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国内旅行

三方五湖、朝倉氏遺跡、永平寺

<二日目>

 朝食前に、ホテル周辺を散策します。初めに、宿泊している部屋から見える、海岸に行ってみます。夏は海水浴場になるとのことですが、波は全く穏やかです。次にホテルの裏側、5分程歩いて、久々子(くぐし)湖に行ってみます。こちらも湖面は鏡のようです。早朝にもかかわらず、ボートを練習している人がいました。

 朝食後、三方五湖のレインボーライン山頂公園に向かいます。山頂へはリフトで登ります。山頂からは、三方五湖が全面に広がっています。早速、五湖テラスの丸いソファーに寝転がり、景色を満喫します。寒からず厚からず、全く気持ちの良い日和です。この公園にも、ご多分に洩れず、カップル用の趣向が多くあります。

 ハンモック広場で一休みした後、バラ園の奥にある和風カフェで、雄大な景色を堪能しながら、お茶を頂きました。公園を散策していると、五木ひろしの「ふるさと」が流れてきます。場違いな感じもしますが、音源のそばに行って納得。彼は、美浜町の出身で、名誉町民でした。寄付もしているのでしょうね。

 次は、高速で一乗谷の朝倉市遺跡に向かいます。一乗谷レストラントで、昼食を取りますが、朝食を沢山食べたので、軽く、越前そばにしました。

 昼食後は、道の反対側にある、平面復元地区を見学します。かつてこのエリアは、幹線道路が走り、寺院や職人の家が建ち並び、町屋を形成していたようです。地区の南端には、復元街並がありますので入ってみます。武家屋敷や庶民の町屋が再現されていますが、堀の石垣や建物基礎はそのまま使っているそうです。ところでこの辺りは、日本のポンペイ?と呼ばれているようですが、南北に1.7キロ㎞、278㏊の広さがあるこの一帯は、それまで農業をしていた地元の人の手によって50年以上発掘・整備が進められたとのことです。

 街並みの反対側には朝倉館跡があります。復元された唐門から中に入ります。ここには、16棟の建物が建っていたようです。館跡の奥の丘の上には、母親が住んでいた中の御殿跡、妻の住んでいた諏訪館跡があります。

 遺跡を一回りした後は、車で5分程の一乗谷遺跡博物館に行きます。駐車場に着くと、博物館の大きさに驚かされます。ロビーから入って二階に上がると、基本展示室が有りそこに城下町の巨大ジオラマがあります。圧巻は、隣にある朝倉館の原寸再現の展示です。一階には川湊の石敷遺構が間近で見られます。

 次は、30分程で永平寺です。今日は参拝者も少ないようで、駐車場もガラガラです。早速参道を通って、永平寺に向かいます。永平寺川の横には、永平寺認定の、宿坊体験の出来る宿が並んでいます。唐門は、新住職などの特別の人用なので、通用門から入ります。

 通用門から境内に入ります。参拝者の研修や宿泊の施設である吉祥院に入り、参観者控え室で永平寺のビデオを見た後、いよいよ寺院内部に入ります。

 吉祥閣の隣の天井絵が有名な傘松閣を通り、七堂伽藍を順に見学します。床には道順が描かれていますので、それに従って進みます。途中、頻繁にお坊さんとすれ違いますので、ここは実際の修行の場であるということがひしひしと感じられます。仏殿には、中央に曹洞宗の本尊である釈迦牟尼仏、幕でよく見えませんが、右に弥勒菩薩、左に阿弥陀仏が祀られています。

 次は仏殿から急で長い階段を通って法堂に進みます。中央に聖観世音菩薩がお祀りされていますが、ここは禅師が説法を行う道場で、朝のおつとめ(読経)など各種儀式が行われる場とのことです。最後は、山門を通り、吉祥閣に戻ります。

 永平寺参拝の後、福井市に向かいます。まだ時間もありますので、福井藩主松平家の別邸であった養浩館の庭園を見学することとします。回遊式のの庭園ですので、池の周囲をぐるりと回って、お庭を鑑賞します。この庭はアメリカの庭園専門誌で、2023年、日本庭園第9位に選ばれています。(1位は足立美術館、栗林公園は11位)

 庭園からの帰りは、水路に沿った遊歩道を歩きましたが、この辺りは、福井城の堀の一部だったようです。途中には、かつて福井城の北側を守っていた舎人門が、復元されていました。

 夕食は、ホテルの近くの創業45年超の「味処庄屋」で頂きます。地産地消にこだわる店とのことで、新鮮なお魚と地場の特産を頂けました。お酒も進み、お店ブランドの破竹の心に加え、黒龍(永平寺町 黒龍酒造)と一本義(勝山市 一本義久保本店)も頂いちゃいました。お値段も安かった!

 酔い覚ましに、福井駅周辺をぶらぶら歩きます。「有る」とは聞いていましたが、恐竜の像がこんなに多く展示されているとは思いませんでした。

 今日の最後は、柴田公園・北庄(きたのしょう)城址にある柴田神社に参拝します。本来は勝家とお市の方をお祀りする神社と思いますが、浅井三姉妹の銅像も設置されています。この神社では、お市の方にあやかって、人を惹きつけ良縁を得ようとする「美(モテ)祈願」という変わった祈願ができるようです。祈願のピンクの幟が沢山掲げられています。