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日帰旅行

東国三社巡り

 江戸時代、お伊勢参りの後、禊ぎの「下三宮巡り」として東国三社(鹿島神宮、息栖(いきす)神社、香取神宮)を参拝する風習が有ったそうです。来月、伊勢神宮参拝を予定していますので、順序は逆になりますが、旅行支援を利用して、バスツアーで、下三宮巡りに行ってきました。

 鹿島に着くと、バスの窓から、鰐川の川岸に、鹿島神宮の西の一之鳥居が見えます。駐車場を降りると、直ぐに大鳥居が有り、その後ろに、日本三大楼門といわれる立派な楼門があります。後の二つは、筥崎宮(福岡市)、阿蘇神社(阿蘇市)とのこと。阿蘇神社は、昨年7月11日に行きましたが、楼門は熊本地震の被害で、残念ながら修復中でした。鹿島神宮の拝殿も、現在修復中です。古い風習では、摂社の高房舎から先にお参りするとのことなので、それに従いました。その後、奧参道に進みます。

 奥参道の端に、奥宮が有ります。参拝後、右奥の道を進み、要石に参拝です。石の頭が少し出ています。水戸光圀公がどこまで埋まっているか確かめようと、7日7晩にわたって掘らせたものの、いつまで経っても辿り着くことができなかったと言われています。奥宮に戻り、反対側の御手洗池に向かい、急な坂を下ります。池の脇には、茶屋が有り、すべての料理に神宮の湧水を使用しているとのことなので、また後で、来ることとします。

 昼食は、門前の通りの鈴章でナマズ料理を頂きます。造りは、コリコリしてあっさりしています。泥臭さは有りません。お酒は、潮来、愛友酒造の「夢のしずく」を頂きました。

 昼食後は、御手洗池に戻り、神宮の湧水を使用した白玉ぜんざいを頂きます。バスの時間も迫ってきましたので、長い急な坂道を戻ります。

 次は、息栖神社に向かいます。常陸利根川沿いに、一の鳥居があり、その両脇に二つの四角い井戸「忍潮井(おしおい)があります。それぞれの井戸の中に小さな鳥居が建てられ、二つの瓶(かめ)があります。「男瓶(おがめ)」と「女瓶(めがめ)」と呼ばれ、1000年以上もの間、清水を湧き出し続けてきたとされています。これは、伊勢(三重)の明星井(あけぼのい)、山城(京都)の直井と並び、日本三霊泉の一つに数えられるそうです。

 二の鳥居をくぐると、左側に稲荷神社が有ります。神門の先に社殿がありますが、今回は、ツアー会社の計らいで、社殿内でご祈祷をして頂きました。 

 境内のパワースポットを巡ります。初めは、御神木(夫婦杉)、次は招霊(おがたま)の木、1円玉のモチーフだそうです。次は、ナギの木です。穏やかな海を凪(ナギ)と言いますが、穏やかにすべてが円満に収まる治るとして、和らぎのパワーがあるようです。ナギの葉は、葉脈が丈夫で切れないことから「男女の縁が切れないように」という意味もあるようです。最後は、薄緑色の花が咲く御衣黄桜です。どんな花か見たいものです。

 最後は、香取神宮参拝です。参道を行くと大鳥居(二の鳥居)が有ります。一の鳥居は利根川に面して立っているそうです。三ノ鳥居を抜け、総門を行くと、鹿島神宮と同じような立派な楼門があります。この先に拝殿が有ります。拝殿上部には極彩色の装飾が有ります。

 参道の左手の坂道を上ると、護国神社があります。参拝後、急な坂を上ります。坂の上に要石あります。ここの要石も、鹿島神宮同様に、水戸光圀公がこれを掘らせましたが、根元を見ることが出来なかったそうです。旧道を進むと、奥宮が有りますので、参拝します。

 参拝後は、参道の亀甲堂で、草だんご団子を頂きました。メニューに紙が貼られており、最近値上げしたんでしょうね。

 東京駅に戻りました。夕食は、神田駅近くまで歩き、PASTA FRESCAで、軽く頂きました。店名のPASTA FRESCAは生パスタのことだそうです。パスタはボリュームがありました。パスタの写真は、二人で取り分けた量です。