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国内旅行

上毛三社巡り(妙義、赤城、榛名)

<一日目>

 秋も深まってきましたので、今回は、以前から計画していた上毛三社を巡ることとします。高崎駅から一路、妙義山に向かいます。妙義山は、白雲山、金洞山、金鶏山の三峰からなっています。白雲山の麓の「道の駅みょうぎ」で車を降り、妙義神社を目指します。参道は県道に面した一の鳥居から、ほぼ一直線に延びています。鳥居をくぐり急坂を上ると総門があります。

 総門をくぐり、石段を上がると、銅鳥居があります。これをくぐった右手奥には旧御本社の横にあった波己曽社(はこそしゃ)が、移設され鎮座しています。道を進んで石造の太鼓橋を渡ると、一直線に延びる百六十五段の石段があります。石段は長く急ですので、右側に緩めの道があります。ここはまっすぐ登ります。石段は、でこぼこしており非常に登り辛いです。

 登り切った先に随神門があり、仁王がいます。それをくぐると正面に最後の段があり、これを上ると権現造りの本社入り口である唐門があります。いよいよ拝殿でお参りです。歴史のある神社らしく、豪華な装飾が施されています。

 本社拝殿の反対側の塀には、天狗堂が鎮座しています。案内は無いので、ここは見逃す可能性があります。裏の、パワースポットとか。

 参拝を終え、下ります。帰りは、緩やかな(結構厳しいのですが)階段で戻ります。ここは、登山道の入口でもありますが、やはり熊が出るそうです。妙義神社には所々に風鈴がありますが、謂われは分かりません。社務所の横に宝物館があるのですが、残念ながら今日は閉館でした。

 道の駅みょうぎに戻ります。道の駅では、キノコや野菜を販売していましたが、メダカもあります。まいたけおにぎりを買って、ここは終了。金洞山方面に進みます。  

 金洞山の麓にある、中之岳駐車場で、車を降り、中之嶽(なかのたけ)大国神社に向かいます。ここには日本一大きなだいこく様がいます。高さは20mとのこと。小槌では無く、剣を持っています。まずは、前宮に参拝します。

次は、山の中腹にある社殿です。そのためには、急な145段の石段を登り必要があります。「石段が急なので無理をしないでください」とありますが、一気に(とはなりません)階段を登ります。中之嶽神社は、ここからはよく見えませんが鎮座する鎮座する轟岩が御神体とのことで、拝殿・幣殿のみで本殿を持たない、珍しい様式です。岩のくぼみを利用して、建立されています。

 妙義山を下りる途中、縁起だるま発祥の寺として有名な、少林山達磨寺に参拝します。ここは、前橋城の裏鬼門を護る寺であったそうです。本堂には、役目を終えただるまが、たくさん奉納されています。

 今日の最後、赤城神社を目指します。途中、昼食は、とあるうどん屋に寄る予定でしたが、残念ながらお休み。やむなく高崎の一風堂で特製赤丸新味を頂きました。赤城山大鳥居をくぐり、30分程走ると、赤城神社に到着です。ここは、大沼に面して、権現造りの本社と社務所のみのシンプルな境内です。参拝を終え、宿に向かいます。

 途中、大沼の湖畔に降りてみましたが、晩秋で時間も遅いということも有り、人影は、ほとんどありませんでした。

 今日の宿泊先は、赤城温泉ホテルです。赤城山の中腹にぽつんとありますので、大沼、小沼からは長いくねくね道です。部屋はリノベしたばかりで非常にきれいです。夕食は、上州牛すき焼き鍋のコース、前橋産ぶどうの赤ワインを頂きました。ここはアルコールの値付けがとっても良心的です。これにて本日終了。

<二日目>

 朝食後、榛名神社に向かいます。途中、榛名山ロープウェイのに立ち寄ります。出発する駅は晴れていますが、上にはガスが見えます。到着地点の山頂では、案の定、ガスで、榛名湖の端がようやく見える位です。頂上には、パワースポットの、榛名山富士山神社がありますので参拝します。社殿は、頑丈なコンクリート製です。ロープウェイで下ると、途中から視界が開けてきました。湖畔は、全く晴れています。

 榛名神社は榛名山の中腹にありますので、道を下ります。大鳥居の近くの駐車場に車を置き、坂の参道を上っていきます。鳥居の先には随神門がありますが、もともとは仁王門だったようで、神仏分離により仁王像が取り除かれ、随神像が置かれています。境内は深い森と沢山の奇岩・巨岩に囲まれており、神聖なパワーを感じます。

 しばらく歩くと、三重の塔があり、これも神仏習合の名残です。参道の左側は岩が切り立っていますので、危険な場所は落石防止のトンネルが参道を覆っています。神橋の先の岩は落ちないのでしょうか。御水屋の先には、武田信玄が戦勝祈願のため矢を射立てたという言い伝えがある矢立杉があります。その前の階段を登り、神門に向かいます。 

 神門をくぐると、社務所エリアになります。そこには、本殿工事中の看板があり、初めて本殿に行けないことを知りました。階段を登り、双龍門をくぐると、本殿エリアとなります。確かに工事中で、完成予想図がシートに描かれています。替わりの国祖社で参拝し、これで上毛三社巡りは完了です。神門をでると、紅葉の中に瓶子(みすず)の滝がみえます。とても秋を感じます。帰りに、参道のお店で、焼きまんじゅうを買いました。

 最後は、前橋をぶらりします。途中、昼食は、道沿いの「吾作」で、肉うどんとキノコうどんを頂きました。かなり腰のあるうどんでした。

 前橋は、まず群馬県庁からスタートします。途中に、前橋城の石垣の跡(車橋門跡)がありますが、お城の痕跡はほとんど残っていないようです。県庁として日本一の高さを誇るだけあって、壮観です。中に入り、エレベーターで32階の展望フロアーに向かいます。フロアーからは前橋を360度見渡せます。そこにあるYAMATOYA COFFEE 32で一休みします。

 県庁の下では、「ぐんま推しナンバープレート」(ぐんまちゃんの絵柄が入ったプレート)のイベントをしています。敷地の端に前橋城跡の碑をみつけました。お城の本丸に県庁があるんですね。隣接している楽歩堂公園に、元の県令、楫取素彦の像がありますが、碑文に寄れば、松下村塾の後継者であったり、富岡製糸場の存続に尽力したり様々活躍されたとあります。公園の北端には、前橋東照宮が有り、お参りしました。

 公園から道を隔てて臨江閣があります。これは、先ほどの像にあった楫取素彦の提言で、地元の人々の寄付で1884年に建設された迎賓館です。明治天皇、大正天皇も滞在されたとのことです。ここで、「ミステリと言う勿れ」の撮影がされたようで、ポスターが貼られています。

 臨江閣の本館の前にも庭園がありますが、臨江閣のとなりに、2008年に、臨江閣と一体化して新たに作庭されたの日本庭園があります。入口は、臨江閣の反対側にあります。回遊式庭園なのですが、上部からの水量はとても多く、川のようです。出口は、臨江閣に通じています。

 時間がまだありますので、街を散策することとします。「水と緑と詩の町」として前橋市のシンボルである広瀬川沿いの遊歩道を歩きます。川の流量は多い。途中、弁天通商店街に入ります。金物屋さんの前は、「今夜ロマンス劇場で」のロケ地です。全国どこでもそうですが、ここ前橋も完全にシャッター街です。140年続いた「藤屋」は閉店し、260年続いている陶器屋も終わりそうです。寂しい話です。

 高崎は、小麦の産地ということもあり、最近は「パスタのまち」として知られています。従って、最後は、パスタで締めくくりとします。駅ビルにある「はらっぱ」で生麺のベッロヴィスタ(魚介のパスタ)を頂きました。麺がもっちりして、ボーノ。