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国内旅行

小樽、札幌、層雲峡、美瑛

<一日目> 

9月に入りまだ暑い日が続きます。今回は、北海道(道央)に行くこととします。千歳空港から高速道路で小樽に向かいます。小樽の駐車場ですが、最初、かま栄蒲鉾の駐車場に入れましたが、近くの駐車場との料金の差が結構ありましたので入れ直すことにしました。

 まずは例によって運河沿いに歩くこととします。運河の左端には老朽化で一時解体の危機にあった旧北海製缶小樽工場第3倉庫があります。そこから右に向かって、運河沿いに倉庫群が続きます。

 倉庫群と運河を挟んで道路沿いにも倉庫があります。その一角に小樽市総合博物館運河館があります。小樽の歴史が解説され、北前船、それで運んだ物資の模型が展示されています。小樽の倉庫群の特徴は、地元の凝灰岩の壁、松の柱、若狭の瓦、鯱とロの字の配置だそうです。ゴールデンカムイですが小樽地区は杉本佐一のはずですがなんで鶴見中尉がお出迎えなのでしょう?

 次は、小樽の金融街、その中心の日本銀行旧小樽支店に向かいます。正面を入ると、カウンターがあります。その上には、アイヌの伝説の守り神としてのフクロウのレリーフがあります。大金庫が公開されており、入り口を入ると、お札が積まれています。イミテーションですが。

 昼時になりましたの。小樽といえば、お寿司屋さんです。旧手宮線跡を抜け、「おたる都通り」アーケードを通り、魚真に向かいます。ところがなんと今日は臨時休業とのこと。

 特に当てもなく、別のお店を探します。「サンモール一番街」のアーケードを抜け、寿司屋通りを横断(何軒かありましたが、少し高そうなので、更にトライ)し、函館本線の高架下に「きた家」を見つけました。特上で税込み2310円也です。ビールと辛口純米柴田(札幌)を頂きました。

 食事の後は、線路沿いに、少し歩きます。小樽駅に着きました。上野駅とは同時期に造られているため似ていますね駅前から中央通りを下り、おたる都通りのアーケードを抜け、屋台村のあるレンガ横丁を通り、堺町通りを目指します。

 途中、似鳥美術館があります。次回来た時、入りたいと思います。遠くに出抜小路のシンボルの火の見櫓が見えます。小樽芸術村の一角にウニソフトの店がありましたので立ち寄ってみました。バニラの味が強く、ウニの味はあまりしません。ソフトの茶色はチョコではなく醤油です。

 やっと堺町通りに到着です。定番ですが、北一硝子を見学し、石油ランプの北一ホールで休憩です。幻想的な空間ですが、やはり石油のにおいがします。

 小樽観光の後は、札幌、大倉山ジャンプ競技場に向かいます。ジャンプ場の頂上までは、長いエスカレーターと、リフトで到着します。頂上からは札幌市内が良く見えます。ジャンプ台の助走路は見た目直角で上からは見えません。

 ジャンプ台の後は、札幌オリンピックミュージアムを見学します。スキージャンプ、ボブスレイ、アイスホッケーのシミュレーターやスケートのトレーニング台があり結構楽しめます。札幌オリンピックのジャンプで金銀銅を獲得した笠谷、金野、青地各選手のスキー板も展示されていました。

 夕食は、当日、大通公園で「さっぽろオータムフェスト2022」が開催されていましたのでそこで軽く取ることとします。10丁目会場、Oh!ドーリファーム“お肉じゅっ丁目”であずまジンギスカン本舗の塩コロジンギスカンとおたるナイアガラスパークリングワインを頂きました。

 夕食後は、晴れているので、夜景観賞とします。会場傍から市電でロープウエー入口駅へ、そこから徒歩で、もいわロープウエー駅に向かいます。もいわ山山頂展望台へはロープウエーとミニケーブルカーで到着します。確かに札幌の街並みが一望でき「日本新三大夜景」と言えますね。あとは、北九州と長崎だそうです。

 市電ですすきのに戻り、ラーメン横丁へ。なんとなくで天鳳に入ります。B’zのプロモーションビデオ(love me,I love you)に出ているそうです。醤油とみそ、餃子とビールを頂きました。オーソドックスな味と思います。夜も更けましたが、宿までは歩いて帰ります。長い1日でした。

<二日目>

 ホテルの窓からは本来は、レンガ作りの北海道庁旧本庁舎が見えるはずでしたが、補修工事中でネットで覆われています。

 朝は北海道大学からスタートします。南門から入りましたが、構内は広々とし、緑一杯です。勉学に打ち込めそうです。クラーク像、新渡戸稲造像、ポプラ並木を見学しました。大学から出て、札幌駅を越え、定番の時計台をちらりと観察。

 札幌の最後は、ホテルの前の北海道庁旧本庁舎の見学です。正門からは庁舎が見えますが、残念ながら工事中です。左右に池がありますが、都会の真ん中とは思えない、モネ風の池です。

 札幌の日差しは思ったより強いので、早めに層雲峡に向かうこととします。札幌から車で3時間ほどで、大雪山層雲峡の黒岳ロープウエー駅に着きます。そこから7分ほどで黒岳5合目(標高1300M)に到着です。そこでリフトに乗り換えます。紅葉もちらほら見え、下にはりんどうの花が咲いています。ここまでくるとかなり涼しく、サマーセーターを羽織りました。

 リフトに15分揺られると、黒岳7合目(標高1520M)に着きます。7合目からは朝暘山をはじめ、北見山地の山々が見えます。ロッジでココアを頂きました。

 7合目のロッジから、「黒岳カムイの森の道」を行くとあまりょうの滝があります。340M、往復30分とのことですが、アップダウンがあり、かなり疲れます。

 ロープウエー駅に戻ると雷雨で、運転停止となっています。先ほどまで晴天でしたが、急に雲が湧いています。30分ほど待ちましたが、運転再開です。ロープウエーは雨雲に入りましたが、下界に来ると視界が開けます。

 今日の宿は、朝暘リゾートホテルです。石狩川に面し対岸は大雪山系です。窓からも石狩川が樹木の間から見えます。食事はビュッフェで、北海道の屋根と呼ばれる大雪山系をヨーロッパのアルプスになぞらえたアルプス周辺4ヶ国風のアレンジ料理でした。

<三日目>

 朝の散歩では、層雲峡温泉街に向かいます。層雲峡の柱状節理が道(石狩川)の両側によく見えます。昨日は気が付きませんでしたが、ロープウエー駅も柱状節理の真下にあります。朝の7時ですが、すでに観光客が来ています。(この時期は6時から営業)ビジターセンターは工事中でした。帰りがけ、層雲峡神社に立ち寄り、安全を祈願しました。

 朝食はビュッフェです。帰りがけ、酒の自動販売機を見ましたが、350㎖缶が250円でほぼ定価です。安いですね。

 層雲峡を石狩川沿いに進み、長い銀河トンネルを抜けると、石狩川を堰き止めている層雲峡発電所本流ダムがあります。ダム湖の周辺は紅葉がはじまっています。時間の都合もあり、この先の大雪ダムへは行かず引き返します。

 銀河トンネルの手前から、国道を脇に入ると、銀河の滝(落差120m)、流星の滝(落差90m)を見ることが出来ます。日本の滝百選に選ばれているそうで、落差も大きく、水量も豊富で壮観です。下からは片方ずつしか見えませんが、双瀑台からは両方の滝が一緒に見えるようです。が、登り片道20分ということなので断念しました。

 青い池に行く途中、道の駅びえいに立ち寄り、昼食をとります。ハンバーガーショップは混んでいましたので、キッチンカーのカレーを頂きました。

 昼食後、青い池に向かいます。この池は1988年に噴火した十勝岳の堆積物による災害を防ぐため建設された堰堤に水が溜まったもので、人工の池です。とは言え、白緑色に白樺の立ち木は神秘さを感じます。

 この界隈は白樺街道と呼ばれていますが、確かに道の両側は白樺並木です。

 白髭の滝を目指しますが、それらしき看板はなく、探すのに一苦労でした。車を白金観光センターに停め、ブルーリバー橋に向かいます。橋の上からのぞくと、確かに青い川に白い髭のような滝が注いでいます。水は伏流水なので注ぐ川はありません。

 十勝岳望岳台に向かいます。あいにく十勝岳(2077m)は雲に覆われ見えませんが、望岳台(930m)からは、美瑛の町が一望できます。ここから頂上までは往復6時間とのことです。駐車場の隣に、防災シェルターがあります。年表をみると30年周期くらいで噴火していますのでそろそろかもしれません。

 十勝岳を下って、四季彩の丘に向かいます。遠くから、原色の畑が目に飛び込んで来ます。入園料(500円)は7~9月のみ、ということなので、今が見どころということでしょうか。男爵イモコロッケをほうばりました。

 とうもろこし畑の真ん中の赤い屋根の家。多くのカメラマンが、美瑛を象徴する風景として好んで撮影する有名なフォトスポットだそうです。

 丘の町美瑛には、多くの有名な丘があります。ふれあい牧場に隣接し、映画「糸」のロケ地にもなった千代田の丘展望台もその一つです。牧場からの登り道は超悪路、穴ぼこです。しかし、2階の展望台からは、美瑛の美しい景色や大雪山・十勝岳連峰の景色が堪能できます。ロマンティックな雰囲気がありますので、新婚さんもいらっしゃいました。

 三愛の丘は、高台にこじんまりとした赤い屋根の展望所を設置する公園です。ここからも美瑛の広大な丘陵地帯を一望することができます。

 夕方になりました。美瑛最後は、CM等で有名な木の見学です。初めは、愛のスカイラインの「ケンとメリーの木」、その近くにはケンとメリーというペンションがありますね。続いでセブンスターの木、最後は親子の木です。

 旅行最後の食事は、車を美瑛駅前に置き、近くの「やきとり七福」で軽く一杯。旭川空港到着時の気温は14℃!、寒いくらいでした。