<二日目>
今日は、帯広から襟裳に向かいます。帯広の本格的な開拓は、依田勉三等の「晩成社」が、1883年に、この地に入植したことから始まります。帯広を発つ前に、これに因んだ史跡を見学していきます。
次は、旧国鉄広尾線の幸福駅に向かいます。駅舎とその周辺は幸福交通公園・ふれあい広場として整備されています。駅舎には訪れた人のメッセージがたくさん張られています。この駅舎から幸せの鐘を覗く位置は、カップルが記念写真をとる定位置です。売店で切符が売られていましたので、記念に買いました。
(中央がカップの定位置)
次は、道の駅「さらべつ」に立ち寄ります。更別では、地元高校生の考えたキーマカレーやチーズカレーを買ってみました。後で伺ったのですが、更別は道内で唯一衛星通信での5G配信で、ドローンの自動航行による農薬散布や、無人ロボットトラクターの実証実験がされているとのことです。
次は、幕別町の道の駅「忠類」に向かいますが、その前に、丸山展望台に行き、十勝平野を俯瞰します。展望台を下ったところに道の駅は有ります。忠類は、ゆり根の名産地らしく、ゆり根やゆり根入りの食品が多数販売されています。さっそくゆり根大福を買ってみました。道の駅の隣に、忠類ナウマン象記念館があります。1969年に、旧忠類村晩成の農道工事現場で、偶然化石が発見されたとのことです。ここのマンホールは、ナウマン象がモチーフとなっています。
大樹町に着きました。昼食ですが、ご当地グルメはチーズサーモン丼とのこと。昼に頂けるのは、晩成温泉の食堂だけとのことなので、30分(25㎞)程車で走って、行きました。チーズサーモン丼は、その名の通りチーズで包んだサーモンの天ぷらがのった天丼です。大樹町で盛んな酪農と漁業のハイブリッドなのですが、こんなものかな、という感じです。食事後、温泉に入りました。タオル付で500円、褐色のモール温泉で、湯船の窓からは太平洋が望めます。
大樹町は、「宇宙のまち」を標榜しています。ホリエモンが出資、役員をしているインターステラテクノロジズの本社、打ち上げ場があります。その一角に、大樹町宇宙交流センターがありますので、見学してみます。ここでは、案内の方から丁寧な説明を伺うことができます。現在は1000mの滑走路ですが、将来的には3000mの滑走路(用地確保済)を建設そうです。現在開発しているのは、特に需要が伸びている小型人工衛星を打ち上げるためのロケット「ZERO」で、2024年度の打ち上げを目指すとのことでした。町には技術者が集まり、人口も増え始めているようです。
今日の最後は、広尾町です。ここには、ノルウェーオスロ市から認められた、日本で唯一のサンタランドがあります。そこに行く前に、サンタランドがある大丸山の頂上展望台から、広尾町の市街地の全景を見てから、山の中腹のサンタランドに向かいます。入口でベルを鳴らして入ります。やはりここにも「恋人の聖地」がありました。サンタの家でサンタグッズを買いました。今年は「サンタランドツリー点灯式」は10月26日(土)だそうですが、イルミネーションは夜ですよね。
今日の宿泊先の襟裳町に向かいます。途中の道は、絶壁と岩礁の中、多額の費用をかけて通したことから「黄金道路」と呼ばれています。途中には、岩盤から湧き出た水が道路のすぐ脇に流れ落ちるのが珍しい「フンベの滝」があります。冬は氷瀑になるようです。海岸沿いに慰霊碑が多くありますが、昔から海難が多かったのでしょう。
(先端には海難供養の塔)
今日の宿は、クリフハウス・柳田旅館です。イギリスのアンティーク家具が自慢です。窓からは襟裳漁港と太平洋が見えます。