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国内旅行

山口(萩~下関)

【一日目】 

 山口県は、県全体が2月1日から蔓延防止等重点措置の対象となりましたが、昨年既に予約していることもあり予定通り出発しました。山口宇部空港からまずは秋吉台に向かいます。朝方雨がぱらついていましたが、あがりそうです。

 秋吉台の駐車場はガラガラです。入り口に続く土産物屋もほとんど閉店です。秋芳洞の入り口から最終地点までは1㎞くらいのアップダウンですが、すれ違ったのは5組位でほとんど無人です。おかげ様でじっくり洞内を鑑賞できました。 

 洞窟の途中にエレベーターがあり、秋吉台に上ります。(下は秋芳洞、上は秋吉台)エレベーター出口から、カルスト展望台へ行くのですが、地図では徒歩5分とありますが、急な坂道であり、洞内アップダウンの後には応えます。一息では行けません。展望台に着くと、一面のカルスト台地が見えます。展望台の隣にあるジオパークセンターで休憩です。甘いものでエネルギーを補充しました。

 出口からの道は木の匂いが立ちこめ森林浴です。途中の土産物屋では、鍾乳石を売っていました。国定公園で採取していいのかな? これから山口に向かいますが、途中、超パワースポットの別府弁天池に立ち寄ります。ここの湧き水は透明度が高く、日本の名水百選に選定されています。水は蛇口から飲み放題です。

 萩へ行く途中、山口市の瑠璃光寺に立ち寄りました。お寺には国宝の五重塔があります。日本三名塔とのことです。本堂への階段の左側には身代わり地蔵、右側には後生車(ごしょうぐるま)があります。閻魔大魔王に罪を許してもらい極楽浄土へ行けるように車を回してお願いするそうです。思いっきり回しました。

 萩に着き、早速、散策です。城下町周辺は世界遺産になっており、道路がアスファルト舗装でなければ、江戸時代にタイムスリップしたようです。世界遺産地区の内にある萩博物館は蔓延防止のため明後日まで臨時休業とのこと。残念!それにしても三日間でいいのかしら?景観維持にはコストも掛かりそうで、残念ながらメンテされていない塀もありました。晋作広場には高杉晋作の立志増があります。地元の人によれば、萩城を見ているそうです。指月橋から城址に入ります。ここもあたりには誰もいません。暗くなりましたので宿に戻ります。

 夕食は河豚会席でした。ふぐ刺し、ふぐちり、ふぐ天、和牛のプレート焼き等々。お酒は、地ワイン(維新ファイブ)とプーチン来日時に飲んだという萩の酒、東洋美人を頂きました。長い1日でした。

【二日目】

 朝の散歩ですが、日の出は東京と30分程違います。6時過ぎでもまだ真っ暗です。散歩の後、朝食です。萩は河豚、鮟鱇、烏賊が特産とのことで、それぞれが出ました。宿はリゾートホテル美萩で海岸に面しています。宿泊客が少ないので、大浴場、露天風呂とも今朝は無人でした。

 最初は、松陰神社に向かいます。神社に入ると、真っ先にあの有名な松下村塾があります。その隣に、松陰が幽囚されていた旧宅があります。その奥が、松陰神社です。訪れる人が少ないこともあり、厳粛な気持ちになります。境内の土産物屋で、国光製菓のママレード、夏みかんの丸漬けを買うことができました。(国光製菓は水曜日が定休で買うことを諦めていました)

 次は、山口の観光案内には必ず掲載されている元之隅神社に向かいます。CNNが「日本で最も美しい場所31」のひとつに選出したこともあり、混雑期には駐車までに何時間もかかる場合があるとのことですが、今日は時節柄ガラガラです。鳥居の向こうには、波によって海水が中の空気と一緒に吹き上がる「龍宮の潮吹」も見えます。大鳥居の中央上部(高さ約5m)に設置されている日本一入れにくいとされている有名なお賽銭箱ですが、誰もいませんでしたので、何回も投げるうちに、コツをつかみ、何回も入りました。願いも数多く叶うかも?高台の千畳敷から、一帯を眺めて、次に進みます。

 次は、本土と角島を結ぶ「角島大橋」です。これも山口の観光名所で、パンフレットには必ずあります。人もいないし車も通っていません。この橋は「土木学会デザイン賞2003」の優秀賞も受賞しているそうです。昼食は角島の先端にあるグランビスタ角島で、海鮮丼と瓦そばのセットを頂きました。店の前の堤防がロケ地になったとのことで、現場紹介の大きな看板があります。

 最後は、下関です。下関グランドホテルに宿泊しましたが、目の前が連絡船の船着き場で、関門海峡を通過する貨物船がよく見えます。夕食ですが、ホテルに近い「カモンワーフ」に行きました。蔓防で飲食店はほとんど閉店しています。3階にある敦煌で中華定食を頂きました。飲めないこともあり、客は1組のみでした。眺めは最高です。もったいないね。

【三日目】

 朝食の前に、まずは散歩です。林芙美子生誕の地、金子みすゞ顕彰碑、最古の現役郵便局等々を1時間かけて見てきました。朝食には、やはり河豚が出ました。

 朝食後は、関門橋まで歩くこととします。まずは亀山八幡宮。世界一のふぐの像があります。境内では豆まきの準備をしていました。しばらく行くと赤間神宮があります。壇ノ浦の合戦で入水崩御された安徳天皇をお祀りしています。境内には、平家一門の墓があり、その横には、芳一堂があります。小泉八雲の「耳なし芳一」のモデルとのこと。赤間神社に隣接して、日清戦争の講和会議の舞台となった春帆楼があり、その敷地の中には日清講和記念館があります。(春帆楼はふぐ料理公許第一号、春帆楼のとらふく雑炊スープは空港売店では売り切れでした)しばらく歩くと関門橋が大きくなってきます。

 いよいよ対岸に渡ります。関門トンネルの人道は無料です。全長780メートルですが、途中に県境があります。あっという間に渡ってしまいます。対岸に下関が見えます。門司側の出口の側にある和布刈(めかり)神社は、非常に古く、神功皇后が三韓征伐の後、西暦200年創建と言われています。

 しばらく海岸沿いに歩くと門司の街につきます。門司港レトロ展望室に上り、関門海峡を一望します。海岸沿いにレトロな建物を見学していると、お腹がすいてきます。門司と言えば焼きカレー、何軒もありましたが①6年連続福岡ブランド認定店、②秘密のケンミンショー福岡県代表、③お客様が選ぶ「門司港で1番おいしい焼きカレー」1位・・・?とありましたのでプリンセスピピにしました。野菜ソムリエ焼きカレー、ふぐのフライと門司港バナナビア(ノンアルコール)を頂きました。そうこうするうちに下関に戻る時間となりましたので、連絡船に乗船しました。かなり揺れますが、5分くらいであっと言うまにつきます。泊まったホテルの真ん前です。

 下関に戻り、唐戸市場に行きました。午前5時から午後3時までのことで、もうすぐ終了時間です。今考えれば、朝食前にここを訪れるべきでした。早朝からお店と食堂が開いていました。最後は、現存する最古の領事館である旧下関英国領事館を訪れます。一階がギャラリー(無料)で2階がLizというカフェです。ダージリンと焼き菓子を頂きました。これで観光終了。山口宇部空港に戻ります。

 山口宇部空港は、蔓防のためレストランは閉店、アルコールも売っていません。仕方が無いので、10分程歩いて、空港の外のスーパーマーケットで飲み物とおつまみを買ってきました。山口のお土産は、松陰神社で買った、国光製菓のママレード、夏みかんの丸漬け、長州地サイダー、ミヨシノ醤油、中・四国限定 ポッカ瀬戸内レモンレモネードとチョンマゲビールと重いものばかりでした。