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国内旅行

越前海岸、あわら温泉

<二日目>

 今日は越前海岸沿いに北上し、あわら温泉に向かいます。ホテルの部屋からは敦賀駅の構内がよく見えます。朝食前にホテル周辺を歩いてみます。駅前のアーケード商店街から氣比神宮にかけて、松本零士の銀河鉄道777と宇宙戦艦ヤマトのキャラクター像28体が設置されています。スタート地点で銘文を読むと、かつて敦賀~パリ間に欧亜国際連絡列車があったことに因んでだそうです。像は、50mおきくらいにありますので、順に物語を辿ることが出来ます。

 越前海岸、国道305号を車で30分程進むと、河野地区に、かつて盛んで有った北前船の二つの家の船主屋敷を保存・公開している通りが有ります。最初は、右近家の屋敷を見学します。主屋には、かつて所有していた北前船の幟が高い天井に掲げられています。右近家は、増毛や小樽の鰊漁場を経営した他、小樽での倉庫業、炭鉱や農場経営もしていたようです。海運業はリスクも大きいことから、現在の損保ジャパンの前身の日本火災海上保険の設立に貢献し、当主は歴代の社長も務めています。裏の高台には、1935年に建てた西洋館があり、眼下に街道と日本海が一望出来ます。

 次は、中村家の屋敷を見学します。右近家同様こちらも主屋の天井は高いです。右近家同様に北前船の船主ですが、庄屋であったことから藩とのつながりが強く、藩主等視察の際は、ここに立ち寄るそうです。その縁もあって、本座敷には、福井藩主松平春嶽の「冬青(モチノキ)舎」の扁額が有ります。そのモチノキは今でも庭に高く茂っています。

 「越前ガニは、福井県で水揚げされたオスのズワイガニで、漁期は11月6日~3月20日。他方、水ガニは、越前ガニが脱皮したばかりの若ガニで、手で割ることが出来るほどに殻は柔らかく、身出しがしやすい、身はみずみずしくジューシー、但し、漁期は2月19日~3月20日と短い。地産地消型の食材で、県外に出回る事はほぼ無い」と聞いていたので、水ガニを一度は食したいと思っていました。今日は3月13日でギリギリです。途中、まるさんビーチマートに立ち寄ると、越前ガニに並んで水ガニが有りましたが、生です。残念。次に、道の駅越前、うおいちに行ってみると、なんと茹でた水ガニがありました。早速買って外で頂くことに。確かに殻は薄く固くは有りませんが、水ガニだけあって、若干水っぽい感触。試食できて良かったです。

 昼食は道の駅越前のかねいちで海鮮丼を頂くことに。こちらは、越前ガニと地元の漁港で獲れた魚が乗っています。

 道の駅には、隣接して、越前ガニミュージアムがあります。越前ガニの生態や漁の様子、越前ガニ(揚げた漁港を示す黄色のタグが付いています)や越前沖の魚類の水槽などが多数展示されています。魚船の操作シミュレーターや轆轤(ろくろ、回して漁船を浜に引き上げる道具)体験のコーナーも有ります。

 国道を10分程進み、玉川温泉地区に入ると、玉川洞窟観音が有りますので、参拝します。言い伝えでは、玉川の漁師が、漁であげた観音様を捨てたものの、再度網にかかったことから、洞窟に祀ったとあります。元々はその名の通り、天然の洞窟内に鎮座していましたが、1989年に付近の道路が崩落し15人亡くなる事故があり、その一帯立入り禁止となっため、1994年に現在の場所、コンクリート製の人工トンネル内に祀られています。

 しばらく行くと越前岬に到着します。国道を右に折れ、展望台から日本海を眺望したいと思います。途中の丘の斜面は、越前町営の越前岬水仙ランドで、満開時は1500万本の水仙が咲くそうです。盛りは過ぎていますが、まだ若干残っています。ここの灯台にあかりが灯る夕景は「日本の夕陽百選」に選定されています。

 この一帯は山の急斜面が直接日本海に臨む地形で、海食崖が連なり、海蝕洞や奇岩奇石が点在する越前海岸の代表的な景勝地です。それぞれ色々な名前が付けれれており、一つ一つ見ていくと時間がいくら有っても足りません。 

 今日の宿泊先は、美松です。あわら温泉の西のはずれ、駅からは1㎞ほどの位置にあります。近くに喫茶店は無いので、宿泊先のロビーで、美しい庭を見ながら抹茶セットを頂き、一休みしました。玄関には藤井聡太竜王の等身大の看板があります。昨年10月に、この宿で、佐々木勇気八段との竜王戦七番勝負第2局が行われた記念です。ここでは負けましたが、4勝2敗で防衛しています。

 休息した後、街を散策します。ここは大概の人がイメージする温泉街とは異なり、源泉が74本もあり個々に源泉を持っているためか、田園に囲まれた広々としたエリアに、大きなホテル、旅館が点在して建っている感じです。これは1956年の大火で旅館が26軒のうち19軒が焼失した後、碁盤目に区画整理したためです。いまの時間、中心地の湯~わくDoriも、オフシーズンのためか?まだ時間が早いせいか?湯治客はまばらでした。

 ここの旅館は、夜はアルコール類が飲み放題!です。夕食前にここのラウンジでスパークリングワインをガンガン飲んだせいで、夕食の時は、アルコールを飲む気力は弱まりました。但し、地酒が4種類有りましたので、飲み比べはしました。私には、左端の越前岬雪舟(田辺酒造)が合いました。食後もロビーでは酒類が提供されていましたが、疲れましたので部屋に戻ります。