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国内旅行

十勝~富良野~増毛

<一日目>

 全国的に高温状態が続きます。涼しさを求め、今回は北海道へ。最初は、何かと話題の夕張に向かいます。夕張といえばメロンですが、まずは高倉健主演の「幸福の黄色いハンカチ」思い出ひろばに行ってみます。駐車場には大きな看板が。ひろばには映画の炭鉱住宅が再現されています。中には来場者のメッセージが貼られているコーナがありますので、私もメッセージを書いて、貼ってみました。懐かしい気がしますので、また映画を見たくなりますね。

 「夕張は石炭の発見から始まった」と市のパンフレットにありますので、次は石炭博物館を見学します。博物館には炭鉱や街の歴史、採掘現場の移り変わりがわかりやすく展示されています。特にユニークなのは、所々にあるパンチの効いたテロップです。「全国最高の市民負担、全国最低の行政サービス」とか。外の展示は、残念ながら火災により復旧工事中でした。

 夕張の最後は、シューバロダムです。渇水期は、ダムの湖底に沈んだ町並みが見られるとのことですが、今日は、満水に近いので、見ることは出来ません。ダムの近くにある夕張川ダム総合管理事務所には、ダムに関連する展示があります。

 お昼時なので、夕張市のガイドブックに載っている「くるみ食堂」に立ち寄ります。ご夫婦が、2021年にクラウドファンディングで、立ち上げたそうです。国道からは少し離れた場所にあり、周辺の人がお客さんと思います。豚丼と地元野菜のペペロンチーノを頂きました。おいしかったです。

 昼食後は、占冠の赤岩青巌峡に行こうと思います。途中、道の駅 「自然体感しむかっぷ」に立ち寄ります。地元で作った鹿と熊の缶詰を売っていました。道路状況を聞くと、大雨のため交通止め、但し赤岩青巌峡までは行けるとののことなので、行ってみることに。赤岩トンネルに入ったところ、天井から滝のような水、前が見えません。崩落するかも!という恐怖から、慌ててUターンし、戻りました。交通止めにしないのかしら?

 占冠から、清水町にある、十勝平野を見渡せる清水丸山展望台に向かいます。途中、千年の森に立ち寄ります。ここの広さは400haもあるそうなので、見学する時間はありません。入場口まで行き、引き返しました。

 目的地の、清水丸山展望台に向かいます。途中の道にゲートがあり、行き止まりかなと思いましたが、牛の逃走防止用とのこと。開けて、閉めます。全部で3カ所あります。展望台は名前の通り丸い山の上にありますので360度見渡せます。ここは穴場と言われていますが、確かに誰もいませんでした。

 最後は、十勝牧場の白樺並木の見学です。途中、至る所に小麦畑が広がっています。もうすぐ収穫と思い並木は並木は、家畜改良センターの隣にあります。但し砂利道なので、車が通るとしばらく砂埃が舞っています。写真撮影はしばらくたって、空気が透明になってからです。見学は、これで終了し、ホテルに向かいます。

 夕食場所を探しに、ホテルを出たところで、輓馬が曳く「馬車BAR」に遭遇。しばらく歩いて、はげ天に入りました。銀座ハゲ天とは関係ないようです。十勝の料理ということで、豚丼、地場野菜の天ぷらとサラダなどを頂きました。帰りに、帯広駅を見学し、今日は終了。

<二日目>

 今日も最初は、健さんからです。南富良野町にある「鉄道員ぽっぽや」の映画セットがある幾寅(いくとら)駅に行きます。駅舎はロケのセットがそのまま残っています。残念ながら、この幾寅駅も、根室線の一部廃線に伴い、本当に廃止となったようです。駅前には、だるま食堂やひらた理容店など映画のセットがまだ残っています。

 次は、ダム湖100選に選ばれている「かなやま湖」に向かいます。湖を横切る鹿越大橋を渡り、かなやま湖畔を散策します。ここもラベンダーが丁度見頃です。この辺りは、キャンプ場やオートキャンプ場となっています。

 富良野市に入り、「布部駅」には倉本聰直筆の看板があります。「北の国 此処に始る」とありますが、今回は北の国からの関係施設には立ち寄らない予定です。

 ファーム富田は、中富良野町にあります。ファームのラベンダーやポピーは丁度、満開です。皆さん驚きますが、入園料も駐車場も無料です。有料でもおかしくないと思うのですが、どうやって維持していけるのか、不思議です。途中、名物の、ラベンダーアイスを頂きました。

 昼食はどこも混んでいますので、近くの町営の「なかふらのフラワーパーク」の「きらら」で野菜カレーを頂きました。2階が食堂になっていますが、クーラーがないので、とても蒸し暑いです。窓から、町営ラベンダー園が見えるので、食事後行ってみることにします。

 この町営ラベンダー園も、入園や駐車場は無料です。ここもラベンダーが美しいですね。冬は町営のスキー場になるようで、山の頂までリフトがあります。もちろんこれは有料。頂からは富良野が一望できます。

 富良野エリアの最後は、富良野岳の麓にある原始の泉です。思っていたよりは規模は小さめです。但し、湧き出る水はとても冷たい。富良野は、南富良野町、富良野市、中富良野町、上富良野町の4市町村から構成されているようで、ややこしいですね。夕方近くなってきましたので、宿泊先の旭川に向かいます。途中、東川町に寄ってみます。この町は、先週、7月8日(土)のアド街で、写真と水と町として紹介されていました。

 東川に行く道も一直線です。北海道はこういう景色が多いですね。東川では、道の駅「道草館」に立ち寄り、ビーツとドライトマトを買いました。町を少し散策しましたが、ふと見上げ温度計を見ると23度。爽やかですね。

 夕食の場所を探します。良さそうな店は、皆満席です。しばらく歩くと、入りにくそうな店がありました。入ってみると、ご主人がお一人、お客さんはゼロ。やっているのか伺ったところ、開店中とのことなので入ってみました。焼き魚とゴーヤチャンプルを頂きました。おいしくボリュームもありました。ご主人との話の中で、「東川」のアド街も見ていたそうです。途中、ご主人の同級生の女性が入ってこられ、ご主人のプライベートの話で盛り上がりました。

 旭川に来たからには、締めのラーメンは欠かせませんね。ホテルに帰る途中「味特」に立ち寄り、醤油ラーメンを頂きました。おいしかったのですが、お腹はパンパン。今日はこれで終了です。

 

<三日目>

 今回宿泊したJRイン旭川は、下がイオンで、駅に直結しています。そのためホテルの窓からは、列車がよく見えます。今日は、北海道の西海岸、留萌、増毛に行って、千歳に戻ることとします。

 留萌は、黄金(おうごん)岬から。市のHPには、「かつてニシンの見張り台でもあった岬は、夕陽に映し出された群来(ニシンの群)がきらきらと黄金色に輝きながら岸をめがけて押し寄せたことから「黄金岬」と呼ばれるようになった」とあります。ここの夕日は日本一だそうです。

 岬を望む高台にある「海のふるさと館」に行ってみます。一階は、留萌の自然、
歴史、文化の展示と、留萌市出身で、映画音楽の巨匠・佐藤勝の特別展示室となっています。二階は展望施設です。

 留萌の最後は、千望台に行き、港や市街地を一望しました。夜は、夜景がきれいでしょうね。千望台には、ログハウス風の休憩施設がありますが、当日は営業していませんでした。気のせいか、町の密度は薄い気がします。次は、増毛に向かいます。

 昼食時ですので、増毛では最初に「まつくら」に向かいます。店の看板メニューの、特上生ちらしにしました。メニューを見ると、プラス1,200円で名物の「ジャンボ」に出来ますが、それも行けそうなかなと思います。

 食事後、駅の駐車場に車を止めます。増毛の駅は、廃線後復元整備され、町の交流拠点になっているようです。駅の反対側には、旧富田屋旅館(写真左)や旧多田商店(写真右 現在観光案内所)があり、一帯レトロ感満載です。後から知ったのですが、増毛は高倉健の「駅STATION」の舞台となっています。北海道はどこへ行っても健さんですね。

 増毛の町には、他にも旧家が多く残っています。小樽よりありそうです。重要文化財として公開されている「旧商家丸一本間家」を見学します。一階正面は呉服屋、二階は倉庫となっています。ここも、高倉健の「駅STATION」で使われています。展示室で知ったのですが、次に行く国稀(くにまれ)酒造は、この家の醸造蔵がスタートです。

 本間家が創業した酒蔵、国稀は、本間家から100m位の所にあります。店の奥では試飲が行われていまが、運転しているので、飲めません。全く残念です。店内で、特別純米酒「みずおと」を買いました。

 増毛の最後は、増毛の総鎮守、厳島神社への参拝です。拝殿の天井は、花鳥風月や雲龍の絵で飾られています。拝殿正面の本殿は宮大工が2年かけ総欅造りで細工が有名とのことですが、近くに行かないと分からないですね。

 この辺りの国道は、日本海オロロンラインと呼ばれているようです。海岸沿いの道でトンネルが続きますが、道が出来る前は、一帯、陸の孤島だったようです。途中の雄冬岬には、白銀の滝がありますので、降りてみます。滝の水は、海に直接入っていきます。

 道の駅、石狩「あいろーど厚田」で一休みです。どら焼きとオリジナルブレンドのコーヒーを頂きました。道の駅の隣は厚田公園となっており、そこの展望台は、北海道で最初に「恋人の聖地」と認定されたとのことなので、行ってみることにします。

 展望台へは、長く急な階段を10分ほど登る必要があります。裏手はスキー場のようで、リフトがあります(今は壊れている)。本来は、それでここに来るはずではないでしょうか。展望台には「誓いの鐘」というベルや、恋人たちが固く結ばれることを願って南京錠を取り付けるフェンスが設置されています。南京錠は道の駅の売店でも販売しているようです。

 今回の旅行の最後は、石狩市のはまなすの丘公園です。石狩灯台の先の湿地に木道が整備され、自生しているはまなすを間近で見ることが出来ます。この灯台は、1957年松竹映画「喜びも悲しみも幾年月」の舞台となったとのことです。残念ながら、時期的に、花の盛りは過ぎているようで、一面のはまなす、とはなりませんでした。多くは花が散り、実がなっています。夕方も近づいてきましたので、千歳空港に戻ることとします。