、さすが天下の八坂神社だと感心しました。ラストは八坂神社の末社でパワースポットの美御前社(うつくしごぜんしゃ)に参拝し、「美容水」で頬を清めました。

 最後はイノダコーヒ本店で、アラビアの真珠を頂いて帰ることとします。今回も良く歩きました。