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海外旅行

ボルドー、パリ(2)

<ボルドー 3日目>

 今日は、昨日予約したバスツアーが11時30分から有りますので、その間、街を観光します。初めにゴシック建築の傑作といわれているSaint-Michel大聖堂に向かいます。途中、1775年に建設されたメルヘンチックな大鐘楼の下を通りますが、その鐘の重さは7750kgもあります。この鐘は毎年6回の祭日と、毎月第1日曜日の正午しか鳴らないそうです。しばらく歩くと、大聖堂に着きます。その尖塔は高さ114メートルで、ルーアン、ストラスブールに次ぐフランスで3番目の高さです。工事中なので上れません。尖塔の頂上には大天使サン=ミシェルの銅像があるはずですが、高くてよく見えません。この教会は、サンティアゴ・コンポステーラの巡礼路の一つで、教会の中にホタテ貝がシンボルのサン・ジャック(聖ヤコブ)の像があります。ちなみにフランス語でホタテ貝をサンジャックというのはこの聖人からきています。

 バスの出発地のカンコンス広場に戻ります。広場には、高さ43mの自由の女神が翼を広げて立つジロンド記念碑が有ります。ボルドーを拠点としていたジロンド派を称えるためのモニュメントです。ジャコバン派との対立で多くが処刑されています。下にある彫刻群はナチスの金属供出令で溶かされてしまい、1983年に復元されたものです。公園では、移動遊園地の設置工事が本格化しています。公園近くのNotre-Dame教会で、ゴヤの葬儀が行われたそうで、教会の前にはゴヤの銅像があります。そうこうするうちに時間となりましたのでバスに向かいます。

 昨日2階の席を予約していましたので、今日の雨は大丈夫かなと心配しましたが、布製の屋根が付いていて安心しました。バスは、市役所や裁判所などの官庁街を見た後、ガロンヌ川沿いに進み、昨日は靄っていたCité du Vin側のJacques Chaban Delmas橋を渡って川の対岸に渡ります。この橋は2013年に開通したヨーロッパで最も高い垂直昇降橋です。高さ77メートルの4本のパイルで2600トンの中央スパンを53メートルの高さまで持ち上げます。実際の昇降シーンを見たいものですね。ガロンヌ川の対岸は、現在再開発の真っ最中です。今度は旧市街地にPierre橋を渡って戻ります。約1時間のツアーですが、ボルドーの街の構造が良く分かります。

 カンコンス広場でバスを降ります。ボルドーに来ていますので、道の反対側に有るÉcole du Vin(ワイン学校)にあるLe Bar à Vinで、昼食がてらワインの試飲に挑戦してみます。つまみはプレート1人前を頼みましたが、チーズが山盛りです。味は分かるはずも有りませんが、赤を3種類、白を1種注文しました。

 Sainte-Catherine通りのラファイエットの道の反対側に、ボルドーで唯一のパサージュであるGalerie Bordelaiseが有ります。1834年4月に一般公開されています。パリのパサージュと同様に、歩行者専用、ガラスの天井、人工照明、豊かな装飾、多くの小さな店、2つの通りをつなぐ、ですが、ここのパサージュの特徴は、街区を斜めに切り抜けるという珍しい点です。

 ボルドーには3,000種類以上のマスカロン(顔の彫刻)があり、街のファサードや噴水の装飾に貢献しています。特に、ここガンベッタ広場に面した全方向の建物の各窓の上には女性の顔のマスカロンが付いています。理由をツーバスでは説明していましたが、忘れてしまいました。

 今日は、2月14日のバレンタインデーと言うことも有り、夜になると街の賑わいは益々盛り上がってきました。夕食後ホテルを出ると、ホテル前の路地にある飲食店はどこもカップルで一杯です。少し行ったところの広場も同じ状況。今日の夜は2月にしては暖かく、日本の桜の頃の陽気なので、ガロンヌ川沿いを散策してみます。途中、日本の居酒屋風の店が有りましたが、長蛇の列でした。かなりそれっぽいですね。